宗教文化研究（仏教文化） 2004/10/1 No. 1

10/1 授業の感想1号と回答

感想1号（総数 74）の結果をお知らせします．「自分の意見が載っている，載っていない」「教員のコメントの内容」などは成績評価や感想の質には全く関係ありません．ただし「感想の内容」は評価対象となっています．

複数の同一または類似の感想は，原則的に最初に目についたもののみを採用しました．

原文の一部を修正したものがあります．

男子・女子の区別は氏名に基づく判断です．もし間違っていたら遠慮なく申し出て下さい．

今年も「宗教文化研究（仏教文化）」の季節がやってまいりました．サンスカーラを基軸に，仏教，ひいては宗教全般への理解を深めていってください．

宗教とは、人生で迷ったり行き詰った時の拠り所で、例えば罪を犯してしまった時は懺悔するなど、ある意味では「つらい時にすがることのできるのもの」というイメージが強かったのですが、道徳と宗教の話のところで、宗教は自分はダメ人間であることを自覚した上に成り立っているのだと聴いて、今まで自分が考えていた宗教のもつ性質とは少し異なるものだと感じました。それと宗教と自然とは深く結びついているのですね。仏教も、砂漠に比べたら穏やかで多様なインドの自然環境があったからこそ生まれたものなのですね。ところで今日の講義とは関係がないのですが、仏といえば「睡蓮」が出てきますが、睡蓮は何かの象徴なのでしょうか？煩悩を表しているとも聴いたことがあるのですが．．．。（3年女子）
（睡蓮に限らず，蓮の花（蓮華）は仏教の象徴です．暑いインドでは，水辺に咲いている蓮華には「涼しさ，清涼さ」のイメージがあるのです．）

今まで私が持っていた仏教や宗教のイメージが尽く崩されそうな感じがしてこれからの授業が楽しみです。宗教に関する知識が全くといっていい程ないので、少しでも多くのことを理解していきたいと思っています。早速質問なのですが、キリスト教・イスラム教・ユダヤ教は神も聖地も一緒であるのにもかかわらず、様々な違いがあると思います。その主な原因は何ですか？（2年女子）
（人が違えば考えが違いますから，神や聖地が同一であるからといって，教義や儀礼までが同じになることはありません．ただし，ユダヤ教を土台としてキリスト教やイスラーム教が誕生したと説明したとおり，これらの宗教には多くの共通点があることは事実です．）

キリスト教、イスラム教、ユダヤ教の神は同じなのになぜ争いをするのだろうと思いました。信仰する神のが同じでも、教えが違うから争いをするのかと思いました。自分達の教え（宗教）の方が正しいと考えていて、他のは間違っていると考えているのかと思いました。（2年女子）
（政治的理由も大きいです．）

昨日まで、キリスト教の講義を受けていたので、思ったよりも仏教・宗教についてはいりやすかったです。ただ、まだよくサンスカーラについて分からないのでこれからもっとよく頑張って分かっていこうと思います。講義の中で、釈迦というのは、個人名ではないので、使ってはいけないと言われましたが、では、どう呼べばいいのですか？釈尊ですか？（2年女子）
（サンスカーラについてはまだ全く説明していないので，分からなくて大丈夫です．
　「釈迦」とは，仏教の開祖がかつて所属していた部族の名前ですから，その部族名として使うのは全く問題ありません．問題があるのは，仏教の開祖その人を指すときに「釈迦」と呼ぶことです．「釈迦族出身の尊者，聖者」という意味で「釈迦牟尼世尊」や「釈尊」と呼ぶのが妥当です．）

私は今まで宗教なんて必要ないものだと思っていましたが、最近その考えが変わってきました。たとえば誰かが死んでしまったとき、宗教によって決められた葬儀の仕方がなければ、その人は本当に成仏できるのかと考えてしまいます。（成仏という考え方がすでに宗教の考え方になってしまっていますが）　また毎日仏壇を拝むことによって、その人の想いが死者に伝わると考え、その人の心のよりどころにもなると思うのです。宗教とはその教えを守り実行して行くものだと思うので、良い方にも悪い方にも伸びてしまう怖いものだと感じています。（2年女子）
（真っ当な信仰を持つことはほんとうに大切なことなんです．）

両親が小さい頃に、他人に迷惑をかけるなというのに対して、学校の先生が、他人に迷惑をかけるということは当たり前のことなんだと言っていたのを思い出しました。このことに少し戸惑ったのを覚えています。この矛盾が今回の講義で少し理解できたような気がします。サンスカーラとはなにか、講義を通して少しずつ理解していきたいです。（2年女子）
（その先生も，きっと宗教について正しい認識をお持ちだったのでしょう．）

今回の授業でサンスカーラという言葉を覚えました。アジア文化論 I のときにも出てきましたが、このサンスカーラという言葉は宗教対立を解消していくため、宗教を理解していくために必要だということが分かりました。また、宗教がその国々の文化に影響を及ぼしている中で、日本文化も宗教があって発展してきた部分もあると思います。でも、宗教そのものには触れることがないなぁと思います。だから、サンスカーラを理解して文化としての宗教、なぜ宗教はあるのかということを知りたいと思います。（2年女子）
（宗教も文化の一つです．日本文化と宗教の関係も，大変面白いテーマの一つです．）

講義を聞いていて、少し疑問に思ったことなのですが、道徳と宗教が相対する立場である場合、社会にとってよい人を作る、という概念を持つ道徳（国家）のようなものも、ひとつの宗教といえるのではないでしょうか？崇拝する対象を天皇と考えたとき、天皇の作り出した社会を壊さないようにヨイ人を作る行為は宗教でいうところの教えに当たるものではないか、など考えましたが・・・どうなんでしょうか？（2年男子）
（よいところに気がつきましたね!!
　「ホンモノの宗教」がないとき，「似非宗教」が宗教の位置に割り込み，人々を，社会を，そして国家を不幸にしていきます．戦後の日本も戦前・戦中に劣らず「似非宗教」のオンパレードだと感じています．）

今まで「宗教」という言葉に対して持っていた何か近づきがたいイメージと違い、「宗教は文化であり文化とは生活に根付いたもの。誰にでも解るものでなくてはならないし、宗教が生まれた環境にその性格が左右される」というお話が印象に残りました。ところどころ出てきた「サンスカーラ」がとても気になります…。（4年男子）
（乞うご期待! ）

宗教といったら何かやっぱり怖いイメージがありました。洗脳したりして変な方向に導いてしまうのではないかと思っていました。しかし、それも私の宗教というものの理解不足からなのだと思いました。これまでにも宗教というものについて学んでくることができたらいいなと思いました。（2年女子）
（宗教についての正しい理解・認識を得て，おかしなものに引っ掛からないようにしましょう．）

宗教は生活の中から生まれて生活の中にその儀式なども組み込まれていたりするので人々の根っこにあるものだと思う。それなのに日本では国際化と言いながら宗教についてきちんと教えられていないのは問題だと思った。この講義で「諸行無常」の本当の意味をつかんで自分の生きる力も得られたらいいなと思う。（2年女子）
（講義を通じて本当の意味をつかんでください．）

諸行無常、サンスカーラがテーマということでいったいどのように講義が展開されていくかとても楽しみです。万物流転とほぼ同じくらいの意味位にしか考えていなかったので見当もつかないのですが、どういった別の側面が見えてくるのでしょうか？今回の授業で最も印象的だったことは宗教が人間の駄目さを自覚するためのものであったということです。今までは宗教は精神的な高みを目指すものであるとばかり思っていたのですが、確かに指摘されてみれば、そんなものだったら私の実家に浄土真宗のお経の本があるわけがないですね。私以外にもこの勘違いをしている人はかなりたくさんいるのではないでしょうか？
　今回の講義でユダヤ教とイスラーム教、キリスト教が強いリーダーに縋るという同じ流れを持っていると言うことがわかりましたが、こういった一神教ではなくアーリマンとアフラマズダの二神教であるゾロアスター教はどういった流れで発生したものなのでしょうか？FF のモンスターの原型であることや、車のマツダのつづりが変なのはここからきていることしか知らないのは我ながら如何なものかと思うのでよろしければ教えてください。（2年男子）
（善神と悪神が相対立する宗教は世界に珍しくありません．人の持つ善い心と悪い心という対立，葛藤とパラレルな構造です．アーリア系の宗教にこの構造が多いですね．セム系一神教の方が珍しいのかも知れません．）

自分の持っている宗教のイメージと、実際の宗教という物は全然違うということに第一回目の授業ですでに強く感じました。私はやはり宗教には少なからず怪しいとか怖いというイメージを持っていましたが、授業の中で「宗教とは人間のダメさを自覚するところから始まる」ということなんだと聞き、それだけでも何だか救われた気がしました。日本はとにかく学校で習う道徳が一番人として大事なことだと教え込まれますが、もっと他に大切なことがあるような気がしました。先生もおっしゃっていましたが、日本のこのような宗教に対するしっかりとした知識のなさが現代の様々な少年犯罪の増加などにも関係しているのではないかなあと思いました。もっと詳しく仏教について知りたいと思いました。（2年女子）
（一緒に学んでいきましょう．）

私の両親は浄土宗と浄土真宗に分かれています。違った宗派の人間が結婚することは仏教の中でだめだということもあったのかなと少し疑問に感じました。（2年女子）
（安心してください．大丈夫です :-) ）

サンスカーラなど、昨年アジア文化論 Iの講義で聞いた言葉が出てきて、懐かしい気持ちになりました。宗教について、知らないことが意外と多いことに気付かされました。頑張りたいです。（2年女子）
（頑張ってください．）

授業の中で、「今の日本には宗教教育の場がなく、それが自殺者や新興宗教に入る人の増加につながっているのでは」という説明があり、そういう見方があるのだなと気づきました。今の日本では多くの人が、宗教を（葬式など）単なる行事として捉えがちのような気がします。ところで私は、これまでに古典を勉強したことがありますが、その中には今昔物語など仏教的な意味を持つものが意外とありました。例えば今昔物語では殺人者が心を改める話などがあり、宗教といっても、よく分からない考えを吹き込むというのでなく、人の考え方とか生き方を助けるようなものに感じました。その点で、宗教は心の余裕を作るものかなと思います。授業でも説明されましたが、世界の中でも（自称）無宗教者が多い日本は、もっと宗教というものに近づいて知るべきかもしれません。（3年女子）
（知るべきです．
　それから，仏教が日本の古典文学へ与えた影響の大きさは測り知れません．）

集中講義でキリスト教文化を受けたあとだったので、より興味深く聞けたように思います。宗教の性格に発展した地域の地域性が影響する、とのことでしたが、日本人が仏教の人でも初詣に行ったりと「ご利益宗教」ともいえる、いい意味でも悪い意味でもおおらかな宗教観を持っているのは、日本が昔から温暖で、農業もしやすく、四季の恵みにあふれた住み良い土地だったからかなあ、などと考えていました。宗教や信仰は戦争の理由になったり、差別の理由になったり、かと思えば人を支えてくれるものになったりと、人や民族、国にも大きな影響を与えていると思うので、とても興味があります。（2年女子）
（いろいろな宗教を幅広く，そして正しく学んでいって下さい．）

人々の生活と宗教とは、密接なつながりを持っているにもかかわらず、日本ほどその学びの場が少なく、宗教というものが文化に根付いていない国はないのではないかと以前から感じていた。この講義を通して、文化としての宗教を理解すると共に、なぜ宗教というものが人々の近くに存在し続けているのかということを学んでいきたい。今回の講義では、仏教というものが対立などの問題において、全く別の離れた高い位置から判断を下すことの出来る思想を持つのだと理解することが出来た。また、生まれた地域や土地、気候によって宗教の形やあり方は大きく変わるものであり、そのため一つ一つの宗教が異なったものになるのだと実感した。（2年男子）
（頼もしいなぁ (^^) ）

仏教と宗教について日頃意識して考えていないということが分かり自分自身これからの授業で理解していこうという思いが生まれた。　また、実は宗教はこうだと思っていることも「サンスカーラ」ということを知ったとき、驚いた。気づかないだけで私も」「サンスカーラ」を行なっているのだということを初めて知った。　サンスカーラとは言った何なのか？私はサンスカーラというのを諸行無常の「行」だということしか理解していないので、これから講義を受ける上で深く考えて、吸収していきたいと思う。（2年女子）
（しっかり吸収していってください．）

なぜ、世界三大宗教の中で、仏教は信仰する人の数が三番目なのでしょうか。（4年男子）
（キリスト教やイスラーム教と比べるとき，仏教の伝道 (mission) への意識が弱かったからです．もちろん，あくまでキリスト教やイスラーム教の「強烈な伝道意識」と比べた上でのことで，仏教の伝道意識が薄弱だったわけではありません．）

先生の「日本の自殺者が多い理由は宗教理解が足りないからではないか」という考えがとても印象強く残りました。日本人である私は、宗教に属しているという意識は全くといっていいほどありません。宗教に属している人々を少し羨ましく思います。何か一つ強く信じることが出来るものや守ってもらえているという気持ちは、たとえどんな宗教であっても生きている自分の命をとても尊く思うことが出来るのではないかと思うからです。実際、神様というものの存在を感じたこともないので、この授業で宗教の理念が理解することが出来ればと思います。（2年女子）
（授業を通じて，正しい宗教理解をしていってください．）

キリスト教もイスラーム教もユダヤ教の派生で兄弟のようなものだとは思いませんでした。「ユダヤ教という土地からキリスト教イスラーム教の花粉を飛ばして世界に広がっている！」名言だと思いました。自分の中にある間違った仏教への捉え方を一掃したいと思います。（2年男子）
（ (^^) ）

仏教文化を見ていく前に、「宗教とは」ということから正しく理解していくことが重要だと知り、キリスト教的な宗教観にとらわれない考え方を持つことができました。私の中にある考えなどの根底にも宗教が生きているという広い宗教観をもって、他の宗教や信仰と照らし合わせつつ、仏教とは何かを考えたいです。（2年男子）
（とにかく，「宗教＝ religion ≒ キリスト教」という固定観念を打破しましょう．）

私は宗教とは恐ろしいものだと考えていました。家庭や学校できちんとフォーマットされることなく、テレビや新聞の情報ばかりが耳に入り、宗教に対して正しい理解が出来てなかったからだと思います。この講義を通じてその誤った認識を少しずつ正していこうと思うのでよろしくお願いします。　最後に一つ質問なのですが、ユダヤ教はキリスト教とイスラーム教に分かれたとありましたが、主にどういった点が合わなかったのですか？（2年男子）
（ユダヤ教は「ユダヤ民族だけが救われる」という，ユダヤ民族に固有の民族宗教であったのに対し，キリスト教やイスラーム教は特定の民族に限定されない宗教です．さらに，ユダヤ教の律法に固執する態度とは異なり，自由な精神を持っていたと言えるでしょう．）

アジア文化論から仏教という輪郭が少し理解できたように思えるが本質は理解出来たとはいえないの正直なところです。　初回講義は宗教の定義、三大宗教比較から宗教を捉えた内容と思いました。様々な具体的儀礼などの違いは今まで学んできたが、一番重要な要素をしめる宗教の精神性はあまりきかれない。それはそれぞれの宗教を信仰する人の心が影響しているからである、というのは今の宗教対立から見れば明白なものかもしれないが、宗教というものが成立してからいままで、人間は常に同じ所でつまづいているのではないか、というような気さえしてきます。　初回講義を受けた感想はそれぞれの宗教によって神と人との距離に違いがあるように思えますが、いかがでしょうか。（2年女子）
（「人によってそれぞれ違ってよい」　実は，これが仏教の提示する信仰スタイルの特徴です．）

｢仏教とはどういうものか？」と、留学中にモラルの授業中に聞かれたことがあり、日本はほとんどの人が無宗教なので分からない、と答えてしまった。（2年女子）
（せっかくの機会だったのに，なんと惜しいことを．．．　　深く，深く反省し，次の機会を逃さないように!! ）

宗教対立、原理主義、霊感商法・・・これらはすべてサンスカーラによって理解を深めていくとクリアに見えてくる、ということなので、次回からの講義がとても楽しみになりました。仏教は私たちにとって近いように思われますが、なかなか奥のほうまで知っている人はいないと思います。何か１つでも理解を深められたら、これから宗教全体のイメージも変わるはずです。だから楽しみつつ、伸ばしていきたいと思います。（3年女子）
（伸ばして下さい．）

ダメな人間がダメなまま生きていく、そんな一言に非常に興味をそそられました。サンスカーラのより深い説明なども楽しみにしています。（3年男子）
（楽しみにしていて下さい．）

宗教＝道徳では決してないということがよく分かりました。道徳は社会にとって「ヨイ人」を作り出すもので、決して個人の幸福を願っているものではない（社会の幸福＝個人の幸福という考えや一面も勿論あると思いますが）というのが印象的でした。それにしても、その時代の社会情勢によって無差別殺人者が英雄になったり、はたまた死刑囚になったりするのは変だと思いました。何かに操られているようで怖いです。宗教も怖いけど、道徳も怖いです。　「霊」という概念はもともと仏教には存在しないから、お坊さんが「悪霊にとりつかれているからお払いをしなさい・・・」と人に説いたり「念仏で悪霊を退散させる」というのはインチキだと聞いたことがあります。そして霊感商法に騙されてしまう理由の一つに、このように仏教に対して正しい知識がないからだとも。けれども「霊」を認めることは、日本で発達した新しい「仏教」のひとつだとは言えませんか？いくら他の宗教に比べ寛容な仏教でも、それは無理ですか？「霊」を認めるというのは仏教ではないのでしょうか・・・。　　細木数子と鈴木先生の対決（笑）、楽しみに待ってます。（2年女子）
（私の存在がマイナーなので，対決させてもらえないでしょう．　グスン．．．
　下線部：違います．私の「霊は存在するのか?」をご覧下さい．）

今回の講義は、「仏教とは何か」ということについて学びました。私も「仏教は釈迦の教えが基となっているのだろうなあ」といった間違った解釈をしていたことに気付きました。宗教とは、人の心につけこむもの、対立や戦争の原因となるもの、といったマイナスのイメージがあったのですが、それだけではない、むしろ対立に利用されてしまっているのだ、ということも分かりました。また、宗教と道徳を混同してはならない、ということも知りました。「社会にとってヨイ人間になる」というのは、一見何の問題もないように感じますが、実際は「社会にとって都合のヨイ人間になる」ことであり、場合によっては大変危険であることに衝撃を受けました。私自身も、まずは「如何に自分がダメであるか」という自覚をしっかりと持った上で宗教を学びたいと思います。（2年男子）
（頼もしいぞ．）

「仏教とは何か？」この問いに、私は２行しか答えることが出来ませんでした。考えれば考えるほど、「仏教って何？？」と不思議に思えてきました。「宗教とは何か？」という問いについても同様でした。この授業を受けることがなければ、きっと一生解決することがない疑問だったと思います。これからじっくり答えを探していきたいです。（2年女子）
（一緒に探していきましょう．）

この夏カナダへホームステー行き、キリスト教文化を肌で感じてきました。宗教というものがいかに人間と切り離せないものかという事が、漠然ではありますが分かった気がしました。しかし、一方で宗教は、戦争を引き起こす火種となる事もあります。正しい宗教理解の力をこの講義で身に付けようと思いました。　「仏教は多々ある宗教対立構造には入っていない。だから、仏教が宗教対立の解決の糸口になるかもしれない。そして、日本人に仏教徒が多いのであれば、日本人がその対立を断ち切る事ができるのではないか？」と先生が言われた事に、小さな感動を覚えました。と言うことは・・・・この講義は、（おおざっぱに言うと）平和のための講義でもあるのだと感じました。（2年女子）
（一言で「平和」といっても，世界の平和，社会平和，そして心の平和もあります．「ホンモノの宗教」はこれら全てのためになるべきだと思っています．）

【総評】初回はイントロダクションで，次回からいよいよディープな「鈴木の仏教ワールド」にご案内していきます．しっかりとついていらっしゃい．（鈴木隆泰）

宗教文化研究（仏教文化）

アジア文化論研究室

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