2003/7/11 No. 12

7/11 授業の感想最終号と回答

感想最終号（総数 118）の結果をお知らせします．「自分の意見が載っている，載っていない」「教員のコメントの内容」などは成績評価や感想の質には全く関係ありません．ただし「感想の内容」は評価対象となっています．

複数の同一または類似の感想は，原則的に最初に目についたもののみを採用しました．

原文の一部を修正したものがあります．

男子・女子の区別は氏名に基づく判断です．もし間違っていたら遠慮なく申し出て下さい．

ついに最終回です．映画『ガーンディー』をおしまいまで観ることができました．

アジア文化論 I を受講してインドへの考えが変わりました。今まではあまり興味を持たなかったけれど、本当はどこの国よりも、歴史的にも宗教的にも、人種的にも奥が深くて、学んでみる価値がかなりあるなあと実感しました。ガーンディーも今まではあまりよく知らなくて、知る機会も少なかったのですが、これを機に気に、すごく尊敬するようになりました。指導者として、また一人の人間として、とても偉大な人です☆これから生きていくうえで、私も自分の信じていることを信じていける人になりたいです。（1年女子）
（なってください．）

今回でこの講義は終了してしまいますが、今まであまり気にしていなかった部分をこの講義で意識することができるようになれてよかったです。ガーンディーが行ったことのすごさ、ガーンディーの偉大さが少しわかった気がしました。製塩所を襲撃するとき、私はあの大人数で向っていくのかと思い、それでは相手を押しのけ非暴力ではなくなるのではないかと思いました。しかし彼らは徹底して非暴力を貫き通していて本当に驚きました。ガーンディーがいっていた、「歴史をみると、いつでも真実と愛が勝つ。」という言葉には本当に再認識させられました。やはり正しいことは正しいと貫き通せばいつかそれは報われることを実践してみせたのがガーンディーだと思います。まだまだ書き足りませんが、この講義は私にとって非常に有意義なものとなりました。ありがとうございました。（1年男子）
（ガーンディーのセリフ，
“When I despair I remember that all through history the way of truth and love has always won. There have been tyrants and murderers and, for a time, they can seem invincible. But in the end, they always fall. (I) think of it... always...”
です．）

最初ガーンディーについてあまりにも知識が無さ過ぎて、単なる歴史の一人、人物のようにしか思わなかったです。けれども今彼の偉大さを映画でかなり伝わってきたし、映画を見ながら涙が止まらない自分にびっくりしました。これからインドに対して関心を持つと言うより、ガーンディーの精神に憧れ、レポートを重ねてもっと彼とインドについて勉強します。（4年女子）
（憧れのままに書いてみてください．）

今日はアジア文化論最後の授業でガーンディー~~ガーディー~~の映画の続きを見ました。僕は勉強があまり好きではないし、理解力もあまりいいほうではないと持っているのですがこの映画を見て、ガーンディー~~ガーディー~~という人の熱意と強さに心を打たれました。何がよかったとか、どうしてよかったのかを説明することはできないのですが、きっとインドとは何かということを先生が熱意を持って語ってくださった中でこの映画を最後に見たので素直に感動できたのだと思います。せっかく授業で習ったのだから、これでインドを学ぶことをやめるのではなく機会があればもっとインドについて考えてみたいと思いました。本当に楽しく、そして、心打たれる講義をしてくださってありがとうございましたm(_ _)m （1年男子）
（嬉しい感想文なのだけれど，人名表記にはくれぐれも気をつけるように．ガーディーじゃポケモンだよ :-( ）

アジア文化論はインドについての講義でしたが、私が今まで知らなかった世界を沢山見ることができました。今日の映画はガーンディー~~ガンディー~~の意思の強さや、本当にインドへの愛を感じました。暴力に対して無抵抗でい続けることはとても勇気のいることで、到底私たちにはまねできません。だからこそガーンディー~~ガンディー~~は歴史に残るような人になっているのだと思います。「歴史を見るといつも真実と愛が勝つ」いい言葉ですね＾ー＾全くその通りだと思います。私も自分の意思をはっきり示せるような強い人になりたいです。（1年女子）
（だから「ガーンディー」だってば．．．）

この講義を受講するまでインドやガーンディーのことなどたいしてかんがえたこともなかった。しかしこの講義を受け、自分の知らなかったものすごく奥深い世界を垣間見れたような気がする。今日のガーンディーの映画も何てすごいんだろうと見入ってしまった。人間というのはあれほどまでに物事を“信じ”、行動できるものなのかと考えてしまった。あんなふうに行動できたのも長い間育まれてきたインド文化そのものがあったからだと思う。宗教なんてめんどくさい、かったるいと今までは目を向けようともおもわなかったけれど、こうしてみてみるととにかくものすごくて、その世界観を少しでも感じられたことをうれしく思う。（1年男子）
（人間の「信」の力は本当に強いのです．強いからこそ，間違っているものを信じたとき（例えばオウム）には，とんでもないことになってしまうのです．）

今日で最後の授業でしたが、もっとインドについて知りたいと思うようになりました。今まではガーンディーのことを歴史上の人物、過去の人、と思っていたが映画を見て彼がどんな思いでインド独立を目指していたのかや、彼が命がけで暴動を収めようとしたことがよくわかりました。先生も仰られたことですが今の世界において、また未来において、ガーンディーを過去の人物とせず、彼の思想、信念を生き続けさせることが大切なのだと思っいました。これからの未来に争いがなくなる日が来るのかどうかわからないけどれど、私はいつの時でもこの気持ちを忘れないでいたいと思います。（1年女子）
（インド，引き続き学んでいって欲しいと思います．）

ガーンディーの行動力や非暴力、非服従をつらぬきとうす信念というか心の強さには自分のなかに何か強く残るものを感じました。あそこまで自分の信念をつらぬきとおした人だけにラストが悲しすぎます。
そしてもうひとつ感心したことはガーンディーの断食にたいしインドの国民がこたえたことです。確かにガーンディーのカリスマ性があったにしてもなかなか起きるとは思えません。いったい何が彼らをそうさせたか自分にはわかりません。　
ムスリムとヒンドゥー教の最後の結末もなにか悲しかったです。やられたからやったの繰り返しでは何も解決できないとおおいます。だれかがどこかでやめないといけないとおもいます。が、そんなこと所詮第三者の意見であって実際にやられたらこんなことはいえないとおもいます。それだけにイギリスのやった行為は許せません。（2年男子）
（「一体何が彼らをそうさせたか」→「それがインドなんだ」という答えではどうですか? ）

私は、この映画を見てなにもかも暴力や権力で抑えてきた歴史上の人物たちが、いかに愚かで哀れであると感じた。やはり、武力で押し付け確立した政権など儚いものであるのだ。今まで、私もガーンディーを過去の偉大な物として葬って~~ほおむって~~いた。しかし、現代の世の中にこそガーンディーのような人物が必要なのである。私は、この講義で最終的に、人間にとって最も大切なことを学んだ。（1年女子）
（できる範囲で構わないから，彼の足跡を少しずつ模倣していこうよ．）

この授業を受けて良かったと思うことは、自分の宗教観を少し変えるきっかけになったことです。今まで触れてきたインドの宗教はよく知らないまま悪いことだと決め付けていた自分に少し恥ずかしさを覚えました。今から色んな授業を受講していく中で、先入観で決め付けない心を持っていくのが大切なことだと学んだ気がします。ありがとうございました。（1年女子）
（役に立てて嬉しいぞ :-) ）

ガーンディーのことを「無抵抗主義」だなんて誰が言い出したのでしょうか？　確かに「暴力的」抵抗は一切していませんが、まさに「抵抗」とはこのようなことをいうんだ、と実感させられるほどの抵抗運動をしたんです。やり返さない、でも屈しない。非暴力、不服従。やる、といったらやり通す satya の力。アジア文化論の授業では、本当に多くのことを学びました。鈴木先生、ありがとうございました。（1年女子）
（おお! 君はガーンディーの　satyaagraha をよく理解してくれたようです．）

映画の後半は、期待していた以上にガーンディーと satya についての理解が深まったように感じます。今まではガーンディーは教科書に載っている歴史の中のすごい人の一人だというぐらいの認識しかなかったけど、映画を見て、その考えが大きく変わりました。こんなに大きな人が存在していたなんて、本当にすごい！非暴力の抵抗なんて効果はあるのだろうか？やられっぱなしじゃないか？と疑問に思っていたけど、全くの思い違いでした。製塩所の襲撃の場面は、人々の強い意志が痛いほど伝わってきました。インドが独立に成功した理由が分かったようにおもいます。アムリッツァーでの虐殺のことは知らなかったので、今日の映画で知って、ものすごくショックでした。いつの時代でも、どうしてこんなことが起きるのでしょうか。この授業を受講して、今まで遠い存在だったインドについて、ほんの一部だけど、知ることができてよかったと思います。とくにガーンディーとの出会いは私にとってかけがいのないものになりました。もっと彼について知りたいです。アジア文化論は、インドについて以外にもいろんなことを学べた授業でした。短い間でしたが、鈴木先生、ありがとうございました。（1年女子）
（インドだけやっているようで，実はいろいろなことをやっている，それがアジア文化論なのです．）

今日の映画では、子供をムスリムに殺された親に向かって、「ムスリムの子供をムスリムとして育てろ」というシーンが印象に残っています。ガーンディーにとって大事なことは、神を崇めること。どの宗派でも関係なかったのですね。この映画には、真理という言葉が何度も出てきました。私も一番大切なことは何か、本当に問題となっていることは何か、をよく考えていきたいと思います。以前は、この映画を見て、「英国は悪い国、インドは英国によって変えられてしまった気の毒な国。ガンジーはすごい人」という印象しか残りませんでしたが、授業を受けることができ、深いところまで学べてよかったです。これから歴史を学んでいくときは、人々の思想も深く学ぼうと思います。この授業を受けて本当によかったです。ありがとうございました。（1年女子）
（ここの「ガンジー」は，あくまで“昔の印象”の中での呼称ですよね?
　彼の宗教観の幅広さが，イギリス留学の影響を多く受けているせいなのか，それとも，元来のヒンドゥー的「底なしの胃袋」からの発想なのか，きちんと線引きすることは難しいです．ただし，「宗教の違いによる対立の無意味さ」を説いたという点で，ガーンディーと釈尊には共通する態度が見いだせます．偉人に共通する何かがあったのかも知れません．）

今までアジアに住んでいながら宗教や文化に興味を持っていなかったけれど、この講義を受けてから、とても興味を持って知りたい！と思うようになりました。ありがとうございました！（1年女子）
（せっかくアジアに生まれたんだもの．勉強しなくちゃ損だよ :-) ）

先週と今日の「ガーンディー｣の映画を見て、ガーンディーの偉大さにあらためて感動しました。集会が禁止されている中で起きたアムリッツァル事件はあまりの残酷さにショックを受けました。その後に、インド人がイギリスの警官を襲うという事件がおきて、ガーンディーが satya を守るために断食をして弱っている姿は少し切なかったです。けれども、ガーンディーのこの態度を見た民衆が「非暴力的に非協力を」という言葉を守り抜いた製塩所のシーンは、ガーンディーの今までの努力が報われたように思いました。分離独立という形になってしまったのは残念なことだったけれども、ガーンディーの信念はきっとインドの人たちに伝わり、受け継がれていくと思います。ぜひ、もう一度初めから映画を見たいです。
アジア文化論の授業を通して、同じアジアであるのにあまり知らなかったインドについて知ることができたし、すごく興味がわきました。宗教には今まで関心がなかったけれど、ヒンドゥー教の考え方には関心がもてました。また、先生の講義はとてもわかりやすく、楽しかったです。（1年女子）
（ダラサナ製塩所のシーン，私の一番のお気に入りです :-) ）

ガーンディーのように satya を守れる人はこの世界で数えるくらいしかいないと思いました。ガーンディーが断食をして痩せていくのを見て早くみんなが争いをやめて非暴力に徹してほしいと思いながら見ました。アムリッツァの事件ではイギリスはあんなに人を殺して何がしたいんだろう、そんなに植民地をたくさん持つことは重要なのだろうかと思いました。今までインドとパキスタンは元から違う国だと思っていましたが、分離独立だということを初めて知りました。この部分だけはとても残念に思いました。先生の言われたようにガーンディーのことを忘れてはいけないと思うし、今のような時代だからこそガーンディーのことを思い出し、考えるべきだと思います。一つ映画を見て疑問に思ったのですがイギリス人以外の警察官はインド人だったのですか？　　初めはインドのことについて全然知りませんでしたがこの授業を通してとても興味がわきました。ヒンドゥー教よりもキリスト教などに興味を持っていましたがこれからはもっとヒンドゥー教について知りたいです。ありがとうございました。（1年女子）
（あの警察官たちもインド人だったのです．．．）

映画を見て、今更ながら独立する事の大変さが分かった気がしました。「非暴力・不服従」とは言葉で言うのは簡単ですが、いざやり遂げることは並大抵のことでは出来ないと思います。これをやり遂げたインドの人達と一生懸命指導していたガーンディーに敬意を払います。たとえガーンディーが思っていたかたちでのインドの独立が出来なくても、彼がした事はとてもすごいことです。インドの人々も彼がインドに住む人、全員の事を思って運動していると分かったからこそずっとついていったのだと思います。英国人にしても、始めは皆悪い人ばかりと勝手に考えていましたが、ガーンディーを尊敬している人も多かったと知り、先入観で決める事はいけないことだと思いました。鈴木先生、今まで熱心に、楽しく講義をしてくださり、ありがとうございました。（1年女子）
（イギリス人全てが悪ではないし，インド人全てが善でもありません．要するに，どこまでいっても「個」の問題だというのが本当なんだろうと思います．ただ，「時代背景」や「集団心理」などの影響により，「善なる個」でも愚行に突き進むことも珍しくありません．）

ガーンディーが断食しているシーンや人々が棒で殴られても、殴られても前進していくシーンで、satya の観念が非常に強く彼らの心に息づいていたことをまざまざと見せつけられました。遥か昔からインド人の中に流れてきたものがインドの人々を救ったことが感動的でした。（1年女子）
（インドは「文化論」を学ぶのに，とってもよい教科書でもあるのです．）

今日は最後まで映画を見て、ガーンディーやインドの人達の真実をしているという強さを感じました。劇中に断食しているガーンディーがやり過ぎか、と聞いて正しいと思うけれどここまでしなくても、、と答えているシーンがあって、なぜインドのためにこんなにも強くなれるのだろう、と思いました。人々のエネルギーと、satya の力、satyaagraha とは何かがすごくよく分かりました。最後の授業で拍手がおこった授業ははじめてでした。ありがとうございました。（4年女子）
（拍手，嬉しかったです (#^^#) ）

ガーンディーの satya の行動が色々な宗派の人々をあのように動かしたということが本当にすごいと思いました。最後までインド統一に関して、ムスリムやヒンドゥー教徒、その他少数民族との共存の道を目指して粘り強く働きかけていたのに、結局は分離独立という形になってしまったことは残念でなりません。もしも、ガーンディーが暗殺されずに生きつづけていたら一体インドはどのようになっていたんだろうか・・・。今となってはわからないけど、とても気になります。（1年女子）
（シミュレーションしてみます? ）

ガーンディーの断食がインド全体の民に影響を与えていることに驚きました。現代で１人の人間の死を止めるために何億もの人々が動くことはないと思う。ガーンディーの言葉の一つ一つが確実にイギリス側の心に何が悪かを問いかけていて、さすがガーンディーは元弁護士だと思った！！先生のおっしゃったとおり彼の伝えようとしていることは時代を超えて人々の心に呼びかけていると感じました。私もガーディーを過去の人物にしてはならないと感じました。非暴力・不服従がいかに忍耐と精神力を必要とするか映画を通して分かりました。死から逃れず前進したインドの民の決断力にものすごく感動しました。（1年女子）
（いえ，今でも人間はそう捨てたものではありません．湾岸戦争の直前，（自称）クェートの哀れな女性が，「イラク兵がクェートに攻め込んできて，病院の乳幼児を床に叩き付けて殺している．助けて!!」という演説をアメリカの議会で行い，それを契機に湾岸戦争が勃発したのです．「クェートの赤ん坊を救え」と．その演説が全てでっち上げであることが発覚したのは，戦争が終わった後のことでした．そして，今度のイラク戦争でも，アメリカは（そして日本も）同じ過ちを犯した可能性があります．もし本当にそうであったなら，余りに愚かであり，それに何より卑劣と言うほかありません．）

ガーンディーの非暴力･非服従を貫き通す信念、そしてそのためにたとえ自分が死んでしまっても断食を続けるという姿勢を映像で目の当たりにしたとき、頭の中に自然と『satya』という言葉が浮かんできた。そして警官に打たれた人に対して別の人が言った、「打ち返すな、非暴力だ。」というセリフがとても印象に残った。
彼の残している（ここはあえて現在形で）ものは、インドの人々に限らず世界中誰に対してもとても大切なものであるのかもしれない。そんなことすら感じることができた。この授業を受講して本当に良かったと思う。ありがとうございました。（1年男子）
（「別の人」→独立インドの初代首相となったネルーです．）

今日映画の続きを見て、やはりガーンディーはすごいなと思った。集会を開いていたところで、1500人を超す死者が出たという実際の話には驚きました。先生が好きだといっていたシーンを見て、涙が出てしまいました。攻撃されると分かっているのに向かっていくあの勇気は並じゃないなと思いました。そして、ガーンディーが暗殺された後、ガンガーに灰をまくという最後のシーンを見て、先生が前に「インド人は死んだらガンガーに戻ることがこの上ない喜び(!?)」みたいなことを授業で仰って~~言って~~いたような気がするんですが、それを思い出して、satya にしてもすべての授業が一つのものとしてつながっていたんだなぁと思いました。（1年女子）
（そう，繋がっているんです．なかなか凄いでしょう? ）

ガーンディーは、ヒンドゥーとムスリムの団結を目指し、独立の際に分離することを避けようとしたが結果的にインドは分離独立という方向に向かってしまった。だが、この分離独立の際にガーンディーが断食を行い暴動を治めた時、ここでも satya の力によって人々、そして一つの国が大きく動かされたという点に、改めて satya の力の偉大さというものを感じました。彼の言おうとしていることは時間を越えて人々に伝わっていくものであり、伝えていかなければいけないことであると感じました。
この講義では、インドについて様々な視点から学び、インドに対する興味が深まったとともに、自分の視野の狭さや、まだ知らない人間の根底にある思想が数多く存在しているということに気付かされました。様々な面で大変勉強になりました。ありがうございました。（1年男子）
（人間，一生勉強です．もちろん，私だってそうであることは言うまでもありません．）

ガーンディーという人のすばらしさを本当に実感しました。人々の暴動を止めるために断食をするところなど、この人は本当にすごいと思いました。satya とは言ったことを実行することだと習いました。口で言うのは簡単だけど、それをちゃんと実行できた人は当時のインドにもそうはいなかったのではないかと思います。先生が最後に satyaagraha は常に命がけだと仰った~~言った~~言葉がとても胸に残りました。ヒンドゥー教という宗教の深さを改めて実感した気がしました。（1年女子）
（そうなんです．satyaagraha は命がけなんです．）

今日で最後の授業でしたが、この講義は、今まで知らなかったことをたくさん知ることができ、視野が広まりました。ガーンディーを過去の人にしたくないと私も思いました。映画は感動しました。いろんな人にこの映画を勧めて、ガーンディーの行動力を知ってもらいたいです。ありがとうございました。（1年女子）
（がんばるように :-) ）

様々な角度からインド（ガーンディー）を見てきましたが、今まで私は教科書の中の「ガーンディー」しか知らなかったので、この授業を通して本当の意味での「ガーンディー」（ヒンドゥー教やインドの歴史諸々）を知ることが出来てすごく光栄に思いました。教科書からは伝わってこないインドに根付いている深い力のようなものを感じることが出来たと思います。satyaagraha は常に命がけのことであるが、最後まで極めて冷静に『非暴力・不服従』を satya として貫き、一生を終えたその生き様に、表現出来ない感情が込み上げてきました。「歴史の人として終わらせて欲しくない…」本当にその通りです。
最後にインドを通してこれほど多くのものを学ぶとは思ってもいなかったので、最後まで熱く語って下さった~~くれた~~先生に感謝します。ありがとうございました。（3年女子）
（後期の「宗教文化研究（仏教文化）」も履修しよう :-) ）

ガーンディーの断食二回目のシーンは特に、胸が非常に苦しくなりました。映像を見ながら、人の憎しみがなかなか自身で制御できないことを思ったからです。暴動を止める方法は武力しか見たこと無かったので、ガーンディーがとった方法が、私の人生で貴重でした。ガーンディーがインドの人々に慈しみを持っていたから、皆もガーンディーの断食に反応を示し、暴動をやめました。今の世界がそう上手く行くわけではないでしょうが、そんな時代でも、映画を見ただけで心にガーンディーの存在が、平和のための彼の satya が心に響き渡ってきました。（2年女子）
（ガーンディーの根底には「人間への信頼」があったんだと思います．）

映画を通して~~とうして~~、最後まで非暴力・非服従を貫くことのすごさを感じました。ガーンディーが、断食を実行し satya を貫きとうすことにより人々が一つにまとまっていくところが印象に残りました。この授業をとうしてインドのについて学び、インドの奥深さに驚かされました。そして、なんでもかんでも自分たちの社会・文化に当てはめて善悪を判断してはいけないと言われたことが一番印象に残っています。（2年男子）
（これからも肝に銘じておいてね．よろしく! ）

今日の一番の感想は「なんだ、もう鈴木先生の講義は終わってしまうのかー」でした。アンケートの「物足りない」か何かにマークをいたしましたが、それは決して悪いイミではなく、もっと受けたい！というの率直なキモチからです。
ガーンディー~~ガンディー~~についてはいつも先生の口から、すごいすごいと聞くだけでしたが、実際のものに近い映画という形でみるととてもリアリティがあり、何度も不覚ながら泪をこらえることができませんでした。これからも機会があれば、いやつくって、もっとガーンディー~~ガンディー~~について知りたいと思うようになりました。ありがとうございます（1年女子）
（そうそう．機会は作るものですからね．）

ガーンディーの satyaagraha は、常に命がけだったというのが断食の様子から伝わってきました。自分のことよりも、常に命を懸けてにインドの独立を考える彼の姿が印象的でした。彼は弁護士でエリートなのに、映画の中で一度も弁護士だと名乗らないのは何か理由があるのでしょうか。また他の人々はガーンディーが弁護士ということを知っていたのですか。アインシュタインは「未来の世代の人々は、かつてそのような人が地上に存在していたことを信じられないだろう」と言っていますが、私も信じられません。物語の中のヒ－ローという感じです。彼の運動はその後、キング牧師のアフリカン・アメリカンの権利運動にも影響を与えると思うのですが、彼の satyaagraha はそれだけ偉大なものなんだと思います。最後に、熱心な授業をありがとうございました。（1年女子）
（南アでは「弁護士だ」と名乗っていますよ．）

ガーンディーの映画を見て色々と考えさせられた。どうしてガーンディーのような素晴らしい人が暗殺されなくてはならなかったのか。どうして二つの国に分裂して独立せざるを得なかったのか。考えるとやりきれなくなってくる。やはり宗教というものは難しいと思う。信仰心によりインドの独立のような偉業を達成できたり、人々に心の平安を与えてくれたりするが、一方で自分の宗教を相手にも強要したり、聖都を独占しようとして争いが起ることもある。私達の課題はどうやったら宗教が現代生活とうまくやっていけるのか考えることだと思う。そのためには今までの歴史における宗教を勉強しなければならない。私はこの授業を受けて本当に良かった。インドについて興味を持った。これからもインドについて勉強していきたい。意義ある授業をしてくださって、どうもありがとうございました。（1年女子）
（宗教はその時代や地域によって育まれるものですが，一旦教義が確立してしまうと，どんなに状況が変化してもそれを受け付けないという，頑なな姿勢（教条主義と呼びます）を示すことが少なくありません．そういうしがらみから人々を解放しようとしたのが，方法こそ違いますが，ガーンディーであり釈尊であったのです．）

この講義を受けて、宗教に対する考え方がかなり変わりました。受ける前は宗教は争いのもとであり、信仰することにいいことなんてないと思ってましたが、講義をうけて映画を見て宗教の素晴らしさが分かりました。やはり非暴力、不服従でのインド独立は satya を信じる力がなかったら成し得なかったと思います。ただガーンディの望んでいた、一つの国としてのインド独立ができず、二つの国に分かれてしまったのは残念でした。この講義では全然知らなかったインドについて色々学ぶことができてホントによかったです。ありがとうございました。（1年女子）
（まさに　satya の力なのです．）

『ガーンディー』非常におもしろかったです。今までの授業で教わったことがこの映画を見ることで再確認できたと思います。何も知らないで見るよりも、ガーンディーの言葉の重みとでも言うべきものが伝わってきたような気がしました。（もっと勉強すれば、また違った見方ができるかもしれませんね。）そして、「ガーンディーをただの過去の人物にしてはいけない」という先生の意見にも賛成です。目には目を…では、どんな世界でもみんなが平等に平和、幸せを手にすることはできないはずです。また、その言葉を実行する強い意志も必要です。･･･やはり satya ですね。この講義ではインドを中心に、様々なことを知り、学ぶ良い機会だったと思います。また、宗教というものにすこし興味が湧きました。インドってすごい！と、今は本気で思います（＾＿＾）ありがとうございました。（1年女子）
（ガーンディーのセリフ，
“An eye for an eye only ends up making the whole world blind.”
です．）

ガーンディーの見方が以前とはだいぶ変わりました。すごい人だなぁと思ってはいたけど、偉大な人という一言では言い表せませんでした。暴動をやめさせるために命がけの断食をする、常に彼は命がけでした。それほどにインド独立は、ガーンディーにとって大事なことだったんだとよく分かりました。大事なことだからこそ非暴力、不服従という satya を実現することが必要だったんだと思います。そして、ヒンドゥーもイスラームも同じインド人として非暴力、不服従を貫いたことはほんとにすごいと思いました。そんな彼らを satya が守ってくれたような気がしました。彼らをそのように導いたガーンディーの指導力は計り知れないものだし過去の人にはできないと強く感じました。また、私は、この授業でインドのステキにたくさんで会うことができました。インドという国の中にこんなにステキが満載だとは思いませんでした。赤い実もはじけっぱなしでした。はじけさせてくれてありがとうございました。それからガッチャマンのこと広めておきます。（1年女子）
（インドのこと，好きになってくれてありがとう．ガッチャマンもよろしく :-) ）

ガーンディーの言葉の一つ一つが強く心に残っています。またあまりの彼の偉大さに涙が出ました。
この講義を受けて、今まで自分が自分の価値観だけで善悪を判断していたことに気付くことができました。また真の平和や自分の生き方について深く考え始めました。最近、講義で出てきた神々の名を見るたび、聞くたび、そのことに釘付けになります。先生の影響をかなり受けてるみたいです。有意義でとても興味深い講義をありがとうございました。（1年女子）
（大学の講義って面白いでしょう? ）

映画の中のガーンディー~~ガンディー~~の「人間の心の中には、悪魔がいる。」という言葉が僕の胸に突き刺さった。まさにそとおりだと思う。僕は、この「悪魔」を見てみぬふりをしてきた、とても臆病だった。しかしガーンディー~~ガンディー~~の映画をみて勇気をもらった。このままじゃいけないことにきがついた。鈴木先生の授業では、インド文化を通して~~とうして~~「人の生き方」を教えてもらった気がする。本当にありがとうございました。（1年男子）
（「人の生き方」を学んでくれたのは嬉しいのだけれど，人名の表記も正しく学んで下さい (^^; ）

「非暴力・不服従」、口で言うのは簡単だけど実際に映像を見てどんなに辛いことかを改めて感じ、自然に涙が出てきました。どんなに殴られても恐れず前を向き行進していく姿には感動しました。彼らは、暴力が怖いのではなく、自分の信念を失うことの方が怖いのだなと感じました。そしてガーンディーが、暴動をやめないのなら私は断食し続けるといって人々の心を動かしていくシーンも感動しました！こんなにも人々の心を動かせる人間がこれまでにいたでしょうか。私は今までアジアの文化や歴史にはそれほど興味がなかったけれど、この講義を受けてアジアにはこんなにもすばらしい文化があるのだということを改めて知ることができました。あと、先生がこれまでガーンディーのことを熱く語られる訳が充分に分かりました！！自分がこれまで知らなかっただけで、まだまだ世界には重要な文化や歴史があると思います！それをこれからしっかりと学んでいきたいと強く感じました。とても楽しく講義を受けることができました。ありがとうございました！！！（1年女子）
（しっかりと学ぶのだぞ :-) ）

今日の映画の続きは、まさにこれまでの授業の集大成といえると思います。この授業が始まったときから、satya のことを言ってきていて「satya とは何だろう？」と思ってきたけど、今となっては「そういうことなんだ」と納得できています。授業の初めの方は、１回１回の授業が自分の中でつながらず、全ての授業の内容がバラバラだったけど、今日の映画で全てがつながったきがしました。それはやっぱり今までの授業が自分の中で生きていたんだと感じました。特に映画でガーンディーが内乱を鎮まるまで断食をするところ。これは、まさに satya であり「流血と殺戮による自由は要らない」という自分の決意のために命を懸けて断食を satya にするガーンディーの強い精神力に、とにかく脱帽でした。あと「支配者と偽政者は一見無敵なように見えるが結局は滅びている」この言葉を聴いたとき涙が出そうになりました。今に生きる人も過去に生きたガーンディーに感動し涙を流すということは、彼の偉大さの証明であり、今に生きる人も全てが共存できる「平和」を望んでいるんだと前期の全ての授業を通じて思いました。（1年男子）
（これも嬉しい感想だなぁ (^^) ）

私が心に残っているのは、常に映画の中で描かれている非暴力・不服従の精神です。アムリッツァーでの大量虐殺はひどく心が痛みました。またダラサナの製塩所で独立を実現させるため、最後まで服従する事なしに非暴力を貫いた彼らのすがたには感動と同時に尊敬の念も抱きました。この行動を導いたガーンディーは人を引きつけてやまないものがありました。自ら非暴力・不服従を実践し独立を目指す彼に共感を覚えました。当時の人々もそうだったから、暴動が収まるまで断食をするとガーンディーが仰られた時、すぐに暴動をやめることができたのだと思います。結果的には分離独立という形にはなってしまって、一番つらいのはガーンディー自身だったのでしょう。彼の望んだのはインド文化圏すべての統一の独立であり、映画の中での「私はヒンドゥー教徒であり、ムスリムでもあり、またキリスト教徒でユダヤ教徒でもある」という台詞からもわかるよう宗教を越えたまさに独立の父と呼ぶにふさわしい人だったのでしょうね。それと私は糸車をひくシーンに興味をもったのですが、インドの国旗の中央にあるのは糸車ですか？非常に気になります。最後になりますが今回この講義を受けて自分自身いろいろ考えさせられ、何か変われたような気がします。知識はもちろんのこと視点の捉え方や、宗教に対しての考え方すべてにおいて新鮮さを感じました。今後も積極的にアジア文化について学び、アジアの国々を見て回りたいです。この言葉が satya なものとなるよう思いながら、レポートを仕上げたいと思います。（1年男子）
（satya の使い方，完璧です :-)
　インド国旗の円盤は cakra で，糸車でもあり，転輪聖王の持つ伝説の武器（ヴィシュヌも持っている）でもあります．）

ガーンディーについては、今までは漠然と聖人君子のようなイメージを持っていました。映画を見てその考えはなお深まったくらいですが、ガーンディーという人間や彼の目指したもの、時代背景といったものをよく認識できるようになったと思います。聖人君子というよりも、satya の思想に生き、わが身を削っても非暴力の信念を示した偉大な人物だと認識したいです。ただ、映画の全てを理解できたわけではありませんでした。特にガーンディーの理想が崩れ始めた分離独立あたりから、出来ればもう一度見てレポートを書きたいものです。アジア文化論では、ヒンドゥーを通して、単に宗教を学ぶのではなく、その宗教の下に生きづく人々の人間性や、文化理解へのアプローチまでも学べたように思います。有意義な時間をありがとうございました。（1年男子）
（講義の趣旨をよく理解して学んでくれたようでありがとう．）

インドをイギリスから独立させた、ガーンディーの行動力や信念に対して非常に感銘を受けました。『学術研究者になるには』や、サイト等でも先生がお書きになっていたように、原理主義の危険性を認識する必要を感じました。それは、偏狭なナショナリズムです。イスラエルでも以前、和平を進めていたラビン首相が暗殺されました。自国が一番で、他の国はどうでもいい、自分達の考え方が絶対に正しい、それに従わない者は邪魔者だ、という考え方は危険であると思います。イギリスの統治には、怒りを感じましたが、このことを現在のイギリスの学校教育ではきちんと教えているのでしょうか。このような自国の植民地の歴史は、確かに知りたくない、心が暗くなるという気持ちは分かるのですが、きちんと教えなければ今後も残虐な歴史は繰り返されると思います。それは、日本の歴史教育にも言えると思います。悲劇の歴史を正しく理解してこそ、真の国際人になれると思います。
ガーンディーを過去の人にしてはならないという先生の意見に賛成です。現在の国際情勢を考えた場合、ガーンディーの行動は特に重要になってくるのではないでしょうか。この講義を受ける前は、ガーンディーを無抵抗主義者と解釈していましたが、今は、satya の力を完全にではありませんが、理解することが出来たと思います。半期間、どうもありがとうございました。ガーンディーを死なせないためにも、今後も積極的に学びたいと思います。（1年男子）
（毎回気合いの入った感想をありがとう．
　ガーンディーが「誰にも真似のできない過去の偉人」となってしまったとき，彼は本当に死んでしまうと思っています．もちろん，彼の傑出したパーソナリティーをそのままに模倣することは（少なくとも私には）不可能ですが，少しでもその精神を受け継ぎ，そしてそれを実行していく人たちがいる限り，ガーンディーは生き続けることができるでしょう．）

やはりこの映画を講義のまとめとして見るというのは効果的ですね！今までインド文化やヒンドゥーに触れてきて、十分頭にそういった知識を入れておいてから見ると、実際に satya が持つ力に大きな感動を受けます。もしも先生の授業を受けずにガーンディーの映画を見ても、「ガンジーってすごい」という感想しかもたないでしょう。インドにおけるカースト、satya の本質を学んだからこそ、ガーンディーの映画はこんなに深く、考えさせられるものになったんだと改めて感じました。人間の中の悪魔は誰もが持っていて、それの存在を認め、打ち勝ったのが彼であり、彼に従った人々でした。日本には satya はありませんが、自分の心の中でならきっと小さな小さな satya には挑戦できると思います。鈴木先生の講義を受けて、他文化を知ることの大切さ、簡単に他文化を批判することの虚しさも学ぶことができ、非常に有意義な時間になりました。ありがとうございました。（2年女子）
（自分の心の悪には，人は目をつぶりがちです．自戒の念を込めて再確認しておきたいと思います．）

今回でこの授業も終わってしまいました。数ある講義の中でもこの授業だけは本当に毎回楽しみにしていました。最初の講義でインドしかやらないと聞いたときは正直｢だまされた」と思いましたが、インドの深いこと深いこと。私の心をグッとつかんで放しません。しかもとどめにガーンディーですから。２回目なのに少し泣いてしまいましたし。私の考え方、ものの見方も少し変わったような気がします。
　映画の冒頭であったように、我々はその人の考え方をその人の行動からのみ窺うしかありません。私はさらに映画という形でガーンディーとであったわけですが、それでも彼の生き方や信念はきっと私にも伝わっているはずです。それは彼がきっと satya を持っていたからだと思います。satya は言葉の力ですからそれは人にも伝わります。そのことによる周囲への影響、いわば satya の拡大こそ satya の真髄なのではないでしょうか。そう考えればインドの｢底なしの胃袋｣観も説明できそうな気がします。
　ひとつ疑問がありました。イギリスはなぜインドから出て行ったのか、ということです。これは｢底なしの胃袋」観に矛盾します。しかしそうではないのかもしれません。ある意味イギリスを飲み込んだのかもしれません。
　最後に、私をインドに触れる機会を与えてくださってありがとうございました。先生の講義は分かりやすくて。おもしろかったです(お世辞じゃないですよ)。私も何かひとつ誓いを立ててそれが satya になるよう生きていきたいです。（1年男子）
（「satya の拡大こそ satya の真髄」だって? グレイトすぎるよ!! 一度研究室に遊びにおいでよ，同じ市内で近いんだから．さぁ，今すぐに「鈴木のところへ行く」と宣言して，それを satya にしてみましょう :-)
　イギリスがインドから撤退したからと言って，インドが「底なしの胃袋」でないことにはなりません．ガーンディーの態度を見ても分かるように，インドはちゃーんと得るものをイギリスから得ています．イギリスこそ，インドに溶け込めなかったのです．）

「ガーンディーは素晴らしい」という言葉では言い表せないと思います。本当にインド独立を考え、イギリスのインドを受け入れない考えに戦った人なのだと思いました。
分離独立になってしまって、結果的に悲しい結末になり、最後は考えを理解できないヒンドゥー原理主義者~~イスラム教徒~~に撃たれてしまいましたが、きっとインド市民の心にはガーンディーの考えが根づいているとおもいます。
先生のラストの言葉感動的でした。これこそ大学の講義なのかなと思い、今日はガーンディーと鈴木先生に感動しました。ありがとうございました！（1年女子）
（嬉しい感想なんだけど，ガーンディーを暗殺した人を誤解していましたね．彼はムスリム（イスラーム教徒）ではなく，ヒンドゥー至上主義を掲げる原理主義者です．「底なしの胃袋」であるはずのヒンドゥー文化を矮小化する，獅子身中の虫です．）

今まで satyaagraha を（キーワードに）勉強してきて、最後にガーンディー~~ガンディー~~のビデオを見て、インドの人々の生活、行動の根底にある宗教のもつ大きさを感じました。ガーンディー~~ガンディー~~の望まなかった分離する独立（インドとパキスタン）が実際現実となり、昔は同じ領土で暮らしていた人々なのに今はお互いにいがみ合っている、というこの状態は悲しいと思いました。（実際には政府同士だと思うのですが）このアジア文化論でインドについて学ぶことができて本当によかったと思うし、今の時代大切な事なんだと思いました。今は欧米中心の~~中心な~~価値観で世界が動いていっていますが、もっと私たちが第3世界について学び、彼らの文化や思想について理解していかなければいけないのではないかと個人的に思いました。本当に前期のアジア文化論で学べたことが私には大きくて、この大学に来られてよかったなあと思っているほどです。ありがとうございました。（1年女子）
（その情熱をレポートにぶつけるんだっ!! ）

ガーンディーの映画は以前観たことがありましたが、今回は講義を聞きヒンドゥー教・インドの歴史・satyaagraha の知識をもって観ると、なるほどと納得するところが多々ありました。またガーンディーがただ偉大だったということではなく、根本的な思想の部分が少し解った気がしました。
　ガーンディーにとっては、イギリスという実体のある相手と戦うよりも、人々の心の中の憎悪からくるやられたらやり返すという連鎖と戦うことのほうが困難であったところが、今の国際紛争や民族紛争の解決の難しさを示しているようでした。この連鎖から脱するためにはどうしたらよいかを、一人一人が考えることが、ガーンディーを忘れないことになるのではないでしょうか。
　最後まで情熱のこもった授業をありがとうございました。次は仏教をさらに学びたいと思っています。（3年女子）
（仏教には「怨みというものは，怨み返すことによっては決して消え去ることがない．〔一方的に〕怨みを捨て去ることによってこそ鎮まる．」ということばがあります．日本が国際社会に復帰するためのサンフランシスコ講和条約（1951年）の際，スリランカの代表はこのことばを引き合いに出して，日本に対する賠償請求を放棄してくれたのです．　また，日本では，浄土宗の開祖である法然の出家にまつわる話があります．彼の家は武家でしたが，勢力争いの末に父親を殺されます．通常なら復讐をするところなのですが，彼の父は瀕死の床にあって，息子に「怨みを捨てて出家して欲しい．もしお前が私の仇を取ったとしても，今度はお前が向こうにとっての仇となってしまうのだから．（取意）」と言い遺したのです．）

映画の中の｢殺人と流血による自由はいらない。｣という言葉が印象に残りました。ガンディーは偉大過ぎて、私なんて足元にも及ばないけど、過去の人物としてではなく、現在でも彼から学ぶべきことは多いと思います。
　今回この授業を受けて、一つの国としてのインドだけでなく、もっとなにか大きなものを得た気がします。宗教、歴史、平和・・・ホントに色んな物の価値観が変わりました。ブチ楽しかったです。ブチ好きでした。有り難うございました。（1年女子）
（ブチ喜んでもらえて，こちらこそありがとうございました．）

今回の最後の講義を終えて、アジア文化論を通して思ったことは自分の考え方、生き方を学んだということです。先生が最後に仰った、ガーンディーの思想、行動を忘れずに自分なりに行動していくことがガーンディーは生き続ける、satya は受け継がれていく、という言葉が残っています。映画のなかでガーンディ－が「人間の心の中に悪魔がいる」という言葉が印象的でした。心の中にある憎悪とどう戦うか、どうやって受け入れていくか、本質はそこだと思いました。映画は涙なしには見られませんでした。そして鈴木先生の講義は本当に好きです、というかいろんな刺激を受けました。ひとつの授業から人生を教わるような授業ってほんとにすごいです。感謝しています。今は真理よりも先に宗教有り、な気がします。そして、日本人はいざというときの神頼みです。少しは宮本武蔵を学ばなくてはいけませんね。
授業とはまた別にインド、ガーンディ－に興味を持ちました。先生の影響です。初めはインドしかやらないと聞いて、偏るのではと思いましたが考えを改めます。インドなしにはどの宗教も語れないと思いました。ほんとうにありがとうございました。（1年女子）
（先生やっててよかった．．．(; :) ）

【総評】4月から始まったこの講義も今回で最終回を迎えましたが，みなさん，楽しんで，そして学んでいただけましたか? まさに satya にはじまり satya に終わるという方針で展開してみました．皆さんの心に何か今までと違う想いが残ってくれれば嬉しいです．また今度，別の講義や演習などでお会いしましょう．最後まで聴講してくれてありがとうございました．（鈴木隆泰）

アジア文化論 I

アジア文化論研究室

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