アジア文化論I／宗教学 2004/4/16 No. 1

4/16 授業の感想1号と回答

感想1号（総数 162名．県大生 75名，山大生 87名）の結果をお知らせします．「自分の意見が載っている，載っていない」「教員のコメントの内容」などは成績評価や感想の質には全く関係ありません．ただし「感想の内容」は評価対象となっています．

複数の同一または類似の感想は，原則的に最初に目についたもののみを採用しました．

原文の一部を修正したものがあります．

男子・女子の区別は氏名に基づく判断です．もし間違っていたら遠慮なく申し出て下さい．

今年も「アジア文化論 I／宗教学」の季節がやって参りました．山大の皆さんには遠隔講義でお届けします．

今回の授業で見た何やら奇妙な絵にとても興味が湧きました。しかし、どうして一つの体からいくつもの顔や手がでているのかまだ私には理解できません。その鍵を握っているのが「satya」だと先生はおっしゃっていたのでこの授業が終わる頃には、あの絵が意味するものが何なのか、「satya」とは一体何なのかをつかむことが出来ればいいなと思いました。また、私にとってインドが身近な存在になれたらと、これからの先生の授業に期待しています！質問：私はいつかインドに行ってみたいと思っているのですがやはり危険なところなのですか？（2年女子）
（どんなところであれ，危険な場所・局面もあり安全な場所・局面もあります．十分な下調べと準備，そして安全対策を施した上で行くのであれば，それほど危険ではないでしょう．ただし，女性の一人旅はやはりお勧めできませんね．付け加えておきますと，インドの町中で最も怖いのは交通事故です．）

大変興味のそそられる授業でした。正直、今まであまりインドの宗教に対して関心を持ったことは無かったのですが、今回の授業を聞いてインドの神話についてもっと知りたいなと思いました。私は、いま、shiva というインド料理店でアルバイトをしているのですが、shiva神がまさかガンジス川の女神様を頭に閉じこめた神様だとは想像もしませんでした。来週の授業がとても楽しみです。（2年女子）
（シヴァでバイトしているの? あそこ，おいしいよね．私も好きです．）

去年も受講したのですが、朝寝坊が多くて途中で諦めてしまいました。今回は気を引き締めて全部受講するつもりです。よろしくお願いします。今回のお話はとてもわかりやすかったです。インドの絵は何度見てもおもしろいです。インドと日本のモノの捉え方の違いを実感しました。私たちが神様を昔から信仰しているのもインドの影響があったからなんですね。いろいろな宗教に目を向けて理解を深めたいです。そして satya について早く知りたいです。（2年女子）
（朝，眠いよね (^o^;　今年はがんばろう!! 私もがんばってます．）

私は高校で世界史を取っていて、インドの文献も勉強していました。世界史は大好きで、今日の授業で先生がおっしゃっていたラーマーヤナやマハーバーラタなども、世界史の授業で知ってはいたのですが、受験勉強のためにただそういうものがあると記憶していただけでした。名前は知っているのに中身はどんな物かも知らず、何を勉強していたのだろうかと思いました。しかし私がこの学部を選んだのは、世界の文化にはどんなものがあるのか、相互理解の方法などを学びたかったからです。そして今、せっかく高校の時に必死に覚えたものを、今度は中身を理解して本物の世界史マニアになりたいです。（1年女子）
（大学は，今まで「単なる知識」として身につけていた様々な「知識の断片」を総合・統合し，「中身のある有機体」へと転換させる場でもあります．今の気持ちを忘れずに歩んでいけば，必ずや納得できる道を進んでいけると思いますよ．）

最初は宗教学と聞いて重苦しいのかなって思ったのですが、鈴木先生の説明ですごく楽しい授業だなって思いました。
電子シラバスを拝見させていただき、先生はヒンドゥー~~ヒンドゥ~~教が詳しいようですが、アンコール・ワットの宗教的価値を教えてください（1年男子）
（東南アジアの文化は大きく分けて四層に分けられます．１．基層文化，２．外来アジア文化，３．植民地宗主国文化，４．国民文化，以上の四層です．アンコール・ワットはカンボジアにおける「２．外来アジア文化」の代表的遺構で，ヴィシュヌ信仰が色濃く反映されており，インドからのヒンドゥー教の影響を見る上でも大変貴重な資料です．ちなみにアンコール・ワットは，2002年度のゼミ生が卒論で扱いました．）

初めまして今度から鈴木先生の授業を受ける吉野です。学部は医学部なんですけど、高校の時に世界史をとっていたので興味があり受講しました。宗教学と書かれていたのでお堅いものかとおもっていましたが、先生の話がとても面白かったので安心しました。絵も変なのが多くて面白かったです。私もあの映画は見たことがありますが、早く satya とは何か？と言うことが知りたいです。朝はすごく苦手ですが頑張って遅刻しないようにします。（1年女子）
（学生は朝は苦手なものです．私もそうでした．だからこそ，「眠くてもあの先生の授業だから起きよう」という授業を心がけていきます．）

遠隔講義と言ってもあまり違和感なく受けることができました。たまに音声・映像が乱れるので、そこが改善されることを現代の技術に期待します。
長い歴史を持ち、巨大である中国に影響を与えた思想というのはどんなものなのか、また私が見ると摩訶不思議な絵だけれど、インド文化圏の人が見るとちゃんとした意味があるということに興味が持てました。あの不思議な絵ですが、あんなにじっくり見たのは初めてでした。不思議な絵だけれど、魅力的な絵でもあると思います。早くあの絵の意味を知りたいです。（1年女子）
（音声・映像の乱れは私にも如何ともしがたく，どうもごめんなさい．長い目で見てやってもらえればと思います．
　ふっふっふ．あなたは意識しなくてもインドの影響下にあります．摩訶って，インド語の mahaa（マハー，「大きい，大いなる」という意味）の音写語なのですよ．）

初めまして。今日の講義は、私にとってとても刺激的なものでした。私の高校の先生で実際にインドに行かれた方がいらっしゃったのですが、寝転がってインドを一周？された人がいたらしいです。これもきっと satya なんですよね・・・。satya でおもいだしたんですけど、オウム真理教の第なんとか（確か数字）サティアンは satya と関係があるんですか？
（1年女子）
（悲しいかな，その通りでございます．．．　彼らははちゃめちゃな文脈でインド語やチベット語を使っていました／使っているのです．たとえば「ポワ」にしても，元々は「引っ越す，住処を変える，別の状態に生まれ変わる」を意味していたのに，「殺す，暗殺する」という意味で使っていました／使っていますからね．）

最初シラバスを読んだときは宗教学って何か危ないイメージがあったのですが（大変失礼しました。）実際に受講すると、インドの神様やヒンドゥー教の人々の面白い習慣など興味深いことを知ることができたし・・・何よりヒンドゥーの絵が面白かったです！もっとヒンドゥー教のことを学びたくなりました。（1年女子）
（「宗教との正しいつきあい方」は絶対に学んでおく必要があります．後期開講の「宗教文化研究（仏教文化）」ではそちらを重点的に取り扱います．）

インドが中国にも影響を与えていたなんて知りませんでした。satya とはいったいなにか、これにとても興味があります。インド人みんなの心の中に存在するものには何が起因しているのだろう。宗教や古代神話が関係しているのかなと思います。　インドの絵は今日初めてじっくり見ました。少し不気味だなと思います。でも絵の中にはいろいろな意味が込められていて、それを今から学んでいくのかと思うと、わくわくします。絵の中には顔や手がたくさんある人物が描かれていましたが、日本の仏像にも似たものがありますよね。やはりあれは元はインドのものなんですか？（1年女子）
（そもそも仏像というものそれ自体がインド起源です．多面多臂の仏像ももちろんそうですよ．）

私は小学生の頃から輪廻の輪を信じていたけど、その考えの発祥がインドであるとは知らなかった。（1年男子）
（輪廻は仏教思想とともに，インドを発した後シルクロードに乗って，中国・半島経由で日本に入ってきたのです．）

始めは、つまらない話を延々と聞かされるかと思っていたけど₍₁₎、とても面白く授業を進めていただけたので、これからの授業がけっこう楽しみです。
　またこれまで宗教なんか微塵も興味がなかったので、インドの方が中国より宗教に関して格が上と聞き₍₂₎いささか驚きましたが、猿や豚たちが必死になって西の方にいったのを思い出しなるほどなと納得いたしました。（1年男子）
（(1) (^^;
　(2) ちょっとニュアンスが違って響いたかも知れません．私はどちらの方が格上か格下かと言ったのではなく，「宗教に関しては，インドから中国への影響の方が，中国からインドへの影響よりはるかに大きい」と申し上げました．♪ガンダーラ，ガンダーラ，They say it was in India～）

一番はじめに宗教学を受けようと思った理由は、正直この時間帯が開いていて上限単位も余っていたからという安易な理由でした。しかし、今日の鈴木先生の丁寧でおもしろい講義を受けて私の中で宗教学にたいする見解が全く変わり、非常に興味を持つことができました。（1年男子）
（よい意味で予想を裏切ることができたようでよかったです．これからもついていらっしゃい!!）

シラバスに宗教学って書いてあったんで凄い事するのかなぁと思ってたんですけど、なんか楽しそうやったんでよかったです。僕暗記嫌いなんですけど難しいインドの宗教用語とかでてきてもがんばって覚えます。あと今日の絵最高でした。あれをインドの人は笑いとかじゃなく真剣に受け止めていてまた意味をみたらわかるっていうのが、僕ら日本人の感覚では考えられないなぁと思いました。なんか金曜日朝起きるのが楽しくなりそうです。（1年男子）
（楽しいけれど，凄いこともやるから期待していてね．）

今日授業中に輪廻転生の話が出た時に仏教の輪廻説を思い出しました。世の中、実際人間が死んだ後に本当に地獄、天国、または輪廻の世界に行くことになるでしょうかと不思議に思いました。（4年女子）
（人が死んだらどうなるかは，理性や経験では知ることのできない「形而上学的問題」です．宗教はこのような形而上学的問題に対して解答を与えることによって，もはやそのような問題に悩まされることのない「安心（あんじん）」をもたらすことがあります．）

インドの不思議な絵や２０年間たち続けている人の話を聞いてインドに興味をもてました。　私の今までのインドのイメージは、種類の豊富なカレー、おでこの真ん中の赤いものです。　おでこの真ん中の赤いものは、どんな意味をもっているのですか？（1年女子）
（ビンディですね．由来・意味についても諸説あるようです．こちらのページへどうぞ．）

今回の講義を受けて、satya は「苦行」とか「修行」等の意味かなぁと思ったのですが…（1年男子）
（ブーッ，はずれ～ (^o^;）

前から古典文化が好きなので、これからの授業がとても楽しみです。アジア文化の大元がインドにあるということは何となく知ってはいたのですが、今日、インド神話の絵を見て実感しました。そういえばインドと中国の色遣いってそっくりだな、と。原色多用で奇抜ですよね。そしてやたらと派手。まだ何を含んでいる絵画なのかさっぱり解りませんが、これから理解していくのが楽しみです。古典文学も読んでみたかったので、授業で取り上げられるのは良い機会だと思っています。いずれは二つとも読んでみたいです。 satya が何を意味するのか、じっくり学んで行こうと思います。（1年女子）
（はい，じっくりついてきて下さい．）

インドの絵とか今までは気持ち悪いとか、意味なんてないと思ってたけど、先生の話を聞いてすごく興味がわいた。あと、satya の謎解きを自分なりに解いてみたいと思いました!!まあ無理だとは思うけど。（1年女子）
（あきらめるんじゃない，起つんだ，起つんだジョォォォッ!! （丹下段平風に））

オリエンテーションの時にガッチャマンの着メロを聞いて、ものすごいこの教科に（というか先生に）興味が湧き、受講することにしました。インドの神様の絵がとても面白かったです。あの絵が何を示しているのかわかる様になりたいです。（1年女子）
（よーし，分かるようにしてあげるから，ついてくるんだぞ!）

「satya」と言う言葉が、ガーンディー~~ガーンディ~~の方針だったと言われ。色々考えてみたけれども思い浮かびません。気になってしかたがないです。また、シラバスにはヒンドゥー教＝仏教と書かれている一文があったのですが、別物ではないのでしょうか？その2点が不思議に思いました。（1年男子）
（下線部：君，読み間違いです．「ヒンドゥー教＝インド教」となっているでしょう? シラバスをもう一度確認してみましょう．）

最初は山大との遠隔授業に少し戸惑ったが、徐々に慣れてきました。インドのことはよく知らないのでインド文化がアジアに影響を与えていると聞いても何のことかよくわかりません。でも、インドに浸透している satya という考え方が私たちの間にも気づかないうちに入り込んでいるという話に興味を惹かれました。この講義を通して、satya とは何かを理解したいと思います。そして、インドの不思議な神話の世界が少しでも理解できればいいなと感じました。（1年女子）
（そうなんです．satya は私たちの中にもしっかりと息づいているのです．この講義で詳しく見ていきますので期待していて下さい．）

高校生のときに世界史でガーンディー~~ガンディー~~のことについて学んだとき、そのビデオを見ました。とても面白かったけれど、先生の授業を受けてからもう一回見ると、また新たな気持ちで見れそうなのでとても楽しみです。私たちは今アジアという地域に住んでいるけど、まだ知らないことが山ほどあるので、これから勉強してたくさんの知識を身につけたいと思います。（1年女子）
（ガーンディーの表記，もう一歩でしたね．世界は欧米だけじゃありません．足元も固めていきましょう．）

私の友達は、ガンジーと言うあだ名やったので、これからはちゃんと正式名称で呼んだろうと思いました。（1年女子）
（大笑いさせていただきました (^O^) ）

ガーンディー~~ガーンディ~~のことは高校の倫理で非暴力などを唱えたというようなことを少ししたくらいであまりくわしく学んだことはなかったのですが、彼が行ったことについてもっと良く知って行きたいなと思いました。キング牧師もそうでしたが、なぜこのような人が暗殺をされなければいけないのか憤りを感じました。（1年女子）
（この講義はガーンディー暗殺の理由を辿りながら，宗教というものの理解を深めていくこともねらいの一つとしています．）

いろいろな資料を用いて説明をしてくださったので興味深かったです。今までガンジーだと思っていたのですがガーンディーだったということを聞いて、とても驚きました。これからまた、この授業で新しい発見をしていきたいと思います。山大生と一緒なので、先生も大変だと思います。がんばってください。次の授業でも先生の豊富な情報で楽しませてください。（1年女子）
（お気遣い感謝します (^^;　大変ですけどやりがいもありますよ．）

今日は初めてインドの神様？₍₁₎たちの絵をみました。でも、今までインドとかタイ系統のお店で、ポストカードとか、カレンダーの表紙としてみたことがある絵だったような気がします。でも、それがまさか神様を表しているとは全く思いませんでした。なぜなら私が知ってる限りでは、日本で神様を表している絵は剣を振りかざして人を襲っていたり、頭にほかの神様をのせたりしている、失礼かもしれませんが、すこし神聖さにかけるような絵ではないという固定観念があったからです。でも、先生が仰って~~言って~~いたように、インドの信仰的な観念が中国にわたり、そして日本に影響しているのなら、あの絵もなにか日本に影響しているのか？と思わされます。やはり、日本に文化的に合わないところは、その当時にはぶかれたんでしょうか。そこが文化の違い₍₂₎なのでしょうか？（3年女子）
（(1) あれは神さまの絵なので「？」は不要です :-)
　(2) うーん，大きな問題なので一概に「こうだ」と纏め上げてしまうことは難しいのですが，「根付いてこそ文化」ということは言えると思います．）

宗教の理解のために文化の理解は欠かせないことですが、鈴木先生はただヒンドゥー教だけを教えるのではなく、あまり馴染みのないインド文化についても詳しく話してくださるようなので安心しました。今日の授業を受けて、以前世界史の先生が「面白いものを見たかったらインドに行け」とおっしゃった理由がわかったような気がします。（1年男子）
（いい先生ですね :-) ）

宗教が生まれた経緯や、どうしてあんなにも大勢の人を魅了させる力があるのかについて興味があります。（1年男子）
（それなら，こちらの仏教についてのページもご覧下さい．）

ガネーシャ万歳☆
宗教学って聞いて初めは変なことを習うことだとばかり思っていましたが、インドの様々な神様のことを習うと聞いてかなりやる気になりました。
ブラフマンやアートマン~~アーリマン（？）~~、シヴァ神やヴィシュヌ~~ビシュヌ~~神は世界史でも少し習っていたんでかろうじてわかりました。
次の授業も期待しています！！（1年男子）
（「アーリマン」じゃ，FF に出てくる一つ目のモンスターだよ (^^; 　アーリマンはもともとゾロアスター教の大魔王で，アンラ・マンユとも呼ばれます．そう言えば「アンラ・マンユ」も FF にモンスターとして登場していましたね．）

今日の授業は私の持っていたインドの印象を大きく変えるものでした。これほどインド文化には知らないこと、不可思議なことがあるとは思っていませんでした。先生はすべてが satya で謎解きができるとおっしゃいましたが、私にはにわかに信じ難いものに感じています。だからこそ今後の授業がとても楽しみです。そして毎時間私なりに satya の意味を考えていきたいです。（1年女子）
（ものには様々な見方があります．インド文化・宗教の理解も同様です．satya の観念に基づく理解の有効性自体は確信していますが，それで「全て」が解明できるほどものごとは単純ではありません．だからこそ面白いのです．この講義を通じて satya に基づく理解を身につけたら，今度は別の視点からも見られるようにさらに進んでいってもらえればと思っています．ただし，satya に基づく理解はかなり強力なものですし，それに従来余り注目されてこなかった見方でもあります．その意味では，この講義の「大きな特色」，言い換えれば「ウリ」ということにもなります．）

実は今日の１限は他の講義をとるつもりでした。だけどあまりにも受講希望者が多いのでびびってこの講義を受けました。アジアの宗教学ときいて始めはすごいあやしい人がすごいあやしい講義をするのかと思っていたのですが、予想とは全然違ったとてもおもしろい講義でした。（1年男子）
（(-_-;
　これは心外．この講義はあやしくありませんが，私は目一杯アヤシイ(?)です．見くびっちゃいけません． (^_^;　）

自分は顔が三つあるひとの絵を見た時にキンニクマンのアシュラマンが思い浮かびましたが、これも影響を受けているのでしょうか？よくお釈迦様の場合死んだと表現されず入滅、解脱したと表現されますが、ガーンディーの場合別の表現はないのですか？（1年男子）
（アシュラマンは阿修羅像がモチーフで，阿修羅とはもちろん，インドの悪神 asura のことです．
　輪廻を前提とするインド社会・ヒンドゥー社会においては，死んだものは必ず生まれ変わってきます．釈尊は輪廻を超越した（と信じられていた）ので，「死んだ」とは言わず「入滅した」と言うのです．ガーンディーは宗教上の解脱者ではないので，普通に「死んだ，暗殺された」と表現されます．）

アジア周辺の宗教文化はインドから伝播したなんて初めて知りました。そういわれれば日本も多神教で共通点はありますね。（1年男子）
（日本の多神教的宗教文化は，日本古来の「八百万の神」に由来する割合が高く，インドからの影響だけとは言えません．）

インドに神話があったなんて今日初めて知りました。ギリシャ神話は耳にしたことはありましたがインド神話は初耳で早速明日にでも図書館に行って先生が紹介されていた本を探してみたいと思います。（1年女子）
（インドは神話の宝庫ですよ～．とういか，世界一の量を誇っています．）

授業は、おもしろくてよっかった。先生の、たびたびくり繰り返す、「きもちわるいよねぇ～」が特に。（1年女子）
（「きもちわるい」写真はまだまだたくさんありますよ～．乞うご期待．）

インドの人に拝まれている人が、どういう移動方法をしていたのかが良く聞き取れなかったのでとても気になっています。（1年女子）
（たまに映像・音声が届かなくなるようで申し訳ない限りです．技術スタッフの方々にお願いするしかありません．さて，例として出したのは「ごろごろ転がって移動する」という移動方法です．寝返りを一方向に打ち続けるようなものだと思ってください．そういう人をインド人は拝みます．どうしてでしょうか? そこに satya の観念が働いているのです．）

satya って何なんだと思いました。早く教えてください。（1年男子）
（まだだめです (^^; 順を追っていかないと理解していただけないと思うからです．）

satya　が一体何を意味するのかが気になるように仕向ける、イヤラシイ授業内容でした。いきなり本題に行かないで焦らす作戦でしょうか・・・。イライラさせられます。さっさと教えてくれてもいいのに・・・。 本当にイヤラシイですね・・・。 大好きです。（4年男子）
（この「爽やかな鈴木」をつかまえて何を言うか　(#^o^#)　）

インドで仏教が出来て中国に影響を与えたのはわかったんですけど、なぜインドはその後ヒンドゥー教になったのですか？（1年男子）
（誤解されている方がほとんどだと思うのですが，インドは仏教ができようができまいが，紀元前1000年くらい以降ずーっとヒンドゥーなのです．このことは授業でお話しする予定ですから待っていてください．）

アダプターとコンセントが無事見つかり、やっと接続できました。宗教学って難しいイメージしかなく、高校の倫理は触れたようなものだったので、深くインドの世界に踏み込むことが楽しみです。ブラフマンやアートマン、シヴァなどインドの価値観に興味を持ちました。相方向の講義、遠距離のバリアーを失くして実現させたいです。（1年女子）
（アダプター，コンセント，遠距離を乗り越えてよく辿り着いてくれた．先生は嬉しいぞ!! ）

インドでは手を上げ続ける人や立ち続ける人がたたえられると聞いた。そんな文化は初めて聞くことでありもっと新しいことをききたいです。（1年男子）
（彼らは「手を上げ続けている」「立ち続けている」から称えられているのではないのです．どうです? さっぱりわけが分からないでしょう?）

遠隔講義なので直接お会いすることはありませんが、よろしくお願いします。（1年女子）
（遠隔講義であろうがなかろうが，講義を担当している以上，「この講義に関して私はあなたの先生」です．暇があったり興味が増したりしたら，宮野まで足を運んでもらっても一向に構いませんよ :-) ）

僕は以前からインド宗教学に興味がありました。ヒンドゥー~~ヒンズー~~教の神について少し知っていましたがもっと知りたいと思いました。本で読んでからとても面白い話だったのでいつかこの宗教学を学びたいと思っていました。ブラフマーやシヴァそれからラーマ王子の話もとても楽しみです。ところでヴィシュヌ神は性別があるのでしょうか？最高神は性別をなくすという話を聞いたのでとても気になりました。（1年男子）
（ヴィシュヌは男性神で，ラクシュミーを妃としています．もっとも，シャクティ思想のもとでは「男女そろってはじめて完全な神」とも言えます．え? よくわからないですか? 大丈夫．いずれ授業でちゃんとやりますから．）

ブータンってインドに含まれるんですね。ブータンではまだ物々交換で生活している人がいると聞いたことがあるんですが、本当ですか？それから、インドの神様って美人なんですね。日本の神様はみんなお多福みたいな顔なのに、、、。美意識の違いを感じました。（2年女子）
（ブータン，チベットもインド文化圏に含まれます．ブータンの事情についてはこちらをどうぞ．世界中，物々交換を全く行わないところの方が少ないような気もします．）

私がまず納得したことは、中国がインドの影響を受けているということです。なぜか、よく考えれば当たり前の事なのですが、仏教は中国にもともと存在していたように思っていたのです。・・・高校でちゃんと習ったのに。インドの絵は色使いが艶やかで、また幻想的だけれども何か的を突いている所に魅力を感じます。早く satya が何であるのか知りたいです。ガッチャマンと共に。先生インドの仏教は滅びたのでしょうか~~滅びたんでしたっけ~~？（1年女子）
（公には13世紀の初頭に滅びたことになっています．でも仏教徒が完全にゼロになるわけではなく，細々とは続いていました．近年では「ネオ・ブッディズム運動」の台頭もあり，仏教徒は増える方向に転じています．）

ガーンディー~~ガンジー（ガンディー）~~については随分前に学校で習いました。非暴力をかかげ戦ったということで子供ながらに非常に興味を持ち自分で伝記も読みました。大学に入っていままで伝記を読んだりして自分が感じたことよりさらに広い視野で考えたり、また違った視点、アプローチで考えれるのかなと今日はまだ初回なのでいろいろ想像しております。そして、日本はインドと中国という2つの文化を受け入れて発展してきたと思うのでそのことについてもこれからの講義を通して考えれるようになりたいと思います。（1年男子）
（「ガーンディー」という正しい表記に早く慣れてください :-) ）

今日はまだインドについて深くは習わなかったけど、~~ガンジー~~は正確には~~ガンディー~~と言うんだと知ることができました。（1年男子）
（だから「ガーンディー」だってば (^^; ）

インドについての知識は全くといっていいほどありません。アジアといえば中国という先入観もありますし、中国以上にアジア全域に大きく影響を及ぼしていたということを今日初めて知ることができ、とても興味深く思いました。私がインドから連想するのは、タイやバリ島などの民族衣装や舞踏、音楽です。その辺とのつながりもきっとあるのではないだろうかと思うのでこれからの授業で考察していこうと思います。（1年女子）
（ほとんどがムスリム化したインドネシアにおいて，バリ島はヒンドゥー教の伝統を残す貴重な場所です．）

インドには一体何人神様がいるんですか？（1年女子）
（メジャーな神さまの数はたしかに限られていますが，厳密に言うなら「無数」です．「人の数だけ神がある」と言ってもよいと思います．）

もともと仏教（特に真言宗）に興味があってインドはその起源になるのでこれからの講義がとても楽しみです。（1年女子）
（2年になったら「宗教文化研究（仏教文化）」も履修しよう!! ）

その国独自の文化というものは大抵他の国からみると奇妙に思えるものが多いと思いますが、特にインドの文化はそういう傾向が強いなぁと感じました。（1年女子）
（こちらの基準で他者を判断するのは，時として大きな過ちに繋がることがあります．インドの絵は奇妙に思えたでしょう? 文化が違う以上，奇妙に思うこと自体は全く問題ありませんし，むしろ自然な反応です．大切なのは，あのような絵を好むインド人の考え方―インド文化―への理解をこれから深めていくことなのです．）

先生が見せてくださった~~くれた~~絵もかなり不思議です。これは日本人に限らず他の国からみた人も感じることなのでしょうか？宗教観の薄い日本人だけが感じることなのでしょうか？日本も他国からみれば不思議な雰囲気を持っているのでしょうか？もし日本にこの雰囲気がなければインドをとてもうらやましく思います。（1年女子）
（インド文化に慣れていないと，やはり最初は奇妙に感じると思いますよ．それからよそで恥をかかないよう，適切な言葉遣いをするように心がけましょう．）

インドはまだ女性差別というものが強くあるというイメージでしたが、それは人間だけのものであって、神様の世界では女性の地位はそんなに低くない、むしろ女性のほうが強いんではないか、とシヴァ~~シウ”ァ~~神の奥さんの絵を見て思いました。こういう面白い発見が毎週増えていくと思うと、今後のアジア文化論Ⅰの授業がとても楽しみです。（1年女子）
（「ヴァ」は「VA」とキーを押せば出ますよ．
　父系社会か母系社会かによって，その社会における女性の地位には大きな違いが見られます．そのあたりのことも授業で扱いますよ．）

インドの宗教にはもともと興味があり、また、今話題のイラク情勢にも宗教観の違いが深く関わっています。それらの知識の入り口としてこの講義を受けることにしました。（1年女子）
（それなら「原理主義／宗教と教義」のページも是非ご覧下さい．）

私は以前から宗教に興味を持っていました。その国にもとから存在する宗教は、その国の人間性を表すと考えているからです。人間の原点とも言える考えが、私個人としては、好きです。
今日、インドの神々の絵を見せていただいたとき、仏像に似ているなと思いました。腕が多いところや、顔がいくつもあるところなどです。仏教もインドが起源だからでしょうか。（1年女子）
（仏像については上の方で回答してありますのでそちらをご覧下さい．
　宗教は文化です．ですから他の文化がそうであるのと同様に，宗教もそれが育まれた時代・地域・社会によって性格が規定されます．人間性も同様に育まれるので，結局，宗教と人間性とが相即することになるのです．）

一言で言うと今日の先生の授業はおもしろかった。今まで自分はインド文明というものに全く興味がなく中国文化こそアジアだと思ってた。しかしだ、先程の講義を一時間聞いただけでインド文明を見る目が本当に変わった。satya。この単語がこの授業を通してのキーワードになるらしい。まだその意味は明かされていないが、俺はある種の神の恩恵、または神々への信仰、修行を現すのではないかと思う。しかしその真の意味を理解するためには毎回授業に出席することが必須だろう。（1年男子）
（そう，必須です :-) ）

なぜ多くの国があるアジアの中で、インドを中心に講義を展開していくのかがよく理解できました。私は宗教に興味がすごくあるので、これからの講義がとても楽しみです。多くの国に影響を与えたインド文化は、アジアの一員である日本人の私にも共感できたり、理解しやすい一面を持っているのではないか、と先生の講義を聞いて強く思いました。（1年女子）
（講義を通じて，「インドは思っていたより近い国」という感想を持ってもらえると思います．）

思っていた以上にインドの考えが日本に入ってきていることに驚きました。普段何気なく思っていたりすることの多くが、中国を通じて入ってきたインドの思想で、それが日本社会にも根付いているのだなと思いました。神話ものに結構興味があるのでインド神話についての講義が楽しみです。いろいろな神々の絵を見ましたが、みんな穏やかな顔をしているのが印象に残りました。（1年女子）
（極論すれば「神さまも人気商売だから」と言えるかも知れません．実際，どの神が信仰されるかには時代や地域によって違いがあるのです．ちょうどタレントの人気の浮き沈みのようで，見てみると結構面白いですよ．）

今まで日本は中国の影響ばかりうけていたと思っていました。でも、今日の授業でインドの文化も中国を通して日本に伝わったと聞いてとても驚き、インドの文化は多くの国に影響を与えているんだと感じました。インドについてあまり興味がなかったけれど、今日の授業はとても興味のもてるものでした。satya は一体どういう意味なのか、知りたいです。（1年女子）
（インドの影響力ってとても大きいですよ．この講義を通して実感していって欲しいと思います．）

今までアジアには全くというほど興味がなく、知識といっても一般的なものしかありませんでした。しかし、今回鈴木先生の講義に出て、インドの様々な資料を見せていただいて、大変面白いものだなと思いました。そして、インドについての知識が本当に少ないものなんだなと痛感しました。私は元々神話などに興味があり、文化を知り、理解を深めることが好きなので、インドの文化や神話、宗教についてより深く追求していきたいなと思います。もっとインドの神話について著された本を読みたいなと思います。なので、講義の空き時間のときなどに鈴木先生が見せてくださった本を見せていただけたら嬉しいです。ガーンディーは大変素晴らしく勇気のある人物なんだということは、教科書で読んだ程度ですが知っています。彼の映画があることを知らなかったので、映画を見るのがとても楽しみです。映画を見る前にガーンディーについて色々調べてみようと思います。（1年女子）
（正しく「ガーンディー」と表記してもらって嬉しいです :-)　）

最初はアジアについて関心がなく、興味もあまりなかったのですが、今日の講義を受けて考えが１８０度変わりました。インドの文化が日本に来ていることもわかったし、あのような絵は何回かテレビなどで見たことがありましたがよくわからなかったけど、先生の話を聞いてそんなストーリーがあったのだとわかり、ほんとうにおもしろくうけることができました。またあの絵を見てみたいと思いました。近いうちに研究室に遊びに行きたいと思ってます。いろんな資料を見させていただければと思っています。山大との遠隔講義なので山大とつながってるという感じもして親近感もわきます。ガーンディーについては高校で軽く習いましたが、あまり理解できずに終わってしまったというところもあり、もっと深く勉強したいと思います。（1年女子）
（よーし，よい心掛けであーる．ついてこいよ!! 研究室にも遊びにいらっしゃい．）

初めはインドに強い関心を持ってアジア文化論をとったわけではなかったのですが、今日の授業を受けてこの教室にきてよかったと感じました。なぜなら、インドの神々はとても魅力的で、私の狭い世界に新しいなにかを吹き込んでくれるような気がしたからです。さらに satya の謎も気になります。私は自分の宗教に強い信仰を持っているわけではないのですが、アジアの、特に仏教をもっと深く知りたいと思っているので、これからの授業がとても楽しみです。（1年女子）
（仏教は私の専門中の専門です．あなたの知らない「鈴木の仏教ワールド」をお楽しみに．　「仏教とは何か？」というページも開設していますので，訪ねてみて下さい．）

宗教学に全く興味がなかったという人が多いけれど、私は初めから宗教学の講義を楽しみにしていました。実際に講義を受けてみて、もっと興味がわきました。インドには、ずっと立ったままだったり手を挙げ続けたりと「変わった人」がいるんだな、と思ってしまいました。インド人からすれば、「信仰が厚く尊敬される人」なのかもしれませんが、日本に住んでいる私たちの周りにはありえないことなので、どうしても「変わった人」としか思えませんでした。講義を受けることによって考え方が少しでも変わればいいなと思っています。（1年女子）
（　嬉しゅうございます (;_;)
　彼らはたしかに「変わって」見えるかも知れませんが，同様の発想は日本にもあるのです．言うまでもなく satya です．）

インド文化やインド宗教については、ある程度は高校時の世界史で習い、知っているつもりでしたが、宗教学の最初の講義を習い始めてで、新鮮な発見ばかりでした。
satyagraha 運動についても、高校で名前だけは習いましたが、その名前の意味が「satya をつかんで離さない」というものだと知って驚きました。それを知ると、これからじっくりと鈴木先生から学ぶ satya というものが何か気になって仕方ないです。じっくりと学んでいけたらいいなと思います。satya がインドの人々、文化、宗教に与えている影響力の大きさが、まだ”さわり”の部分ではあると思いますが少しわかったような気がします。
また世界史でよくシヴァ神についても習っていましたが、まさかガンジス河川（ガンガー）との間にあのような神話（？）があると知って面白かったです。とても興味有りなので、よろしくお願いします。（1年女子）
（興味を持って学んでいって下さい :-) ）

授業中に見せて頂いた神様たちの絵に非常に興味がわきました。日本の神話のように、たくさんの物語があれらの絵には隠されていそうだと思いました。桃太郎の話の起源がインドだったなんて・・・思ってもいませんでした。私は高校のときに長期留学をし、そこで日本の文化や宗教について表面的な知識（学校で一般的に習うような）しかなく、もっと日本について勉強しなくてはいけないということを痛感しました。「日本を知るためにまず、その文化の起源であるインド文化圏について勉強する！」すごく面白そうです。やる気まんまんなのでどうぞよろしくお願いします。（1年女子）
（よっしゃ，ついていよ!! ）

【総評】できるだけ分かりやすい，そして楽しい講義を心がけていきますので，学生諸君も感想文を奮って書く等，ご協力をお願いします．では，定番のかけ声（合言葉?）をお届けしましょう．

みんな，ついてこいよ!!

そういうわけで，みなさん，「めくるめくインド宗教文化の世界」にしっかりついてきてください．（鈴木隆泰）

アジア文化論 I／宗教学

 アジア文化論研究室

suzuki AT ypu.jp