5月9日
英語は必要なのか?

《テーマ:英語について》

A:どうして英語をしなければいけないのでしょうか?早い時期からやるべきなのでしょうか?みなさんは、英語を中学校以前から勉強していましたか?
B:中学校からです。
C:小学校の時から、アメリカ人の先生に発音を習っていた。日本の授業で習うのは発音がネイティブの人と全然違う。今では、小学校の時に習ったのは全然意味ないと思う。
D:小学校高学年から英語塾に行っていた。日本の先生に文法を習っていた。先生が魅力的な人で、おかげで英語が好きになった。
A:みなさん英語は好きですか?
C:以前は楽しく学べていた。遊び感覚で。
E:楽しいというか、テストのためにしている。
A:全部テストのため?
E:はい、楽しくはないけど・・・。
F:正直、英語は嫌いです。
B:科目として英語を勉強している。テストのためであり、受験のため。最近はしゃべる時、単語とか文法をしらないと言葉に詰まるから、高校までに習ったのは意味あった。
G:会話とかしたかったが、受験を考えるとライティングやリーディングをするしかない。
I:英語は好きだったけど、中学校の時、受験英語ばっかりで嫌だった。でも、自分では英語が好きだと思う。
H:高校のときまでは自分でも英語が出来ると思ってたから好きだった。でも大学、特に国際文化などにくると、英語が出来る人がたくさんいるから、自分の英語力に自信がなくなって今ではあまり好きではない。
A:ネイティブのは本物の英語だから今まで聞いてきた英語とは違い、わからない。今まで高校とかまでに習ってたのは意味ないと思う。もっと、ネイティブの発音する英語を教えるべきだ。受験英語でいいのだろうか?
J:では、うちの大学でしている英語はいいのか?
A:会話の授業はあったほうが、より身につく。
J:それならば、大学を出れば英語がベラベラになるのか?
A:いいや大学だけだと足りない。中学高校と6年間学べたのだから、その時期からしとけばよかった。大学の期間だけでは身につかない。
J:ネイティブみたいに発音するのは無理だと思う。耳を鍛えることを会話の授業に期待しているのか?ラジオ・テレビ、お金を出せば会話教室もあるのになぜ不満なのか?
A:教育として英語を教えているのに、と思う。
F:使う必要がないと思っているから6年間英語を学んでも使えない。受験英語も同じである。
J:受験英語ってあるのか?受験英語と言っても英語には違いないと思う。
A:受験用の難しい英語もあるから・・・。
J:そういうのが出題される学校には行かないほうがいい。つまり、受験英語はないと思う。
A:ライティングやリーティングの勉強を今までしてきた。使う機会があるなら、みんなは英語ができるか?
B:使う機会があるなら。
J:国内では英語を使わなければいけないという環境が少ないから、みんなのモチベーションが低いだけ。早い時期に英語を聞いたり話したりすればいいが、学校教育における英語は全てが悪いのではない。映画もほとんどの人が字幕つきで観るし。
A:確かに映画をみんな字幕つきで観る。それは英語が日本語に変わる、つまり代用品があるからだ。
J:インド語より英語のほうが聞きやすいでしょ。国際=英語というイメージがみんなあるのか?
B:いや、そういうことはない。
F:そうは思わないけど、大学どこに行っても英語はついてくる。
A:今、嫌でも英語をしている?
F:嫌でもしないと卒業できないから。
J:英語に対して会話が出来ないというところではなくて、他のところに嫌な要因があるんじゃない?分かればいい英語と完全に合っていないといけない英語と。そういうところで受験英語があるのかも。今まで英語をしてきてのメリットとは、小説を原文で読むことが出来るというところ。美しい英語を読むと勉強のしがいがある。リーディングをすればいいよ!研究していると色んな言語に触れることが出来て楽しい。今まで英語の準備が長いのであり、ある程度下地があれば読み・書き・しゃべってみるといい。
F:完璧性を求められるのが嫌。
J:ヨーロッパのほかの言語をもう一つすると、英語は分かりやすい。英語は発展していく段階で原型を失っている。ドイツ語などゲルマン系の言語を学ぶと、英語の構造が分かりやすい。英語は非常に言語的に情けない。以前に世界でイギリスやアメリカが権力を握ってしまったから英語が共通語になったのはしかたない。英語においての苗字と名前の逆転など、相手に合わせるだけがよいのではない。そこで、日本語の構造などを教えたりすることこそ国際理解なのではないだろうか。
I:会話は通じればいいのだけれど、相手がこう言えばこう答えなければいけない、という意識が強いから敬遠してしまう。
B:伝えたいという意思があれば、きちんとしゃべらなくても通じると思う。
J:しゃべっているうちに文法がついてくる。外国語は楽しいぞ〜!
A:英語を活かす早い道、また活かしかたはなんでしょう?そして英語と今後どうやって付き合っていきますか?私はコミュニケーションの手段として付き合っていきたいと思う。
E:話せればいいなと思っているから今、会話学校に行っている。でも、いつ使うのかって思う。
J:学校などで国際交流員の人とかに話しかけて、無理に使う機会をみつける手段もある。
B:最近西洋人に憧れているから、そういう人たちとコミュニケーションとりたいから、コミュニケーションの手段として使いたい。
F:旅行などで困らない程度でいい。
G:積極的に活かすことはない。
I:ヒアリングは構えれば構えるほどわからないですよね。だから気楽に話していきたい。
C:小さい時イギリスに憧れがあったけど実際行くと失せた。でも音楽を通じて英語を使いたい。やっぱりコミュニケーションをとる上では必要かな。通じればいいくらい。
D:英語を使って興味が増やせればいい。英語は一つの手段かな。
H:とっさに出る英語ができればいいくらいで、私も積極的には使わない。
J:英語があればいいと思っているくらいのところがみんなの共通で、みんなそれぞれ違っていていい!
I:英語史を学んだら別の興味がわいてきた。英語を知ることっていいですよ。
J:英語が好きな人も嫌いな人もいていいのじゃないかな。


《編集後記》
みんな、英語をどうして学ばなければ行けないのかという疑問が、実は心の中に持っているのではないでしょうか?
だから国際文化というところにきて、多くの文化を学び、世界の国々の力関係など見えない部分を学び、マイノリティの文化の大切さなど考えるのではないか、と思ったりしました。


ご苦労さまでした.結論が出ないところがよいのです.ただこうして改めて見てみると,私も結構出しゃばっていますね (^^;

(鈴木隆泰)


基礎演習 I・III

アジア文化論研究室

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