1月23日
大家族のテレビ放映について
A:今日のテーマは大家族のテレビ放映についてです。私ははっきり言って大家族のテレビ放映が好きではありません。なんか裕福でもないのにそういう家庭の内部を見せたりするのが好きではないです。そのことを友達と話していたら、友達はそういうのにあこがれるって言って、そういう家庭環境で育った子は強くなると言いました。皆さんはどう思いますか?
B:見出したら最後まで見る。おもしろいし、マイナスのイメージはない。
C:好きでよく見ます。
D:家族が一体になっていて、うらやまいしいと思います。
E:私は嫌いです。見せ物みたいだし。そういう番組は見ません。
F:大家族で絆があると思う。でも生活にカメラが入りすぎていると思う。
A:親が子に汚い言葉でののしったり、たたいたりする場面とかはどう思いますか?見苦しいと思いませんか?
B:自分がそういう環境のなかで育ったから別に・・・。生活をおおっぴろげにすることは別に悪いことではないと思う。
G:見たり、見なかったりします。特に深刻な場面(両親の離婚)とかはどうかとは思うけど。でも兄弟仲がいいと思う。上の子が下の子をよく面倒見ているし、兄弟が多いのがうらやましいと思う。
A:経済的に苦しいのに、親が子に十分に食べさせられないのとか見ると自分は子どもにそんな思いをさせたくないと思う。どう思いますか。
H:子どもが少ないほうが親は楽と思う。
A:兄弟が多いほうがたくましくなるとは思う。
B:そう思います。おじいちゃんの時代を見ると、自分たちと比べて生活力が身についていると思う。
A:でも、子どもが大きくなると、養育費がかかると今とかは大学に行くのが当たり前になっているけど、行けない子とか見てどう思いますか。
G:そういう家庭の子どもは家を助けようと思って就職したりするんじゃないですか。
J:でも大学に行かないことが悪いことじゃないと思う。
K:行く行かないが悪いとか、そういう問題じゃなくて一つの選択肢として言っているんじゃないか。
E:選択肢がせまくなってしまう。
A:私もそう思います。
C:私はなんとなく大学に入ったから、家のために働くという考え方に尊敬する。
A:子どもたちが学校に行って、大家族という理由でいじめられたりとかあると思うか。
F:私が小学生の頃、大家族の子が二組いて、一方はいじめられてなかった。もう一方はいじめられていた、異質な感じに扱われていた。
A:その違いって何ですか。
F:一つは優秀で、もう一つは兄弟で、町内で暴れまわって、万引きしたりしていた。最終的には親の教育だと思う。
A:親の教育が行き届かなくなる。
F:それを補うのが兄弟なのに、そこはお兄ちゃんも一緒に遊びまわっていた。
A:もし、自分が大家族の母親だったら、育てていく自信がありますか。
B:根拠はないけどあります。そういう状況になれば・・・。
A:自分だったらみじめと思う。子どもに思わせないと思うか。
B:限界まで働くと思う。今、私はじぶんがやりたいことやらせてもらっているから、子どもにもやらせてあげたい。
G:偏見かもしれないけど、大家族の母親ってパートの人が多いと思う。食事が満足に食べさせられない原因の一つではないか。正式な職を持っているひとだったら、産休とか取れない。自分が親になったら変な自信があるけど、そういう状況に持っていかない。
A:大家族は無計画に子どもを作りすぎていると思う。実際見てて、顔から苦労がにじみでてる。そこまでして・・・と思う。
E:無計画とは思う。
F:先を見ずに生みすぎ。
K:男性と違って女性には母体に影響がでる。
F:いつもテレビ見ながら、無計画と思う。
H:なんで生みたがるんですか。
E:体質?でも生めばいいという問題ではない。生みっぱなしっていう感じがある。
K:子どもが持ちたくて持てない人にとっては腹立たしいだろう。
B:よく体が持つなあと思う。
F:家中に洗濯物がちらばってそう。
A:喧嘩してもそれが激しい。親も汚い言葉でののしる。そういうのを見る。自分たちは優越感を持って見ているのではないか。
B:優越感とはちょっと違うけど、見てて幸せです。
A:私はそう思わない。
B:作っている側の意図とかあると思う。
K:好奇心があるのでは。子どもが少ない時代に別の価値観の人がいるということを伝えるのは無意味なことではないと思う。
G:前に家のリフォームをするbefore&afterというテレビ番組で大家族が出た。
E:私には絶対無理。ほんとにひどかった。
K:どういう番組なのか?
G:家がせまくてみんな一緒にご飯が食べられない。2Fの子ども部屋が寝るだけの部屋になっていた。そこのお兄ちゃんがすごくて、働いているんだけど、自分の貯めたお金で両親に旅行をプレゼントしていた。自分はそういう気持ちを持ったことがないから(下からのプレッシャーかもしれないけど、)尊敬できるとこもあるなと思った。それに下の子が上の子を尊敬している。
F:部屋は結局どうなったんですか。
G:建築家がほんとにすごくて、2Fを一つの部屋にして、中2Fみたいなところを作って、そこにお兄ちゃん二人がいる。ほかも一人一人のスペースを作った。洗濯物も散らからないようにスペースが作られた。
A:家が片付いていない状態を見て、個人個人の部屋がないのも年頃になると、プライベートとかほしいだろうし。いやになったりしないだろうか。旅行をプレゼントしたり、するのも子どもに負担をかけるのも自分は嫌だ。
C:私は一人っ子だから、兄弟助け合っているのを見て、いいなと思う。
A:助け合いって人が多いほどできるものなのか。
F:助け合わなきゃいけない。自分の家族はさめてるから、ご飯も個人の部屋で食べてる。
K:助け合うというより、上の子が親の補佐みたいに働く。だから、親に旅行をプレゼントしたりする。でもそれは親の勝手ではないか?昔子どもが多かったのは子どもがすぐ死ぬから。子どもを親の都合で左右したりするのはよくない。
A:テレビで特技は子作り、趣味は子育てっていう親を見て、特技が子育てで子どもに苦労させているのはどうかと思う。
H:それしか趣味がない。
D:それを趣味にしているのはどうかと思う。
B:子どもが好きなことできない。親は否定できるけど、子はできない。
G:子育てが趣味というのは子どもが成長したあと、何もない。そういうのは嫌だ。
K:「子どもを作る」という考え方には生理的嫌悪感を抱く。「作った」ら、親のものになってしまう。親の思い通りに動かしていいものではない。
G:大家族が嫌いなのは貧しいからっていうふうに聞こえるが金持ちの大家族はいいと思いますか。
K:でも金持ちのとこには子どもはたくさん生まれない。「貧乏人の子だくさん」という言葉もあるくらい。
A:自分には育てていく自信がないので、金持ちでも生まない。
K:子だくさんのところにはよくない状況が見られる。
C:「天までとどけ」を見てたけど、実際にはあんなにうまくはいかない。
しばし、「天までとどけ」トーク・・・・
<みんなの見解>「天までとどけ」みたいにはうまくいかない。
A:大家族で育った子どもには上品さが感じられない。上品さも必要と思うけど、どう思いますか。
K:その人なりの上品さは必要と思う。下品を正当化する必要はないと思う。
A:私は親に上品にしなさいと言われるけど、みなさんはどう思いますか。
B:非常識でなければ良いと思う。
K:その人の価値観がある。
A:また、大家族の番組を見てて、近所との交流がない気がする。
B:流してないだけかもしれない。
G:それもあるだおるけど、子どもで手一杯な気がする。
K:Fさんのところはどうだった?
F:一方は町内を回ってたから、遊ぼうっていわなくても回ってくるから、「悪さするなよ。」って言われていた。また、下が悪さしても上の子が注意しない。もう一方は親が教育委員会とかでちゃんとしていた。
C:何人までが大家族と思いますか?
A:自分の中では5人兄弟で裕福なところとかあったから、でも、イメージではみすぼらしいイメージがある。
K:育て方の違い?自分のところにもいたが、同学年では遊ばず、兄弟で遊ぶ感じだった。
A:兄弟だけで遊ぶのと他人と遊ぶのでは違う気がする。兄弟だけで遊んでばかりいると社会に出てやっていけないと思うがどうおもいmすか?
B:兄弟で遊ぶのと他人と接するのとでは違うから、社会に出たときハンデがあるかも。
G:兄弟ばっかりで遊んでて、社会に順応できないのはどうかと思う。でも兄弟はよりどころだから、多いはうらやましいと思う。
H:子どもの時、兄弟で遊ぶのが嫌いだった。友達と遊ぶ方が楽しい。
G:私もそうだった。妹がついてくるのが嫌だった。でも親が連れていきなさいって言った。
B:私は逆で、下に兄弟がいるけど、今は相手にしてくれない。大家族は逆にうっとうしくなったりすると思う。
《編集後記》
私は大家族に対してそこまで深く考えたことがなかったから、今日の議題は自分とは違う視点からの考え方だったので興味深かったです。でも、改めて、親のしつけはすごく大事だと思いました。それだけ、親というのは子どもにとって大きな存在なんだと思いました。次、大家族のテレビ放映があったときはこのことを思い出しながら見てみようと思います。全体を通して、自分では考えつかないような考え方とする人とかいたりして、物事は色んな視点から見ることができるんだなと思いました。(書記)
子供の数云々についてはコメントしにくいです.ただ,「子供は親がつくるものだ」「子供は親の所有物だ」というような発想に対しては全面的に反対を唱えたいと思います.
いかがでしたか,基礎演習は? 少なくとも,いろいろな意見を聞く場所にはなったと思います.来年の内容はまだ決めていませんが,また何か興味深い形式やテーマで行っていきたいと思っています.皆さん,ありがとうございました.
(鈴木隆泰)