YPU SOAS 2004 基礎演習 I・III 6/29

6月29日
色について

A：それでは、今日は色について話したいと思います。
一口に色と言っても、その違いは様々です。
同じ青色でも、人や国によっても違うのですよ。例えば、ある国では青は黒に表現されるのだそうです。
E：へえ～。
A：さて、みなさん好きな色はありますか？
I：青！！
D：ピンク！！
B：青、黒、紺、白・・・。

(それぞれでたくさんの色を挙げる)

A：色には、なんだかイメージがあるよね。冷たい色とか暖かい色とか･･･。
信号の色で、青信号はどう見ても緑なのに、青って言われているのはなぜだと思う？
J：えー・・・そういえばなんでなんだろう・・・。
K：なんでも、はじめは信号の色は本当に青だったらしいよ。
その後は二つの説に分かれていて、一つはその青色が見にくかったから途中から緑色に変わったのだけど、はじめから青と呼ばれていたために、そのままになっているのだとするものと、もう一つは日本人の色の判別に対する判断基準が、ものすごく広いからであるというものです。

（一同、驚く）

A：日本人の色に対する考え方といえば、伝統色なんかにもあるけど、花の名前をそのまま色の名前にしてあることがよくありますね。
　　しかも、季節によっても様々に違います。

（自然の中で見ることのできる、日本の色についての本をまわす）

D：うわあ、きれいだねぇ・・・。この桜のなんとも言えないピンクは、本当に桜色としか表現できないね。
E：明け方の空の色もきれい！！
　こう、ぼんやりと空を見ていると、本当にたくさんの表情があるんだよねぇ。

（本がまわる間にも、話は続く）

A：紫のイメージって、どんなものを思う？
D：う～ん・・・。セクシー？かなぁ・・・。
E：なんか仏教とかのイメージがあるから・・・、慈愛？
B：慈愛～？じゃあ、私は今日慈愛に満ちあふれてるね。（紫の服を見せる）
A：紫色は、日本と外国ではイメージが全然違っているんだよ。
C：へえ～、どういう風に？
A：日本における紫色は、飛鳥時代からの冠位などの関係からか、高貴であるとかいうイメージがあるんだって。
I：ああ、確かにそうかも。高級感がある気がする。
A：でも、アメリカなどでは紫色は血の色だとされて、忌み嫌われるんだそうですよ。

一同：へえええええ～!!!!!

I：でも血の色は紫には見えないよね～。
　血が紫と言えば・・・ピッコロじゃん！！
E：紫だったっけ～？
（話は軽くドラ○ンボールの方に・・・）　

C：色のイメージなら、黄色と黒の組み合わせは「危険」とかいう風になるよね。
D：他にもまだあるよ。
　ピンクは日本では少しいやらしいとかの意味もあるよね。
E：あ～。濃いピンクとか？
D：でも、アメリカではいやらしい意味があるのは、黒なんだって。
Ｅ:：へえ～。
J：あ、その話で思い出したんだけど、Eさん、色の心理テストとかあったよね？
E：あ～・・・あれね。する？色の心理テストしたい人～？
一同：は～～い！！
E：それでは・・・しましょうかね。
　じゃあ、今から私が７色の色を言います。その色の中で、この基礎演メンバーの一人一人に似合う色をいってください。似合う色ですよ。同じ色を何度も言うのは全くかまいません。
一同：はーい。
E：赤、青、黄色、緑、茶色、黒、白。この色の中で似合う色を言ってください。

（黒板に名前の表をつくってその色に何人手を挙げるか調べる。）

E：はい、それでは結果発表～！！
　え～・・・この心理テストは、あなたがその人のことをどう思っているかというのが分かるものです。だから、自分は相手からどう思われているかが分かるってことね。

　まずは赤。これはその人のことを「熱いやつだなあ」と思っています。次に青。これは「結婚したいなぁ」と思っている。黄色は、「子どもっぽい」ということ。それから、緑は「心安らぐ友達」。親友とかだね。茶色、これは「苦手、あるいは嫌い」だと思っている。黒は「Hしたい人」。そして、白は「憧れている人」です。・・・・どうですか？

（一同大盛り上がり）
I：うわあ、なんか自分が好きな色とは結構離れてるなあ。
F：でも、これって普段よく着る服とか影響しちゃうよね～。
G：確かにそうだね～。あ、でもよく着る服ってことは、そんな風に見られたいと自分で思っているのかもしれないよ。

A：はい、じゃあ私も心理テストをします。ちょっと時間が無くて、資料を作れなかったので直接インターネット上でします。
　http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/1175/sorahealing.html

（それぞれ順番にテストをして、診断結果を聞く）

C：あ～。すごいね、これ。私この結果当たっているかも。
G：なんだか考えさせられる内容だったね。
F：ホントだね。

まとめ
A：心理テスト、楽しんでもらえてよかったです。色にはたくさんの意味や、イメージがあるので、みなさん服を選ぶ時や身の回りに置く色を決める時は、ぜひ！色々とチャレンジしてみてください。色はその人の心を映しますね。

≪編集後記≫
心理テストは本当に考えさせられました。深層心理を診ると言うよりは、占いのようであった気がします。現在の状況とか、「うわ、あたってるよ・・・」と、思わずぎくりとしたり・・・。ぜひみなさんにもやっていただきたいです。
この回が終わった後に考えてみたのですが、気がついたら自分の周りに集まっている色ってありますよね。それは、単に好きな色であるからなのか、はたまた深層心理で無意識に自分に求めている色なのか・・・。奥が深いですね、色。また、気になるのは「絶対に自分では選ばない色」。これは何を示すのでしょうか。似合わないから？嫌いな色だから？これは調べてみる価値ありです。
これを機に色の世界にどっぷりと浸かってみようと思います！！

今回利用した心理テスト（二つ）の有効性については疑問の余地がありますが，娯楽と思ってやればよいのかも知れません．かなり盛り上がりましたし (^o^;;

「いろ color」に関しては，それが肌の色の意味で用いられるとき，差別のよってきたる源泉ともなってきました．これは，区別する際やより分ける際に，色が一つの基準を提供できることを悪用したためです．差別は肌の色の側にあるのではなく，色の違いを「差別」として認識する人間の心の側にあります．そういうところまで探る心理テストであればもっと話が深まったかも知れません．

（鈴木隆泰）

基礎演習 I・III

アジア文化論研究室

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