6/14 授業の感想8号と回答
感想8号(総数 89)の結果をお知らせします.「自分の意見が載っている,載っていない」「教員のコメントの内容」などは成績評価や感想の質には全く関係ありません.ただし「感想の内容」は評価対象となっています.
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原文の一部を修正したものがあります.
男子・女子の区別は氏名に基づく判断です.もし間違っていたら遠慮なく申し出て下さい.
今回は「化身 avataara」「信愛 bhakti」「リンガ li^nga」「性力 ^sakti」をキーワードにヴィシュヌ Vi.s.nu,シヴァ ^Siva の二大神を中心に見た後,『マハーバーラタ』まで説明しました.
- カーリーの像を抱いていたおじさんの顔が夢に出てきそうで怖いです。(1年女子)
(ラーマクリシュナですね (^^; )
- シヴァの奥さんの話はとても面白かった。でも、私は温和な人がいいです。li^nga と yoni の 話は男と女が世界を作り出しているというのがいいと思った。なぜなら、男の人は女の人の存在を忘れている人が多いと思うからです。でも、インドにはこういう考えがあるにもかかわらず、女性の地位が低いのはなぜなんでしょうか?それにはカースト制度が関わっているのでしょうか?それとも貧困のせい?ちょっとした疑問です。 (1年女子)
(やっぱり.男が威張りたいんでしょうね.でも男を増長させるとろくなことがないので注意しましょう.)
- 最近アジア文化論がめちゃめちゃおもしろいです。今回の見所は、やはりシヴァの最強の奥さんカーリーです。地球のためにカーリーの下に滑り込んだシヴァもおもしろかったけど、それに気づいたカーリーが舌を出したという話がすごくおもしろかったです。思わずノートにそもシーンを、絵を描いてしまいました。マーラーヤナの話が楽しみです。(1年女子)
(あなたの描いた絵,是非見せて下さい :-) )
- 今日はとても集中して聴けたので良かったです。^Siva は3人も奥さんを連れていたけど、本気の恋愛は誰にしたのかなぁと思いました。というより、恋はしてない? それと、アルジュナは優しし、家族愛があっていいなぁと思いました。 来週のラーマーヤナが楽しみです。(1年女子)
(毎回集中して聴きましょう :-)
奥さんが三人というより,シヴァ神妃の性格が時と場合によって三様に顕現するということです.それに厳密に数えれば神妃の数はもっと多くなります.)
- 同じヒンドゥー教のなかでも、Vi.s.nu 派や ^Siva 派がいてそれぞれが異なった見方をしているのが不思議だった。インドにはふざけているような神までいて面白かった。しかもそれを涙を流すほど信じているなんてビックリです。神様の絵は誰が描いたんでしょうか?結構最近に描かれたものの様に見えたけど。来週の話が楽しみです。ますます熱のこもった授業をお願いします。(1年女子)
(艶やかな絵は近代の画家ヴァルマーの影響で描かれたものです.授業,がんばっています.)
- シヴァの頭にいる女の人は奥さんだと思っていたのですがガンジス川の女神だったんですね。
絵を見ると肌が青く描かれているものがあるのですがこれは神ということを示しているのですか?
ラーマーヤナは読んだことはありませんがハヌマーンが孫悟空のモデルだというのを聞いたことがあるので楽しみです。(1年女子)
(例えばシヴァ神が青っぽいのは,昔,毒で世界が滅ぼされようとしているとき,世界を守るためにその毒を一人で飲み干し,それ以来体が青っぽくなったという神話が残っています.でも,シヴァは土着信仰の影響が強いですから,インド土着の人の肌の色(=白くない)が反映されていると見ることも決して不可能ではありません.)
- ラーマクリシュナが顔を上げるたびに目に入る、これは一種の恐怖ですよ…。犯罪的です。
シヴァの神妃の中で私が好きなのはやっぱりパールヴァーティーでしょうか。サティーの儀式はいただけないですけど、やっぱり『愛』故なんですかね。
性器崇拝は世界中にあるし、日本にもありますよね。象徴の形(リンガなど)も似ているように思えるのですが、やはりこれは、伝わったものというよりは、人間の共通性によるのでしょうか。
仏教でも昔は(今も女人禁制の場所はありますが)女性には厳しかったと思うのですが、最澄だったか、空海だったか(はたまた違う誰かが)それに異を唱えませんでしたか?(毎回怪しい、そして不正確な質問すみません…)
まだまだ未知のことがいっぱいありすぎて…。これからも頑張ります! (1年女子)
(ラーマクリシュナ,気に入っていただけましたか?(爆)
性器崇拝はあなたの指摘通り,インド→日本という伝播を考えるより,人類共通の意識と見なすべきでしょう.
最澄の開いた比叡山,空海の開いた高野山,どちらも女人禁制の場所でした.鎌倉時代の道元や法然は女人禁制を強く批判否定し,また,同じく鎌倉時代の日蓮はさらに進んで,成仏に関しても男女の区別を一切否定しました.)
- シヴァの神妃たちの話がとても面白かったです。私はやっぱりカーリーが一番好きです。シヴァ神をふんずけたあと舌を出したりして、何気にお茶目さんなんですね。そのあと怒りは収まるんですか?というより怒りが収まるときはあるのでしょうか?(1年女子)
(神妃がカーリーの姿をとっている限り,原則としては怒りはおさまらないでしょう.でも彼女,信者には優しいらしいです.)
- シャクティズムで、カーリーがとても人気でその信仰も
厚い篤いそうですが、カーリー特有の信仰の仕方ってあるんですか?今の私の中ではカーリー信仰=ラーマクリシュナのおじさん(?)のイメージしか浮かびません・・ 最後に、「バカヴァット・ギーター」はとってもインドっぽいなっと思いました(*^−^*)(1年女子)
(カーリー・プージャーというカーリーを讃えるお祭りがあります.ギーターは極めてインド的ですよね.まさに「ヒンドゥー(=インドっぽい)」です.)
- 今回も三大神のことなどたたくさん学びましたが気付いたことがあります。インドの思想を語る上で性的な表現が多いことです。やはり子孫繁栄これがなければ生命が途絶えてしまいます。アジア,インドというのは命の輝きを感じられます。来週からはラーマーヤナの物語について学べるので楽しみです(^0^)(1年女子)
(タブーのないおおらかな感じがいいですよね.)
- ^Siva についての話が特に面白かったです。リンガのあの絵には実は深い意味があったんですね。次回のラーマーヤナの話も楽しみにしています。ところで見せてもらった資料の中にブッタの頭に木がはえていたのが見えたのですが、あれにはどんな意味があるんですか?(1年女子)
(詳しくは私にも分かりません.おそらく菩提樹の象徴か,もしくはヴィシュヌの化身としての仏陀が説く邪説の象徴かと思います)
- ヒンドゥー今日に女神崇拝があったとは思いませんでした。インドといえばカーストがまだ残っていて女の人は差別されているものと思っておりました。まだまだケツが青かったです。手を挙げそびれましたが僕もやはりカーリーが一番かと思います。あの舌の出し方は相当キュートですよね。ところでマハーバーラタとラーマーヤナは何人ぐらいの人で作ったのですか?それとなぜホメロスのイーリアスと比較したのですか?先生は先週ラーマハブラフまーから敵を倒すための券をもらったとおっしゃいませんでした?ラーマは彼しか糸をはれない大きな弓を持っていたとちまたで聞いたのですが・・・まあその話は来週じっくりと聞かせて頂きます。今日の授業の終わりで先生は黒板を消して出て行かれましたよね。そのとき僕の悲痛な叫びが聞こえませんでした?聞こえてなかったならここに書いておきます。ぐぇぇ(--;)つまり僕はまだ全部書いてなかったということです。俺って何て嫌みな奴!(1年男子)
(インドでは女性差別と女神崇拝が並立しているのです.君もカーリーが好き? やっぱりそうだよね.女性はあれくらい強くなくっちゃ.両叙事詩作成に関わった人の数ですか? 全く想像の域を出ません.ホメロスのものと比較したのは,それがよく知られている古典の代表で,しかも『マハーバーラタ』はそれより遙かに大きな文献なのだということを示したかったためです.黒板の件,その場でもっとアピールするようにしましょう :-) )
- 今日の授業でまた気がついたことがあります!「シャクティ」という言葉を聞いて何年か前、変な宗教家(名前は高橋...だったと思うんですけど)が信者らしき人の頭をパンパンたたく行為を「シャクティパット」と称し、こうすることであらゆる病が治るなどといって、挙句の果てにその信者がミイラになってもなお「この人は生きている!」などとしょうもないことをいって世を騒がせていたことを先生はおぼえていらっしゃいますか?確か決め台詞が「定説です!」だったと思います!まったく最近の似非宗教家はうわべだけをいいとこどりして金儲けをしようっていうフテー奴等ばっかりだなぁとつくずく感じました。あと、シヴァ神の一番怖い奥さんのカーリーの絵ですが、かつて「ちびまるこちゃん」でクラスメートのミギワさんがまるこに敵対心をあらわにするシーンでこのカーリーに変身していました!作者はこの絵の深い意味を知ってるのかなぁ? (3年男子)
(シャクティパッド・グルに関しては先週のコメントを見て下さい.ミギワさんがカーリーに?? うーん,ちょっと想像したくないですね(謎) )
- 前回の授業の最後に先生がおっしゃった、Vi.s.nu と ^Siva についてのキーワードの詳しい説明が興味深かったです。
まず、avataara。Vi.s.nu の化身の中にブッダがいることも意外でしたが、その役割が「間違った教えを説いて、悪魔を信じさせ、滅ぼすこと」というのには驚きました。それに、ブッダよりも K.r.s.na や Raama の方が強力な化身というのは、ちょっと不思議な感じがしました。
次に、bhakti。これはいまいち分かりませんでした。5/24の授業で、「yoga は yju(結びつけること)からきた言葉」と教わりましたが、bhakti では神との合一、つまり神と結びつくことによって yoga が完成したと考えていいのでしょうか?
続いて、l^inga。先生が見せてくださった実物は、私には工事現場に落ちてそうなボルトに見えました。神聖なものなのに、すみません・・・。
そして、^sakti。ここで印象深いのは ^Siva の神妃たちです。特にあのカーリーの話は面白かったです。もしそれが本当なら、今でもちょっと失敗した時などに舌を出す行為は、かなり昔からあるってことですよね?しかも ^Siva の神妃がしていたなんて・・・。最強の神妃のわりにはカワイイ行為ですね(笑)。
次回の Raamaayana もかなり楽しみにしています!登場人物やその役割を見ていると、なんだか本当にゲームみたいで面白そうだなと思いました。(1年女子)
(力の入った感想をありがとう.では bhakti について回答を.余り詳しく話すとかえって皆さんが混乱してしまうのではないかと思ってあえて言わなかったのですが,実は bhakti も yoga の一つなのです.bhakti という神に対する献身的・無条件の信仰によって,絶対者との合一が達成されるのです.
『ラーマーヤナ』とゲーム.さて,できたのはどっちが先でしょう? もし『ラーマーヤナ』がゲームと似ているとしても,『ラーマーヤナ』がゲームを真似したということはあり得ません.と言うことは... もう私が何を言いたいかお分かりですね?)
- 今日出てきたパールヴァティーについてですが、前にサラスヴァティーという神の名前を聞いたことがあるんですが、ヴァティーという部分にはどんな意味があるんですか?またサラスヴァティー=
弁財天弁才天だったと思うんですが、パールヴァティーにも別の名前はあるんですか?(1年男子)
(ヴァティーは「〜を有する,〜を持つ」という意味を持つ vat の女性形です.パールヴァティーは仏教に受容されなかったので漢訳名はありません.)
- カーリーの絵がすごく印象的でした(><)最初見たときは怖くて仕方なかったのですが、舌を出している理由を聞いたら急に親しみがわいてきました。ただ本当におもしろい説なので鈴木先生の創作なのでは?と最初思いました。それからヴィシュヌの化身のひとつである仏陀が、まちがった教えを説いて滅ぼすという話がありましたが、何を滅ぼすのですか?たぶん聞こえなかっただけだと思いますが教えてください。
今回の講義はとてもおもしろくてわくわくしました。(ラーマクリシュナの絵に呪われそうで嫌でしたが)次回の講義がとっても楽しみです!(1年女子)
(他の人の感想にもあったように「間違った説を悪魔に広めて,悪魔を滅ぼす」のです.ラーマクリシュナ,ここでも絶賛されているようで何よりです(爆×2) )
- 以前、超古代文明に興味があっていろいろ読みあさっていたとき今日のマハーバーラタとかラーマーヤナが出てきました。何でも昔起こった実際の戦争を伝えているんだとか。そこに出てくるインドラの矢というのが実は核兵器ではなかったのかということです。昔のことでよく覚えていませんが。
講義と関係なくてすいません。今日の話では仏陀がヴィシュヌの化身であるということに驚きました。 (1年男子)
(『マハーバーラタ』が昔の戦争の記憶に基づいていることは事実ですが,核兵器云々はちょっとデンパ入っていますね (^o^; )
- 神々の話、面白かったです♪シヴァの頭から何故ガンジス川が吹き出てるのか、理由がやっとわかりましたよ。
私は優しげな顔して悪魔やっつけてるドゥルガーが好みです。
ラーマーヤナは、登場人物の話を聞いただけで面白そうです!桃太郎の原型だって説がある話ですよね?人物紹介を聞く限り、マリオブラザーズのような…。(笑)
ヒドイと言われる7巻の内容が気になります。(1年女子)
(『ラーマーヤナ』がマリオブラザーズのようなのではなく,マリオブラザーズが『ラーマーヤナ』のようなのです.で,その第7巻は... うーん,やっぱりひどいだろう,あの内容は.)
- 男中心の世界で女性が出てきて嬉しかった。女性といったら性的能力しかないものとしか扱われてない気がしたから…。シヴァの奥さんは3人出てきたけど、私も先生と一緒でカーリーが一番好きかも?!シヴァをふんでしまって舌を出すとこなんか、かなり笑っちゃいました!
来週はRamayanaのお話が聞けるのでとても楽しみです>>>
それともう一つ!!日本おめでとう☆☆☆(1年女子)
(日本が決勝トーナメント進出を決めた直後の投稿でした (^^) )
- 今日の講義ではシヴァ神妃の話が特に印象的でした。インダス文明までさかのぼって女神崇拝の信仰があったのは意外でした。もしかしたら女性が強いのは今の時代だけではないのかも・・・とシヴァ神妃たちに思わされました。あの絵は私にノートの片隅にカーリーを描かせるほど印象深かった・・・。(1年女子)
(あなたも強いんですか? :-) )
- 先生が、カーリーの像に寄添っている男性を見て、嬉しそうに(?)&不気味に笑ってたのが印象に残っています(笑)
Mahabharataの『ギーター』での、クリシュナ:「dharamaを全うせよ!」と言うのが、理解できませんでした…。これがインドっぽい考え方なのでしょうが。。。
あと、インドの神様の絵って男性か女性かわからなく描いているのには理由があるのでしょうか?私は、先生に男性だと言われるまで女性だと思っていました…。
来週のラーマーヤナの話しが楽しみです☆★(1年女子)
(ふっふっふ.ラーマクリシュナですね.私,不気味に笑ってました?? B-p
ヒンドゥーの dharma はカーストの義務ですから,要するに「義務を果たせ」という意味です.神様の絵については前回コメントしていますから,そちらをご覧下さい.)
- インドの神は信仰する人の都合の良いように作られていて、必要に応じて化身と称して変身してしまうところなど、神の意志というより人々の願望がそうさせているのではないかと思わされてしまいます。夫々のキーワードの方が、信仰の対象のような気がします。(3年女子)
(所詮宗教も人間が作ったものですからね.キーワードそのものが信仰の対象ではないか,という意見は,専門家として面白いと思いました.なるほど,そういう見方も不可能ではないな...)
- ラーマーヤナって面白そう、と思いました。本で読むのもいいかもしれませんが、何となく演劇…舞台で観てみたい気がします。(長すぎて全てを観るのも演ずるのもとても大変そうですが)ちなみに、私はシヴァの代表的神妃ではドゥルガーを一押ししたいです。あの笑顔でザクッブシュッとしている所がなんともいい感じです。今回は沢山写真(絵)が見られたし、笑えたので楽しかったです。(1年女子)
(ひょっとしてあなたはドゥルガータイプの女性なんですか?? (^^; )
- Vi.s.nu が10の化身を持っていたなんてかなりの驚きでした。その化身のことですが、魚・亀・猪など言われてましたが、何故魚などの化身を持ったのですか?10の動物や人物には特別な意味があったのでしょうか?あと、絵に出てきた方達(誰かは忘れてしまいました・・・)のおでこに8のようなマークがあった気がするのですが、あれは何ですか?次回のラーマーヤナの話、楽しみにしてます! (1年女子)
(多くの化身は土着性の強い神話に基づいてヴィシュヌの化身として取り込まれました.)
- 今回の講義を聞いて、ヴィシュヌは様々な意味でヒンドゥーらしい神だと思いました。クリシュナとラーマをもavataraとし、宇宙や神々の創造主でもあるブラフマー神をも自分のへそから創造するなど後々に多くのものを取り込んでゆきます。そういう意味では、ヒンドゥーそのものを体現しているといってもよいかもしれません。ただ、その中に仏陀(釈尊)がはいっていたことは、驚きでした。悪魔にとはいえ、誤ったことを教えるという否定的なもの(少なくても私は、そう感じました)としてではありますが、他宗教の創始者までをも取り込むこともヒンドゥーらしさを感じます。一方で、ここまでいいとこ取り(二大叙事詩の主人公、双方ともが化身)でありながらやっとシヴァと肩を並べるくらいの人気であるところに、シヴァが体現する土着文化の根強さも感じます。読みが浅いかもしれませんが、肌の色やその歴史(Rg-Vedaにおけるルドラ神というアーリア的要素含んでいることを考慮しても)をみると、ヒンドゥーにおいてシヴァは非アーリアの象徴であり、ヴィシュヌはアーリアのそれなのかなと思いました。実際に信仰されている地域の違いがあれば、この考えにも確信がもてるのですが‥(例えば、南インドにはシヴァ派が多いなど)自分でもいろいろ調べてみます。来週はRaamaayana の紙芝居を楽しみにしています。 (1年男子)
(リグヴェーダにおけるルドラには,多分に「非アーリア」的な性格のあることが分かっています.その延長で今の状態になっていったのでしょう.ですから,ヴィシュヌがアーリアの,シヴァが非アーリアの象徴だという君の説は正しいと思います.)
- カーリーという女性にかなりびっくりした。最強の神妃カーリー。私も彼女が一番好きです。体中に人間の腕や顔を飾り、舌をだしてシヴァを踏んでいる。。その姿に力強さを感じた。もっと沢山の資料を見てみたいと思った。 (1年女子)
(カーリーが身につけている頭や手足はアスラという悪魔のもので,人間のものではありません.)
- 【感想】最強の神妃というだけあって、カーリーは怖いです。それにしても、インドの絵は色彩が鮮やかで惹かれるものがあります。美術館とかで実物が見られるような機会があれば見に行きたいです。
【うにょん】次回の授業では、先生が Raamaayana について熱く語られると思うので、楽しみにしています。ブラフマーの妙な行動にも興味津々です。
【ゆ】インドはいろいろな意味で最高です。 (1年男子)
(私の中では,ラーマーヤナにおけるブラフマーと,初代バイオハザードにおけるブラッドが多少ダブっています.)
- パールヴァティー、ドゥルガー、カーリーの神妃の他には神妃は居ないんですか?(1年女子)
(います.)
- 今までシヴァの頭から水が噴出しているのが不思議だったけど今回の講義で謎が解けたのですっきりしました。また、シヴァのたくさんいる奥さんのなかでもカーリーが一番好きです。最強の神妃!先生が使っておられる本(今回スライドで絵をみせてもらった本)はなんという本ですか?興味があるので読んでみたいです。売っていますか?来週の Raamaayana のストーリーを聞くのが楽しみです!(1年女子)
(あの本はここで紹介している 3番目と 4番目です.)
シウ″ァシヴァを踏んでしまったからカーリーが舌を出している、という話しがとてもおもしろかったです。カーリーの肌が青いのも理由があるのですか??次回のラーマーヤナ楽しみにしてます。(1年女子)
(カーリーは「時間」「黒」を表すことばカーラの女性形です.)
- 実は、私もシヴァの奥さんは、カーリーが一番好きでした。なんといっても、悪魔の首で首飾りを作って、切った腕で腰みのを作るなんて、すごすぎますよね。やっぱり奥さんはそのくらい勢いがないと。あと、シヴァがいつも頭から水を出している意味がわかりました。どんなとこに描かれていても、頭の噴水を出していればすぐシヴァだとわかるので、おもしろいな、と思いました。来週のラーマーヤナの話、今から楽しみです。じっくり聞かせてください!(2年女子)
(そう,奥さんはそのくらい勢いがないと.って,一体どのくらいの勢いなんだ?? (^o^; )
- 男性を中心とするインド文化の中で,powerful な女性の神が大勢の男性を持つことがありますか。(4年男子)
(一男神が複数の女神を持つことはあっても,その逆は見当らないですね.)
- カーリーが舌を出している理由がちゃめっけがあっておもしろかったです。先生が見せてくださった、リンガの本物とはインドで手にいれたんですか?ラーマーヤナの2−6がなぜ先に作られたのかが疑問でした。あらすじを聞くと、変なおじいさんがでてきたり、ボスがでてきたり、次回の授業が楽しみです。(1年女子)
(あのリンガはインドのものです :-) 口承を基本とするインドのテクストは必ずしも先頭から作られるとは限りません.これまた「インドっぽい」のです.)
- ヒンドゥー教の神様の特徴はどういう経過で決まっていったのですか。ヒンドゥーでは(インド生まれの仏教もですが)偶像崇拝は禁止されていなかったようですが、それはインドという土地と関係あるのでしょうか。(1年女子)
(神様の特徴ですか.神話や伝承が基になっているのですが,ではその神話や伝承の基と訊かれると,やはり「人々の思惟や願望」ということになるでしょう.
アーリア人は偶像崇拝の伝統を持っていませんでしたし,仏教もはじめはそうでした.像を造る文化は非アーリア的なものからの影響です.)
- 「激烈」のシヴァがカーリーに踏みつけられているのがとても印象深かったです。神の内部の神聖なエネルギーがシャクティで、それを神妃が持っているということはやはり女性も重要な存在であることを感じさせてくれました。特にカーリーは女性の力強さを表しているようで、とても惹かれました。ラーマーヤナ楽しみにしてます。(1年女子)
(それにしても女性にカーリーが人気ですね.去年とは違った反応で,私としても興味深いです.)
- あのリンガの模型はどうやって手に入れたものなんですか!?(1年女子)
(南アジア・東南アジア諸国に行っていた私のゼミ生のインド土産です.)
- 毎回イラストが楽しみな今日この頃です!神のイラストがとてもきれいでもし機会があったらあの本を買いたいです。次回も楽しみにしています。さて、私が好きな神はカーリーです。あのワイルドさといい、どくどくしさといいたまりません。(笑)ところでふ、とおもったのですが、カーリーはあのカレーの語源なのですか?舌がでるくらい、辛いスパイスがつかわれているから、カリーと英語で言うのかと思いました。どうなんでしょうか?? (1年女子)
(ここでもカーリー,人気沸騰!! カーリーの語源は上の方で説明しています.)
- ラーマヤナもマハーバーラタも読んでみたいですが、長すぎて、途中で挫折しそうです。三大神の中で人気に順位がありましたが、シヴァ神妃の中での人気順位が気になりどころです。今回の授業で一番印象に残ったのはカーリーにすがって泣くあの人です。名前は忘れてしまいましたが。カーリーの肌の色も気になりました。なんだか黒っぽかったような・・・。カーリーは恐ろしすぎです。本当に様々な神がいますが、実は同一人物(?)だったりが多いですよね。思ってるよりは少ないんですかね。いや、それでも多いです。インドの宗教行事というか祭りについて知りたいです。あれほど多くの神がいるのといつも何かしらあるのでは・・・?(1年女子)
(ここでもラーマクリシュナ,人気沸騰!! (ちゅどーん) )
- イラストを見るたびに色の鮮やかさと顔の美しさに惚れ惚れします。目がパッチリでまつげがびっちり…羨ましいぃ。カーリーの舌を出した姿があの理由のおかげで?可愛く見えます。ヴィシュヌの10の化身は、とても興味深いです。10の化身はそれぞれ意味があるんですよね?すべてに役割があるんですか?役割…気になります。(1年女子)
(インド人女性は世界一美しいというのが,この業界の「定説」です.(^o^;; )
- 先生が、カーリーにすがって泣いている人の絵を見て笑っているのが面白かったです。ヴィシュヌは10の化身を持っていて、そのひとつにブッダがあり、しかもブッダは間違った教えを説いて悪魔を滅ぼすって知ってびっくりいました。あと、シヴァの頭の噴水はどういう理由でできたのかがわかって、よかったです。
ラーマーヤナの登場人物を教えてもらって、面白そうだな〜って思いました。天空の城ラピュタの主人公にシータっているけど、ラーマーヤナが影響しているのかもなって思いました。金曜日が楽しみです。(1年女子)
(やっぱりラーマクリシュナは人気がありますね.シータとシーター,実は関係があるのではないかと私は思っています.)
- シヴァやモンスーンは二面性を持っているということですが、これは何においても言えることだと思いました。二面だけでなく、物事には多面性があると思います。カーリーに様々な姿があるということにも、そういった意味が含まれているのかなと思いました。
昔からいろいろなものが入り混じって今の形となったヒンドゥーの思想は、時代に関係なく通じているところがあることに気づき、ヒンドゥーの魅力を一つ知ることができました。例えば男女が協力して世界を作り上げていこうという考え方は、日本の以前の男尊女卑などを考えると、ある意味時代を先取りしているなあと思いました。(3年女子)
(読んでいて頼もしく感じます.期末のレポートにも期待しています.)
- インドのことを、すごく楽しそうに話している先生を見るのがけっこう好きです。この授業はぜんぜん退屈じゃないし、逆に今まで知らなかった(というよりは興味がなかった)ことが、こんなにも面白くて興味深かったなんてっ!!あのイラストを見るのも好きです。初めに見たときは女性かと思いました。次回はどんなイラストかとても楽しみです。ところで・・・なぜ先生はリンガを持っているんですか?ちょっと気になりました・・☆(1年女子)
(インド学研究者がリンガを持っていると不思議ですか??
何でも興味を持ってみると楽しいものです.そのお手伝いができたのだとしたら,私としても非常に嬉しく思います.)
【総評】カーリーのファンの方が結構いるようで嬉しいです (^^) ラーマクリシュナのファンも負けず劣らずのようで,これもまた重畳.機会を見つけてまたお目にかけましょう(爆)
次回はお待ちかねの『ラーマーヤナ』です.インド人の愛し続ける大冒険活劇をとくとご覧じあれ.(鈴木隆泰)
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