アジア文化論I／宗教学 2005/4/22 No. 2

4/22 授業の感想2号と回答

感想2号（総数 116名：県大生 86名，山大生 30名）の結果をお知らせします．「自分の意見が載っている，載っていない」「教員のコメントの内容」などは成績評価や感想の質には全く関係ありません．ただし「感想の内容」は評価対象となっています．

複数の同一または類似の感想は，原則的に最初に目についたもののみを採用しました．

原文の一部を修正したものがあります．

男子・女子の区別は氏名に基づく判断です．もし間違っていたら遠慮なく申し出て下さい．

「インド語とヨーロッパ語との関係」，「日本語になったインドのことば」を紹介した後，自説の〈ガッチャマン＝インド起源説〉を披瀝しました．

今日の講義はとても参考になりました！トリビアの泉にも負けないくらいの内容だったし(笑)でも、疑問に思ったのが大黒様の話でした。僕の聞いた話では中国ではシヴァ神は不動明王に退治されてしまうのに七福神では中国の神と共存できるものなのでしょうか？？（1年女子）
（「明日使えるものばかり」でしたか? (^^;
　七福神は福をもたらす神さまたちですから，ケンカなんかしないんですよ．）

インドとヨーロッパが似ているとはビックリしました。「ゼウス・パテール（ギリシャ）」「ディヤウス・ピター（インド）」「ジュピター（ローマ）」が同じだとは知りませんでした。
　インダス文明の時から、今あるインド文化の基層があったとは、驚きました。沐浴や瞑想の習慣、女性や動物の像、性器崇拝。現在も瞑想の習慣はあるのですか？インドの方は、何のために、いつ瞑想しているのですか？？？（1年女子）
（沐浴と同様の頻度や一般度で瞑想が行われているわけではありません．ただし，修行法の一つとして，インドでは古来多くの宗教家や修行者たちが瞑想を修習してきているのです．仏教の開祖である釈尊も瞑想を通して覚り（さとり）を得たと伝えられています．）

インド文化が日本に影響を与えるものとして仏教とカレーしか思いつきませんでしたが、アニメで使われている名前や日本の地名までもインド文化から由来するものがあると知り、身の回りの隠れたインド文化を今後発見できたらもっとインド文化に興味が湧くのではないかと思いました。
　インドには多くの神様が存在しているようですがヒンドゥー~~ヒンズゥー~~教はそういう宗教なのですか~~なんですか~~？（1年女子）
（インドは神さまの宝庫です．ヒンドゥー教徒はその中のどの神さまを信仰しても構いません．それが複数の神でも全く問題ありませんし，場合によっては神を信仰しなくても大丈夫です．いずれ授業でお話ししますが，ヒンドゥー教とはインド文化そのものであって，「キリスト教型の religion」から類推することはできません．）

インドとヨーロッパの人々の祖先が共通だとはこれまで知りませんでした。今日の授業でそれを知り大変驚くとともに少し感激しました！その他にも「夜叉」や「奈落」、「大黒様」や「弁天様」、なんと「カルピス」までもがインドに由来していると聞いて本当にビックリです。実は以外に私達に身近なところにインドの文化はあったという印象を受けました。
　一つ質問なのですが…。「アーリヤ人の侵入後、次に栄えた文化（バラモン文化）は、沐浴・女性像・動物像・性器崇拝・瞑想の習慣といったインダス文明の特色が薄いが、しかし昔からの文化というものは人々の心の奥に染み付いているものであり、消えはせず、しばらく時を経た後にまたあらわれてきた」と先生はおっしゃいましたが、それは南下した人々(インダス文明下にいた人々？)の子孫等の心に文化が根付いていて、彼らによって再び興ったのでしょうか？それとも後からやってきたアーリヤ人によってなのでしょうか？（1年女子）
（アーリヤ人と古来のインド人との間では混血が進み，いわゆる「純粋のアーリア人」「純粋の古来インド人」が少なくなって「新たなインド人」ができていったと考えられます．彼らの中に「古来のインド文化」が底流し続けていて，時期を待って表舞台に登場することになるのです．）

インダス文明は下水道などの高度な技術があると、知らなかったので驚きました。昔は下水道があったのに現在無いのはどうしてですか？（1年男子）
（今でも下水道がないわけではないのですが，浄水処理をしないままに河に垂れ流しています．それが，ヴァラナシなどの大都市では，河の持つ自然浄化能力を越えてしまっているのです．）

とても興味深い講義でした。アジアで一番早く鉄道が開通したのがインドだということには驚きでしたがそれ以上に貴重なインダス文明の遺跡の一部をレールを敷くために活用するなど、歴史研究家から見れば驚こうというものです。あとは大黒様の名前がシヴァ神のそれの別名だというのも驚きです。穏やかな顔をして破壊神だったのですね・・・たしかにシヴァ神には別名が多い（先ほど調べたら実に1000を超えるとか・・・）ので納得といえば納得ですが。（1年男子）
（大黒様は名前はシヴァから，イメージ自体は大国主命に由来すると言われています．文化の融合と発展現象は本当に興味深いものです．）

「マハラジャ」はよく聞きますが、どのような意味なのですか？（4年女子）
（マハラジャは mahaaraaja（偉大な王）の意で，地元の大地主・領主を意味します．）

インド人の祖先はアーリア人で、もともと白人ですが、インド古来の住民はどんな民族ですか？（3年男子）
（オーストロアジア系の民族だと考えられています．）

人や物、考え方や価値観には、何かが関係しているということを改めて感じました（アーリア人、カルピスやガッチャマン・・・）。そういう視点でインドを捉えると、深い歴史や宗教色の強い中での習慣や、価値観、文化、遺跡などがどういう経緯で創られたのか、守られてきたのか、伝えられたのかを考えてみたくなりました。（2年女子）
（一緒に考えていきましょう．）

宗教的には日本はインドの影響を受けていたことは想像が付きましたが、日本語自体にまで影響しているとは思っていなくて、とても驚きました。（2年女子）
（宗教は文化の基層をなしますから，言語文化に影響を与えることも多分にあるのです．）

インド人の祖先はもともとアーリア人でありヨーロッパ人と一緒だったということに驚きました。また daughter を duhitar とほとんど似たような形で表記されていることにも。ほんとに未だ根強く残っているんですね。またインドには1500ほどの言語があると聞きアメリカは人種のるつぼですが、インドはまさしく言語のるつぼだなと思いました。あと疑問に思ったのが、ガンジーは間違いでガ－ンディーですがインドの宗教はヒンズー教ではなくヒンドゥー教なのですか？（1年女子）
（そうです．「ヒンドゥー教」と表記・発音してくれると嬉しいです．）

奈落は舞台の奈落からきていると思っていたのでインドに関係があると知って驚きました。日本とインドにこんなにも多くの接点があると今日始めて知りました。私自身あまりインドについて知らないのに思わぬところでインドに関する言葉を使っているのでは、と思うといろりろな事を掘り下げて考えてみようと思いました。
シヴァ神についてはより興味を惹かれます。以前「３×３EYES」を読んでいてインドの神話等が多く出ていたので、その影響で知りたいと思いました。
授業ではでていませんが一つ聞いてもよろしいでしょうか？、「シャンバラ」はインドと関係があるのでしょうか？チベットにあるとは聞いたのですが前見た資料に曼荼羅っぽい図があったのでどうかなとは思っていたのですがどうなのでしょうか？（1年女子）
（シャンバラ ^Sam bha la は，チベットに伝わる仏教ユートピアです．）

途中に先生は「モエンジョ・ダーロ」の遺跡を取り上げておられましたが、私は中学・高校と「モヘンジョ・ダロ」と習ってきたのですが、前者の方が正しい発音となるのでしょうか？（1年女子）
（どちらが現地音に近いか，という点で前者です．）

中国から日本に文化などが入ってきたことは知っていましたがインドからあんなに多く入ってきているとは思いませんでした。さがせばもっとあると思いますが、はるか昔にインド→中国→日本という流れで多くのものが入ってきていると思うととても不思議で興味深いです。また、言語に興味があるので言語マップをしらべてみたいです。（1年女子）
（言語マップを調べると，人々がどのように動いたかが分かって面白いです．）

手が何本もあって指輪をしているインドの女性？の神の絵を見ていて気になったのですが、指輪をはめる指は決まっていたり、何か意味があったりするのでしょうか。（1年女子）
（うーん，決まっているような，決まっていないような．神像にはいろいろな理想が仮託されているので，正確な理由は分かりません．ごめんなさい．）

受験勉強のような教科書に書いてあることそのままの授業ではなく非常に興味をひかれました。日本の文化は中国の影響を受けて発達したものだとばかり思っていましたが、インドの言葉が変化して日本の地名になったと聞いて、元をたどれば仏教発祥の地はインドであり、実は私たち日本人ともつながりがあるのだと気づきました。ガッチャマンの語源が先生の仰る通りなのか気になりますが、私はそれ以上にガッチャマンやレインボーマンの内容のシュールさに驚きを隠せません。（1年男子）
（私たちはインドと繋がっているのです! ）

地元に七福神の湯があり、日本の神様と思い込んでいましたが、実際はインドの神様だったなんて！！今日説明された以外の七福神の神様もインドの神様なのですか？（1年女子）
（いいえ，インド由来の神さまは，大黒天，弁才天，毘沙門天の三人（三柱）です．福禄寿，寿老人，布袋は中国産で，残りの恵比寿だけが国産(?)です．）

言葉の語源を知ることはとても楽しいです。国と国との間に意外な接点があることがわかると、やっぱりだれもが同じ地球上に生きているんだなぁと思います。
私は「日本の文化」があると思っていたけど、ある人から「○○の国の文化」なんてものはないと言われたことがあります。地球上で人々が移動し、それとともに文化も移動し融合し、また新たな文化が生まれる、結局すべては『ひとつ』なんだ、と。今日の講義をうけて、その人の言っていたことが少しわかった気がします。（1年女子）
（ごめんなさい．その方の意見に反論するつもりはなく，むしろ「そうであって欲しい」という願いはあるのですが，実際問題として，「自分は～国の人間だ」という国籍アイデンティティーが確立していくことで，自然と「～国の文化」というものも形成されていくことも事実です．大切なことは，そこから他者や他文化への排他主義に移行しないことであって，その方もそのような脈絡から発言されたのではないかと思います．その脈絡であれば，私もその方と同意見です．）

質問ですが、弁才天~~弁財天~~は手や顔がたくさん描かれる傾向があるとおっしゃいましたが、その理由を教えて下さい。（1年女子）
（まず，インドのレヴェルで語るのであれば，「弁財天」ではなく「弁才天」と記します．
　弁才天に限らず，インドの神さまの腕や顔はたくさん描かれる傾向にあります．そして，これも授業中に言いましたが，その理由は「顔：様々な方向を向くことによって，救いを求める人や悪いことをやっている人を見逃さない」「腕：たくさんの腕で，救いをもたらしたり悪をほろぼしたりする」と一般的に考えられています．）

今日の授業では日本の人力車が伝わってリクシャーと呼ばれているのにも驚きましたが何といっても以外な言葉の語源がインドにあることに驚きと興味を感じました。今までインドは遠くのまったく別の文化を持った国のように感じていたのですが今日の講義を聞いて、少し繋がりを覚えました。古くに伝わった言葉や文化が現在まで生きていると思うと不思議です。
ガッチャマンの語源のお話も面白かったです。夜叉にしても日光にしても仏教の関係で伝わった言葉が多いのでしょうか？（3年女子）
（そうです．仏教が日本とインドを結んでくれています．この講義の中心テーマとなる satya についても，その観念はやはり仏教経由で日本にもたらされています．）

インドとヨーロッパが同じ祖先を持つと聞いて、やっぱりな！！と思いました。インド人の顔はアジア、日本の顔と違うと思っていたし、インド・ヨーロッパ語族に属するということを以前から知っていたからです。インドから入ってきた言葉をたくさん知り、自分でもみんなが知らないような言葉を探してみたいと思いました。ある本を読んでいてシンデレラに似た話が中国にあって、インドにもあるという説を聞いたのですが本当ですか？（3年女子）
（継母に王国を追われた王子が，様々な苦難を経て王位につくという話ならしっていますが，ガラスの靴は出てこないですね．）

今日の講義はアニメや七福神など、よく知っていることの内容の話だったのですごく楽しかったです。「ガッチャマン」は私の父が大好きで、小さいころからよく歌を歌ってくれました。実際テレビで見たことは数える程度しかありませんが、キャラクターで覚えているのは、ケン（１号）とジョー（２号）をジュン（３号）です。しかもジュンは白鳥（しらとり）だったような…。４号と５号は覚えていません。確か、子供と太った人だったような気がします。私の下宿しているマンションはケーブルが通っていて、つい先日番組一覧を見てみたら「ガッチャマン」を放送しているのが目に付いたので見てみます。
　話は変わりますが、先生は「シッタカブッタ」というブタの本のシリーズを知っていますか？名前や見た目はインドっぽい感じのブタの本です。中身はインドの教え（？）なのかどうかはわかりませんが、なかなか面白いです。
　また話が変わるのですが、今日の講義の中で言われていた「Sarasvati」という弁天様のモデルになった人の絵を見て思ったことがありました。私の出身は広島で、実家の近くにはカラオケがあります。そのカラオケの建物のテーマは「アジア」です。その建物の外壁（縦…約５ｍ、横…約10ｍ～15ｍ）の絵がSarasvatiの顔なんです。真ん中は女性なんですが、端の方はおじいさんとか、象とか、猿とか…。最初は気持ち悪かったんですが、だんだんそれも慣れてしまいました。今日Sarasvatiだと分かってなんだかすっきりしました。
　最後に一つ質問なのですが、私の地元の広島には観音という地名があります。「観音」は「かんのん」と「かんおん」と読む人に分かれています。私は「かんのん」派なのですが、正しい読み方は決まっているのでしょうか？（1年女子）
（シッタカブッタ，もちろん知っています．研究室に全巻揃っていますよ．作者の方は「これは宗教の本ではない」と仰っていますが，内容は明らかに仏教の人間観や世界観に裏打ちされています．お勧めの一品です．
　素敵なカラオケがあってうらやましいです．今度紹介してください (^^;
　観音の一般的な読み癖は「かんのん」です．でも，「絶対にかんおんでは駄目なのか?」ということもありません．要するに「読み癖」の問題であって，一般的（圧倒的?）なのは「かんのん」の方だ，ということです．）

私も今まではガーンディーのことを歴史の教科書などに出てくるだけの遠い存在としか見ておらず、なんとなくガンジーでもガーンディーでも、違いがあるのだろうかと思っていました。しかし、それはただの教科書の登場人物ではなく実在された方だということを今日、改めて認識しました。そして、そう思っていた自分を恥ずかしく思いました。ガンジーとガーンディーでは違う人だということを肝に銘じておきます。
　また、インドと日本にどんなつながりがあるのか今までは興味を持ったこともありませんでした。しかし、今日の講義を聞いて、カルピスや七福神のことだけではなく、アニメでも通じているということを知りました。
　インド人とヨーロッパ人の先祖が同じアーリア人だということも興味深かったです。世界史などでよく名前などが出てくるヨーロッパとあまり聞かないインド。先生の講義を聞くたびにインドへの興味が深まっていきます。これからの講義を通じてもっと詳しく知りたいと思います。（1年女子）
（どんどん興味を持っていってください (^^) ）

ギリシャ語のゼウス・パテールと、ローマ語のジュピターが同じものを言っていると初めて知って驚きました。またそこにアーリア人が関係している所が面白いなと思いました。確かにアーリア人の移住を考えると、ゼウスとジュピターが同じものだと言うことは簡単に理解できて、なるほどと思いました。また、日本とインドは今まで無関係だと思っていたので新たな発見でした。日本で聞いたことのある言葉が実はインドと関係してるとわかり、少し今までよりインドを近く感じました。
　レインボーマン、ガッチャマンの話しは先週から楽しみにしていました。面白かったです。早速ホームページ見てみました。レインボーマンの敵の『死ね死ね団』のネーミングにも驚いたのですが、その『死ね死ね団』が第二次世界大戦時、日本軍の被害にあった人々の怨念が作らせた復讐結社であり、ひたすら日本に嫌がらせをする存在と言う所が妙にリアルで驚きました。（1年女子）
（少し“タイムリー過ぎ”ましたでしょうか．．．）

日本とインドがこんなにも深く関わっていることにびっくりしました。言語の由来がおもしろく印象的でした。まだまだたくさんあると思うので知っていきたいです。授業中どんどん教えて下さい。また、アーリヤ人がヨーロッパ人の源であることを知り、西に行った人がヨーロッパ人で南の方に行った人がイラン人とインド人に分かれたことにはホント驚きました。インド人に綺麗な人が多いことに納得することができました。インダス文明系の言語は、インド・ヨーロッパ語族に含まれなく、ドラビィダ系になるように、同じ国でも言葉が通じない時があると知って、おもしろいなと思いました。インドについてここまで深く考えたことないので、これから先の授業がとても興味心でいっぱいです。（1年女子）
（これまで意識してこなかった異文化を，興味をもって学んでいってください．）

今日の授業で初めて知ったことは、アジアで最初に鉄道が敷設されたのが、ななんと“インド”であったということです。先生の説明で、イギリスの植民地支配が背景にあると聞いて納得はしたものの、インドの人々の無頓着ぶりには驚きです。なんで、土を掘っていて古いレンガが見つかって、これはしめたと鉄道の枕木に使ってしまうの！？これは、やはり初歩的な教育の不足なんですかね～？そういえば、中国でも似たようなことがあったように思います。何でも、万里の頂上のレンガブロックを持ち帰り、自分の家の壁にしていたとか・・・怖いですね、教育が不十分だと折角の偉大な古代遺跡も単なる道具として扱ってしまうのだから。
　私は、いつも先生が小話の中でするミニ知識が大好きです。講義の大筋は、無論面白いのですが、小話でする上にも書いたような知識が特に私の中に色濃く残ります。ノートの片っ端に書いた小さなメモが、現代の複雑な国家事情への理解を促してくれるからだと思います。次の授業で何が聞けるか楽しみです。
　話は戻りますが、アーリア人はアラル海に流れるシルダリア川流域にいたと高校では学習したのですが、やはり、カスピ海周辺のコーカサス地方なのでしょうか？インド人とヨーロッパ人の祖先が同じであり、語族も同じであることは世界史で学習していたのでさほど驚きませんでしたが、インド人の肌がなぜヨーロッパ人よりも黒いかについて話されたとき、元々いた民族たちとの混血が進んだから、と聞いてはっとしました。インドって知れば知るほど面白いですね。（1年女子）
（アーリア人がもともとどこにいたのかは諸説ありますが，コーカサス地方という説が有力のようです．ひどい例では「アーリア人はもともとインドにあって，そこから世界に分布していった」というようなものまであります．これはインドの民族主義が生み出した妄説です．）

〈ガッチャマン＝インド起源説〉関係

高校の世界史の授業でインドにアーリア人が侵攻してきた事をなんとなくで暗記したり、インド＝ヨーロッパ語族という言葉を聞いたぐらいだったので、今日の授業は知らないことばかりでした。インド＝ヨーロッパ語族というから、まさかインドとヨーロッパが同じ言語なはずはないよなと思っていましたが、ほんとにインドとヨーロッパの言語は似ていたんだと今日の授業を聞いてびっくり仰天です！
　またアーリア人の支配の後もインダスの文化が人々の心の奥底で消えずに残っていたというのはとても印象的で、これぞ宗教を含めた文化の凄さという感じを受けました。
　私は先生の「ガッチャマン＝インド起源説」を支持します！！言われてみれば、歌詞にも「行け！行け行けガッチャマン！」とありますし、やっぱり先生の仰るとおりインドが起源のような気がしてきました！
　それと日本の七福神の中にインド出身がいると聞いてまたまたびっくりしました！そこで疑問に思ったのですが、どうしてインド出身なのに日本にわざわざ来て福をばら撒いているのですか？インドの人々には愛されてはいない、または、インドの人々を愛していないのですか？（1年男子）
（七福神信仰は日本で形成されました．インドの神さまも中国の神さまも，そろって日本人に福をもたらしてくれるというのが七福神信仰です．福の神の「福の量」はおそらく無限で，日本人に分け与えてもインド人に分ける量は減らないのだと思いますよ．）

インドのリクシャーが、日本の人力車からきていることにおどろきました。日本とインドは結構関係が深いんですね!!また、インドとヨーロッパが元は同じ人種だと知り驚きました。確かに両方ホリが深いですよね。
ガッチャマンの話、すごい面白かったです。他にもインド由来のアニメってないのでしょうか・・? （1年女子）
（音だけならば「ガンダム」「グフ」「クシャナ」なども，インド語に同じものがあります．でも，ガッチャマンほどピッタリのものはまだ見つかっていません．）

今日の講義を受けて、今まで以上にインドの文明のことなど色々と興味を持ちました。鈴木先生の講義は面白く、興味がもてるものだと思います。まだまだ知らないことばかりなのでこの講義を通じてもっと詳しくなっていきたいと思います。
日本のアニメがインドの言葉が使われているのには驚きました。特にガッチャマンが驚きました。白い意味を結び付けるのはわかりましたが、ガッチャマンにも黒もいますが黒もインドの言葉と結び付けてしまうと“悪者”になってしまうんじゃないのでしょうか？（1年男子）
（混血が進んで肌の色が濃くなっても，アーリア人は「血統からして白い」と考えられていますが．．．　うーん，やはりちょっと苦しい感じですね (^^;　）

犬夜叉や七福神など思ってもいないところからインドと日本の深い(?)繋がりがあることには驚きました!! 特にガッチャマンの起源がインドに関係していることが今日の一番の驚きです。私もガッチャマンが大好きで幼稚園の頃ぐらいから見ていました。まさかインドの「Let's go」からきているとは思ってもいませんでした。ガッチャマンの敵(ギャラクター)もインドの何かと関係があるのでしょうか？（1年男子）
（ギャラクターは「ガラクタ」や「ギャラクシー」と関係があるのではと思っていますけど，どうなのでしょう．）

今回の授業で、インドが日本に色々な言葉の影響を与えていたということを知りました。そして、犬夜叉、奈落、カルピス、ガッチャーマンなど身近なもので驚きました。私の勝手なイメージですが、インドとヨーロッパは宗教的にも、国の建物にも共通点はないと思っていたので、言語が似ていると聞いて驚きました。しかし、顔のほりが深くて目がパッチリしているところを見れば、なるほどと思いました。授業の最後にガッチャマンの話がでましたが、山大の方では映像が見られなかったので次回の授業でぜひ見せていただきたいです。今回の授業も楽しかったです。（2年女子）
（画像は Web リンクを辿って観賞しておいてください．こちらにも画像が満載です．）

今日はガッチャマンの話を最後の方に聞きましたが、私はガッチャマンの名前の由来は定説のあるものなんだと思っていましたが、あれは先生の説だったのだと聞き驚きました。でも私も十分納得した面があるので、あの説が広まるといいと思います。ところでその真相を知る作者とかはもう今はいないのですか?? （2年女子）
（授業中にも紹介しましたが，こちらのサイトをご覧下さい．）

ガッチャマンがインド生まれだということに私は賛成です。なぜなら、先生が仰ったようにgachamaがlet's goだということが、日本に夜叉、奈落という言葉をもたらしたように、偶然とは思いがたいからです。しかしそういいながら、反対意見も思いついてしまいす。例えばインドにおいて神聖な色、白についてですが、白はインドでなくても神聖な色として扱われることが多いのではないでしょうか？ローマ法王の服も白ですし、ウエデイングドレスも白です（中国では葬式のときに白い花を飾るそうですが）。なので結局私は反対意見に回ります（笑）。ところで、ヒンドゥー教ではなぜ牛が神聖なのでしょうか？豚ではいけないのでしょうか？（1年女子）
（下線部：ありゃりゃ (^^;　でも「他でもそうだから」というのが「インドでそうだから」を否定する理由にはなり得ないと思うのですが，いかがでしょう．反対意見を出される場合には，ガッチャマンの命名理由を，私の説より合理的かつより面白く提示していただかなくては，反論としては不十分だと思いますよ :-)
　質問の回答：直接的には「神話にそうあるから」あるいは「そういう文化だから」というのが答えです．穿って見てみるならば，乳製品や労働力をもたらしてくれる牛が，インド人にとって欠くことのできないものであり，なおかつ，インドにたくさん棲んでいた，ということになるでしょう．）

ガッチャマンは、誰がなんと言おうと先生の説明が最も筋が通っていると思いました。先生の授業は、毎日「なるほど！」と思うことがあり毎週新たな発見があります。そこで、質問なのですが~~なんですけど~~、ヒンドゥー教で牛は神聖な動物です。しかし、牛と同時にねずみも神聖な動物だと聞いたことがあります。牛と同じくらいねずみの動物像があってもいいのではないでしょうか~~いいんじゃないんですか~~？？~~というか、~~牛は、耕作を手伝ってくれるからわかるのですが、なぜねずみなのでしょうか~~なんですか~~？？（1年男子）
（賛意を表してくれるのは嬉しいのですが，TPO を弁えた言葉遣いをするようにしましょう．
　ネズミはガネーシャ（シヴァの息子）の乗り物です．絵の右下にネズミがいるのがお分かりかと思います．由来は諸説ありますが，「小さいもの中に全宇宙が入っている」というのも，小さいネズミが評価される理由の一つかも知れません．またインドには，かつてライオンに命を助けてもらったネズミが恩返しで，ライオンが人間の罠にかかったときにネズミがライオンを助けるという話があります．「小さいものでも大きなものと同等である」という，そのような説話の影響もあるでしょう．実際，あの小さなネズミが「ガネーシャをその背中に乗せて運ぶことができる」のですから．）

今日先生が仰っていたインダス文明の生殖器崇拝の話ですが、古代日本のリンガとヨニ信仰と結びつくのでしょうか？
リンガとヨニの由来はよく分からないのですが文明開化の頃までは日本でも道祖神等と共に祭られていたらしいのでもしそうなら近い時代までインドの文明が日本でも生きていたことになるので嬉しいです。
また製作者サイドのガッチャマンの話は知っていたのですが先生の持論を聞いて一理あるな、と思いました。
自分でいろいろなことを考えていく喜びと言うものは案外身近にあるものですね。
それからあ、レンボーマンの死ね死ね団は知ってました。（1年女子）
（リンガもヨーニ（not ヨニ）もインド由来です．授業でお話しする予定です．でも，古来日本で性器崇拝を「リンガ」や「ヨーニ」の名で行っていたというのは初耳です．もしかすると何か情報が錯綜していませんか? 詳しいことをお知らせ願えると嬉しいです．）

ガッチャマン、犬夜叉、チャクラ、カルピス、日光など日本とインドには昔から相当深い繋がりがあるということにとても驚きました。今まで、インドをあまり身近な国として捉えていなかったけど、この授業を聞いていくうちに本当に日本に近く、日本にとって大きな影響力を与えた国なんだという認識がはっきりしてきました。先生のガッチャマンに対する熱意が特に印象的でした。（1年女子）
（論理的思考ゲームは面白いものです．）

インドから日本に伝わっているものが多いことに驚きました。
ガッチャマンのことなどトリビアに応募すれば満へぇもらえると思いました。
犬夜叉のことやナルトのチャクラなど漫画に使われている言葉の由来も知れてとても楽しかったです。
こういった言葉の語源だとか日本に伝わったものなどはインドの本などにのっているのですか？₍₁₎　
また先生の言われた相手の名前を正しく表記する、呼ぶ事が異文化理解をする事だということにはとても納得しました。
　僕はインドと聞くとカースト制のことが頭に浮かぶのですが、この制度は昔のインドからあったものなのですか？₍₂₎ それとも鉄道を作ったイギリス人が都合の良いようにこの制度を持ち込んだのですか？
　後沐浴は昔からある習慣だと思いますが現在でも多くの人（特に若い人々）が行っているのですか？₍₃₎
（現在のメディア社会で多くの国・宗教についての情報が手に入ると思いますが、そういった中で若い人達がこの行為をどう考えているのか、目的を理解した上で行っているのか）
また植民地時代にインドはイギリスによって当然イギリスの文化が入り変わっていったと思うのですが、
そんな中で沐浴などの習慣について疑問を感じる人などが出てこなかったのかなぁと思いました。（1年男子）
（下線部(1)：こちらの本などいかがでしょう．
　下線部(2)：昔からインドにありました．カーストについては授業中にお話しします．
　下線部(3)：はい，現在でも老若男女を問わず，広く実践されています．沐浴についても，カーストの問題とともに「インドの文化」として授業中にお話しします．）

ガッチャマンは名前ぐらいしか知らなかったけど、放送局の人が言った名前の由来より先生が話されていた「gachama」＝Let`goという意味があるというのと、白いというのはインドでは高貴な色をさすという説明のほうが説得力がありました。（1年女子）
（ふ，勝ったな．．．（ぼそ））

今日なぜ、インド人はあんなに綺麗なのかがわかりました。犬夜叉やカルピス、日光など日本はインドと多くの点で繋がっているんですね。高校の世界史では事実や歴史をただ覚えるだけだったので、講義ではそうなった理由や由来などが聞けて嬉しいです。ガッチャマン説は本当に「スゴイッ!!」~~「スゲェ！」~~と思いました。偶然？必然…？どんどんインドが身近になっていく気がします。（1年女子）
（あなたも前世はインド人．．． (^^; ）

私は今回の授業で、インダス文明の思想が途中で途絶えたように見えて実はインド人のこころの根底にあり、それがまた再興してきたということを聞いてインドの思想の不思議さを感じました。そう考えるとインドだけではなく日本人も古来の思想が目に見えないだけで残っているのかもしれないと考えさせられました。最後のほうのガッチャマンインド説は楽しんで聞けました。鈴木先生の授業を偶然受講した僕も前世はインド人なのかもしれません。（1年男子）
（それはもう，間違いありません :-) ）

1年の時から気になっていたガッチャマンの秘密を2年目にして知ることができてよかったです。
インドでは「白」が高貴な色だとおっしゃっていましたが、確かに昔訪れたタージーマハルの敷地内も白がとても多く、神聖な気持ちになったのを思い出しました。それと同等にガッチャマンも神聖なもの、と思うとてもおもしろい気持ちになりました。
製作サイドがいつかそれが理由でしたと言う日がきたらいいのにと思いました。（2年女子）
（ほんとに待ち遠しいものです (^^; ）

今日の講義は大学に入ってから、一番楽しかったと思います！
印象的だったことを書かせていただくと・・・
其の①　インド古代文明の芯の強さ！インドの人々の根底に流れる基層文化は決してなくなるものではないということ
其の②　ヨーロッパ人とインド人は同じ祖先だったこと！確かインド・ヨーロッパ語の一種として英語が含まれているんですよね？
其の③　生粋の日本生まれだと思っていた七福神がインドの神も関係していたこと！その他日本の何気ない事物の名前に沢山インドが関係していたことにも驚きました。
私は受験期から健康維持のため簡単なヨガの体操をやっていますが、確かにそのヨガの本にも「体内の中心に眠るチャクラの気を全身におくる・・・」というような記述がみられます。これにも納得。
最後にガッチャマン。先生の説に賛同します。先生の説は大胆ですが説得力があるし、証明材料もしっかりしてるものだと思います。夢がありますよね。（1年女子）
（「夢」を忘れたら人生はつまりません．皆さんも夢をもっていきましょう．）

Gandhiの読み方について、私は先生に同感しました。現に、私たちが友人をつくるときにはまず、「何てよべばいい？」と聞いてそれ以後、その友人がいった呼び名で呼び合います。これは友人を理解する内の１つだと思います。だから呼び名を正確に呼ぶことは相手を理解する一番最初の手段であると感じました。また、先生のガッチャマン考察はとてもおもしろかったです。物事を偶然というものだけに片付けないで、とことん考察してみることはおもしろいことなんだなと思いました。（1年女子）
（よい感想です．「議論の放棄，考察の放棄」をすることなく，何とか論理的に解決を導くよう努力することは，本当はとても面白いことなのです．）

先生が講義内容に入る前にある生徒の感想文について見解をいっていた時、先生の強い信念を持って行動している事にとても尊敬の念を抱きました!!私も強い意志、これだけは譲れないという信念を持って行動していきたいと思います!!また、講義中に先生がふともらした「何でも栄え過ぎてはいけないのかもしれない。」という言葉が、現代の人口急増問題の事を言っている様な気がして、とても印象的でした。今回の講義では、ずっと気になっていたガチャマンの由来が明らかになってスッキリしました!! 私もガッチャマンの名付け親は前世がインド人だったと思います!!!!! 最後に先生がガッチャマンについて演説している時の姿は、私にはとても輝いて見えます!! 今日の授業も本当に最高でした!! （1年女子）
（ (#^^#) ）

【総評】意識するとしないとに関わらず，私たちはインドと繋がっています．遠く離れた私たちにまで影響を与えてきたインドを，その精神文化を中心にこれからじっくり見ていくことにしましょう．（鈴木隆泰）

アジア文化論 I／宗教学

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