アジア文化論I／宗教学 2004/4/23 No. 2

4/23 授業の感想2号と回答

感想2号（総数 174名：県大生 80名，山大生 94名）の結果をお知らせします．「自分の意見が載っている，載っていない」「教員のコメントの内容」などは成績評価や感想の質には全く関係ありません．ただし「感想の内容」は評価対象となっています．

複数の同一または類似の感想は，原則的に最初に目についたもののみを採用しました．

原文の一部を修正したものがあります．

男子・女子の区別は氏名に基づく判断です．もし間違っていたら遠慮なく申し出て下さい．

「インド語とヨーロッパ語との関係」，「日本語になったインドのことば」を見た後，インダス文明の説明をしました．

日光の名称の由来がポータラカからきていたことは、連想ゲームをしているようで楽しめました。まだまだインド文化圏のことは知らないことばかりなので、鈴木先生の講義を聞くのを楽しみにしています。最後に、今も昔も「女性は太陽であり、神である」のは変わりないですね！女性は尊い存在です。（1年男子）
（全く同感です．だからこそ，その尊さをないがしろにするような昨今の一部風潮には強い反撥を覚えます．その旗振り役を女性が行っているのだから始末が悪いです．）

ヨーロッパ人とインド人の祖先が同じアーリア人だということを今日初めて知りました。元は同じ祖先だった者から植民地にされたのかと思うと、なんだか不思議な感じがしました。
ＦＦやら高橋留美子を知っているなんて先生の守備範囲は広いなぁという印象を受けました。（1年男子）
（日本もかつて朝鮮半島や大陸で同じことをしてしまいましたね．．．
　FF も高橋留美子も大好きです :-) ）

『ホツマツタエ』という日本の文献をご存じありませんか。（1年男子）
（今回あなたの指摘を受けて，初めてその存在を知りました．古代大和ことばで綴られた叙事詩と言われているものなのですね．）

今日の授業でアーリア人は野蛮で危険な人種でインダスの人はその間逆だったというイメージを受けたけど、インダスの人はほんとにそんなに人畜無害な人等だったのかと疑問に感じました。（1年男子）
（そこまで極端な説明はしなかったと思いますが．　アーリア人は狩猟民族で戦闘的であるのに対し，インダスの人々は農耕民族で，アーリア人と比べれば非戦闘的だったということです．インダス文明の滅亡の引き金はおそらくインダス文明の担い手たちによって引かれていますから，決して「人畜無害」とは言えませんね．別に殺戮を行わなくても，環境を破壊し続ける現代人が人畜無害でないのと同じです．もちろん，現代人の中にも殺戮を続ける人たちは残っていますから，もはや何をかいわんやです．）

仏教の言葉の多くもインド由来なのでしょうが地獄の変なネーミングもそのせいでしょうか。それと弁才天~~弁財天~~は荼吉尼天~~だきに天~~という女神が原型という説がありますが先生のご意見はいかがですか~~意見はどうですか~~？（1年男子）
（例えば八熱地獄の中で最悪の地獄を「阿鼻地獄」もしくは「無間地獄」と呼びますが，「阿鼻」とはサンスクリット語の aviici の音写語で，意味は「間断が無い」です．苦しみが一時も終わることなく続くからこのように命名されました．「無間」は意味の上からの訳語です．
　河川・学芸の神でありヴェーダに由来する弁才天（サラスヴァティー）と，人肉食を好み民間伝承に由来する荼吉尼天（ダーキニー）とは，性格・由来ともに異っています．ですから，その説には私は同意しかねます．）

質問ですがアーリア人はカイバル峠を越えてインドに侵入してきたと高校の時に聞きましたが最初はどこにいたのですか？アジアの中央にいてそれがインドやヨーロッパに移動したのですか？教えてください。（1年男子）
（諸説ありますが，最も有力なものとしては，アーリア人はもとはカスピ海付近・コーカサス地方のあたりに住んでいて，それが何らかの理由でヨーロッパやインド・イランに移住していったというものです．でも，これと同じことを授業中に説明しましたよ．）

一番驚いたのは、インダス文明の都市で、排水溝やゴミ収集場、ダストシュートなどもありまさに、世界の都市のさきがけとも言えるもので、とても感心しました。（1年男子）
（凄いよね．）

インドはいろんなところで影響していて、今までおっもていたよりもスゴイところなんだと思った。（1年男子）
（インド凄いです．世界最強ですよ :-) ）

２回目からの受講なので１回目の授業内容を知りたいのですが、授業の映像は残っていないのですか？それと一つ質問なのですが、インダス文明期の文化や信仰がヒンドゥー教の中にかなり残っているという風に仰っていたと思うのですが、アーリア人たちは違う信仰を持っていたでしょうになぜ残ることができたのですか？日本でのキリスト教のように迫害を受けたりはしなかったのですか？ぜひ教えて下さい。（1年女子）
（授業の映像は残っていませんが，「第一回目の感想と回答」を通じて雰囲気を味わってください．インドの神さまの絵は今後も見ていきますよ．
　一つには「期間（タイムスパン）が日本と比べてけた外れに長い（でかい）こと」が挙げられます．数百年のオーダーで両者が混交していきましたので，ミクロに見るならば様々な軋轢や迫害があったことが窺えますが，マクロに見るならば，両者は穏やかに混在できたのです．もう一つには「アーリア人と原住民との混血」が挙げられます．これももちろん長いスパンで起こったことで，両文化は穏やかに混じっていったのです．）

インドとヨーロッパの神話はつながりがあるみたいなのですが。日本の神話はつながりはないのでしょうか。あとFFのアーリマンとか仰ってい~~いって~~ましたがあれはたぶんゾロアスター教が元ネタです。（1年男子）
（まずアーリマンについては，君，前回の感想をいまだに見ていませんね? そこで説明していますよ．それから，言葉遣いには注意しよう．困るのはあなたたち自身です．
　古代神話にはつながりが見出せるとは思いませんが，昔話にはいくらでもありますよ．桃太郎はすでにその可能性が指摘されていますし，「くらげほねなし」もインド起源であることは明白です．）

アンラ・マンユとアーリマンが一緒だなんて信じたくないです。モンスターのレベルが違い過ぎです(-_-;)（1年男子）
（そうそう，違いすぎ :-) ）

弁才天や奈落といった考えは遣唐使や遣隋使などによって伝えられたのでしょうか？いつ頃日本に伝来してきたのか知りたいです。（1年女子）
（日本に仏教が伝来したのは 6c 以降と言われています．弁才天や奈落も仏教の導入にともなって，6c 以降，具体的には遣隋使や遣唐使によって伝えられたのです．）

シヴァ神をあしげにしていた青い神様がしていた首飾りがすごく気になります。なんですか、あれ？それから、リンガとヨーニヨニって日本にもないですか？小さいときに見たような気がするんです。（2年女子）
（
　リンガとヨーニ，私の研究室にもありますよ :-)
　性器信仰は世界中に見られます．もちろん，日本にもです．ただしインドのリンガ・ヨーニと比べると，日本のそれの方がはるかにエロチックです．）

こんなにも日本語の中にインド、とてもひっそりと存在していた事実になぜかしら感動を覚えました。授業を受ける度にインド文化と私たちの暮らしとの関係の多さに気付き、もっとインド文化に目を向けてみるとおもしろいだろうと心から思いました。（2年女子）
（そうそう．インド文化に目を向けよう :-) ）

なぜインドだけがアジアで一つだけこの語族に所属しているのかとずっと不思議に思っていましたが、アーリア人がその原因だと教わって納得できました。世界史の知識ではばらばらであったことが、繋がったのでやはり歴史は流れているのだと感じました。宗教や文化とはとても根強いということは、私も経験上感じたこと事のあること事ですが、何世紀も後になって表に現れるというのはどうしてですか？どのような形で残ってきたのですか？何世紀も隔てていることに文化の強さを感じます。（1年女子）
（「形式名詞の“こと”」は，漢字の「事」よりもひらがなの「こと」の方がいいかも知れません．
　文化事象は一筋縄ではなかなかいきません．抽象的なお話しかできないのですが，いろいろな要素が複雑に絡み合って，その影響が出るのが数年後のこともあれば数百年後のこともあるのです．なぜこれほど複雑なのでしょうか? それは文化が人間活動に基づくからです．人間が複雑である以上，文化事象が複雑であるのは当然です．個々のケースを一つ一つ辿って絡み合った糸をほぐしていく作業は，私にとってはなにより楽しいことです．）

七福神の弁才天ってインドの神様なんですか？（1年女子）
（そうです．原名はサラスヴァティー Sarasvatii といいます．七福神の中では他にも，大黒がマハーカーラ Mahaakaala，毘沙門天がヴァイシュラヴァナ Vai^srava.na という名を持つインドの神さまです．）

友達にインドの映画を勧められて見て、たくさんの人が出て歌って踊ってとても楽しい映画でした。またみたいです。（1年女子）
（タイトルはなんでしたか? メジャーなところでは「ムトゥ　踊るマハラジャ」でしょうかね．私の研究室にもありますよ :-) ）

インド・ヨーロッパ語族の元がアーリヤ人だと知りませんでした。でもインドは言語がひとつじゃありませんよね。たぶんすごい多いと思うんですけど、それでも基盤はアーリヤ人なんですか。（1年女子）
（インドは公用語だけでも10数種ありまし，地方語も入れれば数百，方言レヴェルの差違までカウントすればもっともっと増えます．それらは大きく分けて「インドアーリア系言語」「ドラヴィダ系言語」「オーストロアジア系言語」などに分類されます．話者人口は「インド・ヨーロッパ語族に所属する「インドアーリア系言語」が一番多いです．）

宗教に結構関心があるので、授業がとても興味深く、面白かったです。将来宗教を比較して関連性を見つけるなどやってみたいなあと思っています。ヴィシュヌやカーリーやギルガメシュ叙事詩に興味があるので、授業で取り入れることがあればうれしいです！（1年女子）
（ギルガメシュといえば FF．．．　うっ，いかん，どうもそっちばかりに話題が向っていってしまう．．．）

アーリア人がインドにはいってこなければ、今もねづいている男尊女卑の考えはなく、日本は今とまったく違う考えを異性に対して抱いていたのでは、と思いました。アーリア人はどうやって生まれたのか気になります。アーリア人の先祖はいないんですか？（1年女子）
（いるでしょうけど設定されていないと思います．アーリア人＝コーカソイド（いわゆる「白人種」）で，人種を表す基本的単位にもなっていますから．でも，たしか人類をもとへと辿ると，アフリカの一女性に辿り着いたはずです．このトレースはミトコンドリアの遺伝子解析によって成し遂げられたので，彼女のことを「ミトコンドリア・イヴ」と呼ぶんだそうですよ．）

侵略されてなお独自の文化を現在まで維持してきたインドは本当にすごいと思います。それに比べて日本は・・・この授業を受けていろいろな課題ができました。多文化を勉強していると日本のことも見えてきて楽しいです。今日の講義で「反応して！」と言われましたが、すみません。本当に分かりませんでした。もっと本読まんといかん！と思いました。これからはガンガン発言したいなーと思うので、頑張ります。（1年女子）
（よーし，先生は待っているぞ!! ）

自分はヨーロッパの文化とかが好きで最初はアジア文化論にあまり興味が無かったのですが、今日の授業を聞いて、面白いなあと思いました。特に日本語になったインドの言葉では様々な語源が出てきたりして興味深かったです。その中に犬夜叉が出てきた時は正直嬉しかったです。山口に来るまでは弟がサンデーを買っていたので毎週犬夜叉を読んでました。先生も読んでいらっしゃるんですか？あとその語が日本に伝わったのは仏教とかが関係しているのでしょうか？（1年女子）
（犬夜叉はアニメ中心ですね．めぞん一刻は絶対コミックスです．あのアニメは認められません．ひどかった．
　日本に伝来したインドのことばのほとんどは仏教経由です．）

夫とはいえ神様を足蹴にする様には驚かされます。女性の偉大さみたいなのを表しているんでしょうか？？（1年女子）
（あれはヒンドゥー教の「シャクティ」という思想を表したものです．シャクティについてはそのうち講義で取り上げますよ．）

今現在のインドの文化や宗教的なものの多くはアーリア人の影響の下にできたものだという認識がありましたが、そうではなくてインダス文化の影響の下にできたものだった₍₁₎のですね。インダス文明にしても、まだ文字が解読されておらず、計画的な都市を建設していたということは知っていましたが、沐浴の起源を作っていたというのは初めて知ったので驚きました。インダス文明が滅んだ原因もまだ不明ではあるのですが、先生のおっしゃったとおり、木々の伐採が原因で川が氾濫を起こして滅んだという話を世界史の教科書で見たことがあります。農耕文明だったから、土地を広げるために木の伐採が必要だったのかもしれませんが、限度を考えてやらないといけないのだな、と思いました。ひとつ疑問なのが、農耕文明だったのに、どうして整理された都市が生まれたのでしょうか？₍₂₎日本を見ても、農耕文明だと村などの集落で生活するのが一般的なような気がするのですが……。（1年女子）
（(1) いえ，そうとばかりは言い切れません．インダス的なもの，アーリア的なものが複雑に絡み合い，熟成発酵した結果，今のインド文化（＝ヒンドゥー文化）ができたのです．
　(2) 日本を例に挙げて「一般的」ということはできません．日本のような農耕文化もあれば，インダスのような農耕文化もあったわけです．それに「邪馬台国」は，かなり中央集権的ではなかったのでしょうか? ）

これは質問なんですけど「ギリシア神話の最高神は知ってる？」などと聞かれた場合に、知っていてもどう反応すればいいのか分かりません。「知ってる知ってる」とうなずけばいいのでしょうか？（1年女子）
（ご自分で判断していただければと思います．）

先生の授業は少しゆっくりだと思う。もう少してきぱきとお願いします。（1年女子）
（考える時間をとってもらいたいからわざとゆっくりとやっています．経験上，突っ走るより皆さんの理解度は確実に高くなります．それに概ね好評なので，スピードアップするつもりは今のところはありません．ご希望に添えなくてごめんなさいね．それとも，私の講義の要領が悪いというご批判でしょうか? 鋭意努力していますので温かい目で見てやってください．）

楽しい授業でした。というかこんな授業でいいの？と思いました。（1年男子）
（「こんな」という印象だったのですか? ひょっとして授業に恵まれていないのかな? ）

インダス文明の人々が元々は農耕社会（母系社会）だったとは・・・、初めて知りました。日本が昔は母系社会だったことは知っていますが、それが農耕社会だったからだとは知りませんでした。インダス文明の人々は陸続きだったにも関わらず、争いのあまりない社会であったことが伺えます。また日本も、周りが海で囲まれた環境であったために、外敵から襲われる心配がないことから、農耕社会でいられたのだと思いました。できれば、争うことのない社会であってほしいです。父系社会より母系社会を！それは私が女だから思うことでしょうか！？（1年女子）
（男の私でもそう思いますよ :-) ）

インダス文明の話のときに見せてくださった装飾画の絵がプリントされたＴシャツ、持ってます！あの頃は確か中学生だったでしょうか、なんとなく惹かれたのをおぼえています。その頃から私は鈴木先生の授業を受ける運命だったのでしょうか。（1年女子）
（そうです．間違いありません :-) ）

日本語の中にインドの言葉もあるということを知って、正直驚きました、今まで私が思っていたのがカタカナって書いている日本語が外来語ってことしかしらなかったです、まさか、「カルビス」の言葉がインドの言葉だとは本当にびっくりしました。それに、インドの神話がギリシア神話やローマ神話とつながりがるとはこれもまだ驚きです～なんかインド神話にはまっちゃいそうです、次回の講義も楽しみにしてます、もっと色んな話を教えてください！！！（1年女子）
（インド神話は，ラーマーヤナのあたりでピークに達しますから期待して下さい．）

正直言って、まさか大学の講義で犬夜叉の話がでてくるとは思いませんでした。でも案外大学の方が高校に比べて、そうゆう意外な素材からの授業が多いのかもしれませんね。今回の授業もとっても面白かったです！まず驚いたことは、ギリシャ神話・インド神話・ローマ神話の神が同一人物だったことです。確かにパテールやピターという部分に共通点が見いだせますね！それに、犬夜叉との話。友達に借りて漫画を読んでいたのですごくびっくりしました。ぜひ友達に言いふらそうと思います！（他の大学に行った子で、先生の面白い授業を聞くことができない子に　笑）（1年女子）
（漫画の話をしたのって，そんなに珍しいかなぁ? だったら私の専門ゼミなんてぶっとびの珍しさかも知れないですよ :-) ）

インドと聞くと日本からは地理的に少し遠いということもあり、中国や韓国ほど私の中で知識が無かったので、受講するたびに新らしい発見があり、とてもワクワクします。
不思議に思ったのは、今回の講義と「satya」・・・。どのような関係があるのですか？？（1年女子）
（今回の講義は satya とは直接関係はしていません．インドの文化に少し親しんでもらうための準備体操みたいなものです．講義は satya の解明に向けて順調に進んでいますから安心して下さい．）

沐浴場の形が四角というのは何か意味があるのでしょうか？（1年女子）
（インダス以来，沐浴場（ガート）の設計様式は基本的に方形ですね．水たまり（丸い）ではなく大河（河岸が真っ直ぐ）のイメージに基づいたので方形になっているのかも知れませんが，はっきりとはお答えできません．詳しいことが分かったらまた報告させていただきます．）

インダス文明の特徴に「沐浴する習慣がある」と聞き、インドの人々は今でも沐浴の習慣が続いているので凄いと思います。長い歴史の中でずっと変わらずに残るモノがある、というのは素敵です。日本には古くから変わらずに残っている習慣があったでしょうか？すぐに思い浮かばないのですが・・・。（1年女子）
（下の方でも書いていますが，日本人の根底・基層に横たわる「自然崇拝の観念」などはいかがでしょう? でも「習慣」とは言えないかも知れないですね．少なくともインドが凄いことだけは確かです．）

インドとヨーロッパが繋がっている事は世界史の授業で不確かながら知っていましたが講義の中で具体的にゼウスの呼び方などで示して頂いて本当に実感しました。また、日本語になったインドの言葉では犬夜叉を高校時代母と共に毎週見ていた私としては身近に感じられ犬夜叉の作者は宗教に詳しいのだろうと想像するほどでした。インダス文明やインドの文化は今もある日本の文化に強く影響していることが分かってきたのでこれからより学習していきたいし、先生の講義を元にドップリ浸かってしまおうかと思案中です。（1年女子）
（よしよし :-) ）

今日の授業でインド神話がギリシア神話やローマ神話とつながりのあるものだと聞き、正直驚きました。しかしながら、そのおかげでどうして高校の教科書や参考書に印欧語族という分類がされているのだろうか？という疑問も晴れ、インド文化は非常に興味深い文化だなと思いました。最後に、インダス文明滅亡の直接の原因がアーリア人だとする今までの学説の根拠について教えてください。（1年男子）
（インドアーリアンの聖典で，なおかつインド最古の典籍である『リグ・ヴェーダ』の中に，ハラッパー（インダス文明の都市の一つ）や“砦の破壊者”などという語が見られたためです．後者の“砦の破壊者”は『リグ・ヴェーダ』の中で最も尊ばれていたインドラ神のエピテットです．インドラ神は「色が黒く，背の低い悪魔（＝おそらくインドの先住民）を倒していった」という神話が語るように，理想化されたアーリアン兵士です．）

インドの文字（あれは何語ですか？）をすらすらと書けるのがかっこいいと思いました。（1年男子）
（サンスクリット語をデーヴァナーガリー文字で書きました．こちらのサイトでアジアのいろいろな文字を画像ファイルにして入手することができますよ（無料です）．）

講義で気になった事ですが、先生は「インダス文明が衰退する時、丁度アーリア人が乗り込んできた」と仰っていましたが、具体的にアーリア人はインダスの人々に何をしたのでしょうか？僕は西ヨーロッパ圏の人と現在のインド人との肌の色の違いや、今でも残るインダス文明の名残から、アーリア人はインダス文明を滅ぼしはしたが、原住民を皆殺しにしたわけではないと思っています･･･が、どうでしょうか？あの大昔に、どのような経過を経て、違う民族が混ざり合い、一つの民族になるのか･･･とても気になりました！（1年男子）
（アーリア人はインダス文明にとどめを刺したのだと思っています．自然破壊等で弱体化していたところに，青銅器文明を持っていた遊牧民族であるアーリア人が雪崩込んできたのでしょう．そして長い間に両民族の混血が進み，現在のインドアーリアンになっていったのです．）

インド＝ヨーロッパ語族というのは言語体系からの学説であって、考古学的発掘調査からの確証はない、というような話を、マスターキートンという古い漫画で読みました。本当のところはどうなんでしょうか？あれだけよく似た言葉があるなら、問題はなさそうですけど、気になりましたので。（2年男子）
（インド・ヨーロッパ語族は「語族」というくらいに，言語学的見地からのグループ分けです．だからといって，それらの担い手が民族的に無関係であったことにはなりません．言語マップによって民族マップが分かるくらいです．何をもって「考古学的発掘」と定義しているのか分からないのでコメントしにくいですが，インドアーリアンもヨーロッパ諸民族も，人種的にコーカソイドの血を受け継いでいることは疑いようのない事実です．）

農耕文化で母系社会というで昔の日本と共通していますが何かほかにも共通点はあるのですか？（1年男子）
（インドの自然崇拝はアーリア人が持ち込んでいますから，日本とインダスとの共通点にはなりませんね．うーん，ちょっと今は見つかりません．）

私自身は何か宗教を信仰しているわけではありませんが、宗教はとても興味深いものだと思っています。長い間様々な土地で根付いてきた強さを知り感銘を受けました。私は宗教がどのように人を支えてきたか、どのように権力者に悪用されたかなど、宗教と人との関わりを知りたいと思います。偏った知識でなく、正しい知識を得たいです。（1年女子）
（私の専門です．お任せ下さい．ただし，この授業だけではカバーしきれない面もありますから，一度研究室に遊びにいらっしゃい．）

今日の授業を受けてインダス文明は平穏な文明だったとういう印象を受けた。事実はわからないが母系社会はある種の温かみを感じる。それは性器崇拝からもわかるように人としての器が大きかった証拠ではないだろうか。何事もオープンに受け入れていく姿勢の表れだと思う。また文化文明は生き続けるという先生の言葉は今もなお日本に残るインドの言葉が生きた証拠だと思った。ポタラ宮などでもわかるようにインド文明は世界の文化を根本から支えているとさえ感じた。（1年男子）
（「人は遺伝子の乗り物」という，人間の実存を否定するような極論まで提出されている昨今です．だからこそ，人の培った文化の伝承・伝播の中に「生きる」「いのち」などの意味を見出そうとする人文学的発想が私は一層好きなのです．）

日本語だと思っていたものは実はインドからきたものだということはものすごい発見でした。”日光”や”醍醐味”という言葉の生まれた経緯はまさに目から鱗！！！という感じでした。これは今日電話で親に自慢します。インダス文明やインドの話を聞いていると本当にアジア、とりわけインドは文化大国なんだなと思います。神話の神様は名前は違えど同一人物であることや、日本語として認識していたもの、ダライラマの宮殿の名前や、カルピス、そしてガッチャマン！！今は時代の流れか、あるいは社会の変動か理由はわかりませんが西洋主義が主立っている気がします。しかし同じアジア人として、インドを知ること、母国文化に自信を持ち誇りにすることがとても大切だな、と思います。国力の強さに比例して文化の素晴らしさがあるのは分かっているようで忘れてしまっていました。文化って凄いですね！（1年女子）
（凄いでしょう? よい感性です．そう感じた気持ちを大切にしていって下さい．）

〈ガッチャマン＝インド起源説〉関係

今日の授業で驚いたことが三つありました。一つ目はガッチャマンがインドから由来した言葉ということで、二つ目に日本の漢字（奈落や日光や観音）が、これまたインド由来ということで、三つ目にインドの人工の沐浴する場所の形が4000年も変わらないということです。日本で考えてみたけど、たぶん4000年も変わらない形はないと思い、インドが伝統を大切にする国だと思っいました。（それから、トンビアタック読みました、めっちゃ最高でした。）（1年男子）
（「伝統を大切にする」というより，彼らの「血，背骨」として染みこんでいるのだと思います．基層文化はそう簡単には変わりません．日本人の根底・基層に横たわる「自然崇拝の観念」も同様だと思いますよ．
　トンビアタック，読んでくれましたか．ありがとう (^^) ）

今日はようやくガッチャマンの意味までわかりました。先生の歌が聞けなかったのは残念でしたけど（＞＜）（1年女子）
（歌えってか? (^o^; ）

先生、板書の字をもう少し大きくしてください。それと、来週はガッチャマンの歌、歌ってください。よろしくお願いします。（1年女子）
（送る映像を少し引き気味にしたのが敗因だったみたいです．次回から気をつけます．）

ガッチャマンの歌を聴きたかったです。来週の授業が楽しみです。ところで cow piss の意味とは何でしょうか。（1年男子）
（辞書で調べましょう (^^; ）

犬夜叉シリーズおもしろかったですし、日光など日本の言葉の中にインドの言葉が語源になっている言葉があるなんて驚きました。でもこのインドということばの語源であるインダス川がパキスタンにあるのは悲しいですねぇ。私はアーリア人が来たのに関わらず根強くのっこっているインダス文明の沐浴などに感動しました。あと次回の講義でガッチャマン歌ってくださいね☆（1年女子）
（この講義ではインドとパキスタンの分離独立に至る過程も学んでもらいます．）

カルピスが Ca とインドの sarpis という言葉からできてるって聞いて感動しました。さっそくカルピスを買ってしまいました。（笑）あとゼウスパーテル、ディヤウスピター、ジュピターのようにインドとヨーロッパの神話にでてくる神様が一緒だと聞いて、あほみたいですけど世界ってつながってるんだなぁーと思いました。
ｐ・ｓ先生のがっちゃまんききたかったです。後授業中にここ写しとけっておっしゃた部分どこですか？（1年男子）
（私の講義がカルピスの売り上げに図らずも一役買ったわけですね．カルピスの会社から何か付け届けでもあると嬉しいですけどね（冗談，冗談）
　「がっちゃまんききたかった」と全部ひらがなで表記すると本当に「あほみたい」だぞ（爆）
　インダス文明の説明を Web 画面を見ながらしていたとき，ノートを取っている学生が余り見受けられなかったので，「ノート取るんだぞ」と指示しました．でも，少し心配だったのと，山大側には音声が途切れることもありうると思って，結局はボードに書きましたが．　言うまでもないことでけど，何をノートに書き取るかは皆さんが判断することだとは思います．でも，ボードに書いたことしか書き取らない方もいるようなので，老婆心ながら指示を出したのです．本当はこんな指示出したくないのですよ．）

今回の授業もすごく楽しかったです。カルピスは実は半分インドの言葉だったとは、知りませんでした。意外に身近な言葉にインドとのつながりがあったとは・・驚きました。しかも、わたしは『犬夜叉』を読んだことがあったので、より身近に感じました。他にもインドの言葉が語源の日本語があるのか自分でも調べてみようと思います。あと、『ガッチャマン＝インド起源説』の謎が解明されて、すっきりしました。しかし satya の謎は深まるばかり・・・先生のガッチャマンの歌、実は聴きたかったです・・・残念！！（1年女子）
（satya はそのうちきちんとやりますから待っていてください．）

今日は念願のガッチャマンの講義が受けられて楽しかったです。出来れば歌ってほしかったのですがシャイなので言い出せませんでした！また機会があれば先生の美声を講義で響かせてください。今回の講義ではインダス文明の文化を取り上げていましたが、その中で現代まで残っている文化があるのに感動を覚えました。4000年も前の文明のものが現代まで残っているということは、文明といえるものが起こっていなかった日本ではありえないことなのでインドの人々をうらやましく思えます。いつかそんな古代の文明を肌で感じることが出来ればいいな、と思います。（1年女子）
（私たちの「血」の中に古代からの記憶は残っていますよ．）

全く関係ないように思えるけれど、インドと日本は深いつながりがあるんですね。
どんどん、インドの魅力にはまっていきそうです。
次の講義も楽しみです！！
次回は、ぜひガッチャマンの歌を歌ってくださいね！！（1年女子）
（歌のリクエスト，多いなぁ (^^; ）

今日の授業で先生がガッチャマンを歌ってくださる~~くれる~~ことを山大生一同期待していましたが、声が届かなかったみたいで、聞くことができなくて残念でした。今度ガッチャマンの話がでたとき先生が歌ってくれることを大いに期待しています。宗教学の授業は先生がアニメの話しをおりまぜてくれるので親しみ深いです。（マニアックですか！？）次は何のアニメがでるんでしょうか、楽しみです。（1年女子）
（私は結構コアなやつです．それから，声は届くように出してね～ :-) ）

ガッチャマンを説明する時の先生は、なぜかとても活き活きしてた気がしました。（1年男子）
（「生を充実させること」が私の生きるテーマですので :-) ）

ガッチャマンのインド由来説が聞けたので、今日は安心して眠れそうです。この講義を受講しようと思った理由のひとつが解消されました。これからもがんばってアジア文化について学習していきたいと思います。インドにおいて牛は神聖な動物だそうですが、インド神話では多くの動物が神格化されているのに対して、牛はシヴァ神の乗り物止まりで神様ではないのでしょうか？（1年男子）
（神さまそのものというより，神の乗り物だったり神の使いだったりすることが多いです．例えばシヴァ信仰においては牛はシヴァのシンボルとしてリンガと同様の崇拝対象となってはいますが，その背後にはシヴァ神への崇拝があります．）

今日の授業も他とは違いとても面白く授業にのめりこめました・・・が！！最も笑ったのはその後。売店で80円切手を買った時でした。ななんと、渡された切手はガッチャマンでした。なんとも言えない絶妙なタイミングでとてもウケました。（1年女子）
（ガッチャマンの記念切手買ったの? それは何より．私ですか? もちろんシートで持っています :-) ）

ガッチャマンが、インド文化の影響を受けているのは、間違いない。（4年男子）
（感想文の「朴訥とした感じ」がナイスです :-) ）

日本は、インドの影響をすごく受けていることが分かりました。一番驚いたのは「カルピス」です。あんな意味があったなんて思いもしませんでした。「日光」のいきさつも教えていただきましたが、考えた人もすごいなぁと思います。「日ごろ何気なく目にしている言葉も、どんな影響を受けているのかを知っているのと知らないとでは、こんなに見方が変わってくるんだな」と思いました。今日教えていただいたことを、友達や家族のみんなにも教えてあげたいと思います。先生らしさが出ていた「ガッチャマンインド説」は根拠もしっかりしていて、先生が言われていたように、ガッチャマンはインド生まれだと思います。歌詞から根拠を見つけ出す先生はサスガだと思います！授業の後半で、インドの文明について教わりましたが、建物の構造を見ただけでその頃の手法がわかるのはなぜですか？また教えてください。（1年女子）
（建物の構造を見ただけではなくその使い道を探ったからこそ，どのような文明を気づいていたかが分かってきたのです．）

ガッチャマンのお話は、とてもおもしろかったですよ。説得力とかハンパでない感じでした。トリビアに出せそうですよね。５０へえぐらいはもらえるんじゃあないでしょうか。それはそうと、あの性器のオブジェは、いいですね。部屋に置いておきたいです、、、灰皿とかに、うってつけなのではないかと思います。（1年男子）
（シヴァリンガを灰皿にしちゃうの? (^^; ）

今日はインドの言葉についての講義で、驚いたことが３つあった。まず第一に、インドとヨーロッパの祖先は同じであることだ。現在のインド人とヨーロッパ人は似ても似つかないように思うので、ビックリした。どうして祖先は同じなのに現在は似ても似つかないのか疑問だ。やはり、気候の影響なんでしょうか。第二に、カルピスだ。今日の講義を聞く前までは、カルピスは英語だと思っていた。まさか、CaとSarpis（醍醐味）が組あわさったものだったとは・・・思い浮かぶはずもない。これで、間違ってカルピスを英語だと言って、恥をかくことがなくなった、良かった。最後に、ガッチャマンだ。こんなにもガッチャマンがインドに由来するという証拠を並べられたら疑いようがない。まさにビックリだ。（2年男子）
（そうそう．疑いようがありません (^^)
　インド人とヨーロッパ人，共通点はいっぱいありますよ．外見では「大きな目」「高い鼻」「彫りの深い顔」，性格では「論理好き」「自分を前面に出しやすい」などの（あくまで一般例ですよ）共通点があります．もちろん地域差は世界中どこにでもありますが．）

インド神話とギリシャ神話、ローマ神話すべてがつなっがているとは知らなかった。そのつながりはどの位強いのですか？やはりインド神話にポセイドンやハデスもいますか？めぞん一刻や、ガッチャマンの由来を説明する時に大変熱がこもっているような気がしました。ガッチャマンについてはある程度納得はできますが、もっとたくさん証拠を探した方がいいと思います。必殺技を出す時の五人のあの特殊な陣などはインド文明に何かつながりはないのでしょうか？自分は高橋留美子といったら「うる星やつら」だと思います。動物を大切にし、特に牛を大事にするようですが、その牛が死んでしまった場合何か特別なことはするのでしょうか？（1年男子）
（ギリシャ神話とローマ神話の結びつきはかなり強いですが，インド神話は言語レヴェル以上の共通点は見出しにくいかも知れません．
　牛の葬送儀礼は聞いたことがないですね．でも，広いインドなのでどこかでやっているのかも知れませんし，ご存じの方があれば教えてください．
　う．ついに「うる星やつら」の名を出してしまいましたね．私が「うる星やつら」を語り出すと止まらなくなるので，授業中はあえて控えていたのですよ．ここでもぐっと我慢しましょう．でも一言だけ．押井守は天才です!! ）

今日の授業で一番感動したのは日本語になったインドの言葉です。特に、「ガッチャマン」が gacchaama（ガッチャーマ）からきているという先生の解読には驚きました。これはあくまでも先生の解読であって事実かどうかはわからないのですか？もし、本当だったらそれに気づいた先生はすごいですね。今日、最後にインダス文明について触れましたが、あまりよく飲み込めなかったので次回詳しく解説をお願いします。質問ですが、インドは男尊女卑なのですか？私のイメージとしては女性に対してとても優しく尊敬を表しているような気がするのですが・・・（1年女子）
（私を含めた〈いんてつ業界〉の解読です．
　インドの男尊女卑思想は根深いです．インドの男性が女性に優しいときは下心がある場合が多いので注意しましょう．）

前回同様インドの神様の絵には圧倒されるばかりでした。例の「ガッチャマンインド起源説」にも納得出来て良かったです。もっと知りたいと思うことも沢山あります。それで日本語になったインドのことばをもう少し知りたいと思います。良ければ教えて下さい。お願いします。（1年女子）
（例えば，
・まだら：マンダラ ma.n.dala（曼荼羅，全てのものがある）より．
・島（しま）：シーマー siimaa（勢力範囲）より．「あの組の連中，うちの島に無断で入りやがって．．．」などという脈絡で使いますね．
・娑婆（しゃば）：サハー Sahaa（堪え忍ぶ場所＝この世界）より．「兄貴，おつとめご苦労様でしたっ」「ふーっ．娑婆の空気はうめぇなぁ」（こんな例ばっかり）などという脈絡で使います．でも，娑婆は本当は苦労が多くて堪え忍ぶ場所なんですよ．
・魔（ま）：マーラ maara（悪魔，魔）より．読んで字の如くです．摩羅とも訳された（音写された）ものが省略されて「魔」となりました．ちなみに省略されていない「摩羅」の方は，「仏道修行を妨げる煩悩のわき出るところ」ということで，別のものを指す隠語となりました．
こんな感じでいかがでしょう?　ちなみにインド語になった日本語もありますよ．リクシャー（人力車より）です．）

話として面白くないわけではなかったのですが、学問としての興味は湧きませんでした。（1年女子）
（これは厳しいおことばですな．ことばの変遷 transition は学問としても面白いテーマなのですけど．日光の件も，あれは私のオリジナルではなく，これまで積み上げられてきた比較言語研究の成果の一部です．そもそもあなたにとって「学問」とは何なのですか? 今までも私なりに「学問」に，少なくとも自分としては真摯に向い合ってきたつもりなので，ご意見拝聴できれば幸いです :-) ）

今日インドとヨーロッパの言葉の共通点があることを初めて知りました。daughter などの単語はむしろ英語からインドの方へ移っていったのでは？と思っていた私にはすごい驚きでした。また、日本語の方にもたくさんのインド起源の言葉があって今度これをGWに地元に帰った時に自慢してやろうと思いました。ガッチャマンのインド起源のお話は先生の言葉による一致の説を聞いて「なるほど！」と思った反面作者の人が本当にそこまで考えてお話を考えたのだろうか？？とも思いました。その辺りは先生はどう思われいますか？（1年女子）
（ふむふむ．以下に続く私の回答を見てください．）

言葉のつながりってすごいですね！まさか日光の語源がインドにあるだんて誰も思わないですよね。
それとガッチャマンの由来ですが、話を聞いているときは、なるほど～、と感心しましたが、今、冷静に考えてみると、やっぱりちょっと無理があるんじゃないかな、と思います。翼と言えば、たいていは白を連想するものなんじゃないでしょうか？きっと偶然ですよ(^ー^)笑！
今日の講義は聞いててとても楽しかったです。みんなも楽しいならもっと笑いましょう！！（1年女子）
（そうそう．笑う阿呆に見る阿呆，同じ阿呆なら笑わにゃ損，損!!
　一見，偶然と思えることが，実は必然かも知れない．事象を「偶然」に帰してしまうことは「考察の放棄」に他なりません．だから今日も私は「意味」「繋がり」を求めて精神の旅路を続けているのです（って，やっぱりアヤシイやつでしょう??））

ガッチャマンの先生の推測は私は正しいというか賛成します。（1年女子）
（そうです．学説には諸説あって構わないわけで，結局は「どれが一番説得力があるのか，（学問的に）面白いのか」なのです．）

ガッチャマンのなぞが解けて今日はすっきりしましたが、正直こじつけっぽいなーっという印象もありました。しかし、アプローチの仕方がいかにもインド哲学が専門の先生らしくて面白かったです。ちなみに名前の由来は http://homepage1.nifty.com/signal_g/qag/QandAgman.html に載っているものが有力らしいです。しかし、そうはいいながらもインドの言葉や仏教用語そして、ガッチャマンのことまでネットで調べている自分に気づくと学生の学習意欲をかきたて、視野を広げさせてもらえるすばらしい講義だと思います。（1年男子）
（君はよく私の真意を見抜いたな，誉めてとらそう (^o^;
　紹介してくれたページにあるように，表面的にはそれが命名理由なのかも知れません．でも，ではなぜガッチャマンでなくてはならなかったのでしょう? 別に他の名前でも良かったわけですよね．なぜ命名者が「ガッチャ」「ガッチャン」に関係する名前を選んだのでしょうか? どうです? ここまで来るともはや表面的な命名理由だけでは説明がつきませんね? でも，私の〈ガッチャマン＝インド起源説〉ではこのレヴェルまでも解明できるのです．いいですか? 命名者がなぜ「ガッチャ」「ガッチャン」に関係する名前を選んだのかを説明しますからね．それは，

　　　　　命名者が前世ではインド人だったから!!

どうだ，参ったか!! (^o^;;;;;　）

【総評】〈ガッチャマン＝インド起源説〉は，言うなれば「知的な思考ゲーム・遊戯」です．しかし，事象を解明／説明する際に「偶然」というファクターをできるだけ少なくするのは学問の基本的姿勢でもあるのです．〈ガッチャマン＝インド起源説〉を通してそのような姿勢が少しでも皆さんに伝わってくれれば嬉しいです．　（鈴木隆泰）

アジア文化論 I／宗教学

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