6/21 授業の感想9号と回答
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前回の予告通り,今回は『ラーマーヤナ』を紙芝居風に紹介しました.そしてその後,イスラームの侵入,ムスリム帝国の樹立,イギリスによる植民地支配のあたりまで一気に時代を下りました.
- ラーマーヤナの7巻は確かにおもしろくなかったです。せっかくの話が台無しです。あとイギリスの統治政策のせいで、インドの伝統が消えてしまったことがすごく残念です。分離独立になってしまったこともすごく残念です。今まで守ってきた伝統がなくなることはすごく残念なことなので、今私達が受け継いでいる日本文化を大事にしていきたいと、改めて感じました。(1年女子)
(良き伝統は受け継いでも,悪しき伝統は廃止するにためらうことはありません.でも戦後の日本は悪しきものも良きものも一緒くたにして廃止する方向に動いてしまったのではないかと感じています.)
- 今日の Raamaayana の話は楽しかったです。1巻の婿選びは、珍しい話だと思いました。位の高い女性・とても人気のある女性でないと、できないのではないかと疑問に思いました。それにしても、ハヌマーンは山ごと持ってくるなんて、スゴすぎます!!(1年女子)
(そうですね.婿選びの儀式 svayamvara は良家の子女に限られていました.)
- ラーマーヤナの話はとても面白かったです。シーターはどんなにラーヴァナに言い寄られても決してラーマを裏切る事はなかったという話を聞いて、自分の信念を曲げないしっかりした女性だったんだなあだと感銘を受けました。イギリスの統治政策は許せません。もともとインドは豊かだったんですね。(1年女子)
(そうです.インドは豊かな国だったのです.今でも文化的には依然として豊かですが.)
- イスラーム神秘主義で、創造主としての神が、私たち被創造物の中に存在する、というのが印象に残った。イスラムやキリストではそういう考え方はないといったのが不思議でたまらなかった。自分たちがいて、それから、神が心の中に存在するというのが普通だと思っていたので・・・いろいろあって面白いです。発見がいっぱい☆シク教のターバンについても。(1年女子)
(そうです.神秘主義は「普通の考え方」とも呼べると思います.でも,教義ガチガチの人にとっては,神秘主義は一種の“堕落”と受け止められてしまうのでしょう.)
- ラーマーヤナの話は想像以上に面白かったです。笑いあり涙ありロマンスありの冒険物語で、完璧でした。6巻までは。演劇になっているそうですが、最近のCGを駆使して映画にしたら面白そうだと思いました。イギリスの統治政策によってインドの文化が踏みにじられたという過去については大変悲しいです。日本もかつて同じように植民地支配を行って回りの国々を苦しめた過去があるので、ここから多くのことを学べると思いました。(1年女子)
(イギリスの植民地支配は巧妙で,日本のように直接的な恨みを買いにくい手法を取りました.もちろん,それで日本の過去の過ちが軽減されるものではありませんが,罪の意識を持てる分だけ,私たちの方が未来を見つめる術を一つ多く手に入れているということは自覚すべきだと思います.問題は,それをきちんと実行に移せるかどうかにかかっています.)
- ハヌマーンはよく働くなあと思いました。しかし山ごと薬草を持ってくるというのは驚きました。そしてその後に捨てるとは…。ちゃんと元のところに返せよ、と言いたくなりました。
イギリスが自国の綿布を買わせるために機織の両腕を切り落としたと言う話は本当ですか?(1年女子)
(だって,元のところに返してしまったら,カイラーサ山の頂上が平らになっていることも,「元はカイラーサ山の頂上だった」小山があることも,説明がつかなくなるではありませんか (^^;
「腕を切り落した云々」については調査中です.もしご存知の方があれば鈴木までご連絡下さい.)
- ラーマーヤナがとても面白かったです。やっぱり最後はハッピーエンドなんですね(^^)七巻は聞かなかったことにしておきます。現代でもこういうストーリーはよく見かけますよね。山を頂上ごと運ぶ話はさすがに見かけませんが・・。バラタが、ラーマのサンダルを王座に置いたというところが印象に残りました。こういうさりげないエピソードが大好きです。イギリスが自分たちに都合よくインドを統治したように、自分たちの私腹を肥やすために他を犠牲にする行為はあってはならないことだと思います。インドが豊かな国だったなんて知りませんでした。(1年女子)
(さりげないエピソード,私も好きです.)
- インド人=ターバンという間違った思い込みが正されて良かったです。しかしそうなると、今まで私が見てきたインド人は、ほとんどシク教の人だったのでしょうか・・・?
毎回新たな知識を得ると同時に、新たな疑問も生まれてきます。それだけ奥が深いってことですね。(1年女子)
(「シク教徒はターバンを巻いているが,ターバンを巻いている人全員がシク教徒とは限らない」ということです.お分かりですか?)
- 今日のお話で印象に残ったのは私の中ではやはりインドとイギリスの関係についてでした。インドという国は(インドの方々に失礼ですが)私の中では貧しいというイメージがありました。しかし実際は豊かな国だったのですね。イギリスの占領をきっかけに貧しくなっていったと聞いて、やはりイギリスの植民地政策などはさまざまな国に多大な影響を及ぼしているんだなぁと改めて感じました。(1年女子)
(映画『ガーンディー』をじっくり見て,これからも考えていきましょう.)
- 今日の授業はとても楽しかったです。私はやっぱりハマヌーンがカイラーサの山をとってきたところに感動しました。山ごともってくるという発想、最高です。これは舞台でもやっているんですよね?一度見てみたいです。それから私たちがインド人っぽいとおもってる人は実はシク教の人だったんですね。今日の授業はとても勉強になったし楽しかったです。次の授業も楽しみにしています。(1年女子)
(「今日の授業は」ということは,今まではあまり勉強にならず楽しくもなかったですか??)
- ラーマーヤナの話はとてもおもしろくて、授業を受けている感じがしませんでした。ハヌマーンが山の頂上ごと持ってくるエピソードがありましたが、私の地元の町には巨人が頂上だけでなく山ひとつを背負って運ぶ民話がありました。それから、弟が小さいころに持っていた「ウルトラマン」の図鑑?に、ハヌマーンが載っていました。たしかインド人の少年がハヌマーンに変身して、他のちゃんとした(赤と銀色の)ウルトラマンに混ざって戦っている写真があったのを記憶しています。
雑談ばかりですみません。次回のガーンディー、楽しみにしています☆(1年女子)
(「授業を受けている感じがしない」と言われるとちょっと語弊があるかも...「いわゆる“授業授業”していないながらも,しっかりインド文化のことが学べた」ということですよね?)
- ラーマクリシュナって写真でみると普通のおじさん(失礼)なんですね…。
ラーマーヤナ聞いてるだけでもわくわくしてきますね! すごく面白そう。原文を読めば、なお楽しいんでしょうが、解説(わかりやすい)の本とかはあるんですか?…やはり、ラーマーヤナだけを扱っているものはないですかね?お手ごろなのは。
7巻は置いておいても良いという事なので、無視しますが、それにしても原作を台無しにするなんていただけないなぁ…。
インドにはイギリス統治時代の名残が多く、一種の情緒ある光景もあると思うのですが、やはり歴史はある程度知っておかなければ!!!グアムが第二次世界大戦での激戦地だと知らない人にはなりたくないですし。
前回の質問の答えを頂いたのですが、またそれに対する質問を。女性に対する差別などの批判を説いた日蓮や道元、法然ということでしたが、では、やはり法華宗・曹洞宗・浄土宗の女性信者は多かったのでしょうか?江戸時代は宗派を限定する政策(こう言っていいのでしょうか?)をしていたと思いますが。それと、法然と言って親鸞の名がないのは何故ですか?(1年女子)
(「グアムが第二次世界大戦での激戦地だと知らない人にはなりたくない」とは,くーっ,泣かせます!!
『ラーマーヤナ』の本に関しては,一度私の研究室に遊びにいらっしゃい.
道元は後に女人不成仏に転向しました.浄土系(浄土宗,浄土真宗など)は「往生」を目指す女性信者がありました.日蓮系は全面的に「女人成仏」なので女性信者は多いです.日蓮の最初の弟子は彼の両親でした.)
- 今日の授業の中で、先生が「かつてインドという国は貧しい国ではなかった」といわれていました。テレビとかを見ていて、インドという国はガリガリの人が多そうだから、今までずっと「貧しい国」だと決め付けていた私にとってその一言は新鮮ではあったんですが、同時に間違った認識をしていたという恥じらいの気持ちでいっぱいでした。それにしてもインドを植民地にしていた当時のイギリスという国は今と違ってずいぶんとあくどいことをしてやがったんですね!驚きました。来週のアッテンボロー監督の「
ガンディガーンディー」楽しみにしています!まだ一度も見たことがないのですが、この作品のもうひとつの楽しみな点は、故ルイ・マル監督の奥さんのキャンディス・バーゲンが出てることです。NHKのコメディ番組で彼女を見たことがあります。コメディ女優のイメージが強いのですが、どんな演技をするんでしょうね?(3年男子)
(正しく“ガーンディー”と表記するようにしましょう.そうでないと大変なことになりますよ.)
- ラーマーヤナの話、特にハヌマーンが山を持ってきたのが面白かったです。自分は、こういう冒険ものが好きなので、もっとインドに対して興味持ち始めました。インドを犠牲にしてまで、発展しようとするイギリスには、人の醜さを感じました。でも、日本も韓国や中国に対して、そのような行為をしてきたので、とても悲しく思いました。(1年男子)
(国会を見ていると,日本もまた「きな臭く」なってきたのかと危惧してしまいます.)
- ラーマーヤナ、楽しく聞けました。途中かなりはしょっていたけど大まかな内容はわかりました。ハヌマーンが山の頂上を運んでいる場面が印象的でした。
頭を切っても何度も生えてくるラーヴァナは気持ち悪かったです。ちなみに私が読んだ本によると、ブラフマーは武器をくれたのではなく、武器を手に入れる方法を教えていました。(1年男子)
(私の参照した資料では,「ブラフマーがくれた」という説が圧倒的なのですが,中には「ラーマが自分で前もって作っていたが,その存在を忘れていた」というのもありました.諸説があるのかも知れません.)
- 今日の授業もとてもおもしろかったです。今日の主な話はラーマーヤナについてでしたが、ずいぶん昔に作られたにもかかわらず、今の人間に受け容れられるというのは名作の証拠でしょう。ところで、今日の授業について質問があるんですが、インドラジットについてです。確かインドラはアーリア人がインドに攻め込んだ際の理想のアーリア人の兵士をあらわしてるんですよね?インドラジット=インドラを打ち倒したもの ということはスリランカに住む人々はアーリア人を追い払った経験をもつということなんですか?(1年男子)
(リグ・ヴェーダの時代はインドラは理想のアーリアン兵士の神格化であって,最も尊崇を集めた神でしたが,ヒンドゥーの時代になるとヴェーダの神々の地位が低下し,シヴァやヴィシュヌに取って代わられました.)
- 今日の授業はとても面白かったです。ラーマーヤナの話は思わずメモってしまいました!第3巻でラーヴァナがシーターを食べちゃうぞ!って脅していたところがある意味かわいかったです。7巻の終わり方はみんなは嫌いっていうけど私はありじゃないかなって思います。だってみんなハッピーエンドってのも悔しいし・・・(ひねくれてます?) 作った人もきっと何とか美しく終わらせようと土や天に帰るようにしたのでしょう・・・
それにしてもイスラームに侵攻されても、インドの伝統が失われない強さには驚かされました。むしろイスラームのほうの考え方が変わってしまうなんて・・・やっぱりインドは奥が深いなって今日もまた思ってしまいました。(1年女子)
(うん,ひねくれてる,ひねくれてる (^o^;;; 7巻は「ラーマ=ヴィシュヌの化身」を正当化するための後代のこじつけですから,やっぱり本来の文脈を損ねているのです.)
- ラーマーヤナのヤナってなんていう意味ですか?はじめに見せていただいた絵で、どうしてラーマとシータは同じ座り方をしていたのですか?どうしてお猿さんたちは船を作ろうとせずにわざわざ橋を作ったのですか?もしくはラーマがハヌマーンの上に乗れば良かったのではないでしょうか?こんなことを先生に文句を言っても仕方がありませんね、すみませんでした。七巻の話もまた個性と意外性があって面白かったと思ったのですが・・・スーフィー信仰はある種麻薬性のあるお香をたいた部屋で白いワンピースのような服を着てくるくる回るんですよね?目が回らないんですかね。この宗教は主にどの辺で信仰されているのですか?ターバンをつけるのはシク教だけだと聞いて驚きました。時々テレビにターバンで会議に出ている人がいますけどやはりシク教徒なんですね。インドがイギリスの産業構造を変えたのは知ってましたけどインドは貧しくなかったというのは知りませんでした。これは僕の勝手な考えですけど、イギリスはアヘン戦争で中国に迷惑をかけ、インドを侵略し、三枚舌政策までして去年よく『わが大英帝国は歴史に学ばなければならない』なんて言えるな〜と思いました。まあ日本も人のことを言えるような立場じゃありませんけど。。。ガーンディーは勇気があるなーと思いました。二次大戦前の日本にもこんな人物がいればよかったですね。なさけない・・・ (1年男子)
(「ヤナ」については授業で説明しました.昨年のページをどうぞ.
スーフィズムとドラッグとの間に本来的な結びつきはありません.「神秘主義=ドラッグの使用」という誤った理解がなされると困るので,ここで明言しておきたいと思います.
インド人とターバンについては,上の方の回答で説明しています.
「三枚舌政策」,うーん,言い得て妙だ.ガーンディーを過去の人にしてはいけません.彼の精神は生き続けなければならないのです.)
- ラーマーヤナの話が面白かったです。1800年も前に作られたものが今の時代でも受け入れられている理由がわかりました。インドの人間でない私でさえ聞き入ってしまうような内容でした。7巻の話はやはり納得できませんでした。前から不思議に思っていたのですが、シヴァ、カーリー、今日のラーヴァナの絵の中には顔がたくさん書いてある絵がありますよね。あれは何か意味があるのですか?(前に説明されたかもしれませんが)
イギリス植民地時代の話は始めて聞いたことばかりだったのでショックでした。植民地になっていなければ、今のインドは今のような状態ではなく、もっと豊かなのに・・・と思いました。(2日前にマザーテレサのビデオを見たばかりなので)いまだに植民地だった影響を消せないぐらい大変なことなのだと思いました。(1年女子)
(「顔がたくさんある=顔にある諸器官の機能が常人より優れている」ということです.もしそれが「目」なら,普通の人には気づかないものまで見通せることを示しますし,それが「口」なら,普通の人では食べられないほどの量を食べられることを示します.)
- 今回の講義を聞いてみて考えてみると、インドにおける Raamaayana の位置づけが、私の中ではっきりしていないことに気がつきました。つまり Raamaayana は日本における「古事記」のような「神話」の位置づけなのか。それともキリスト教における「聖典、教典」の位置なのか。もしくはその双方が合わさったものと考えてよいのか、ということです。先生は講義の中で「二大叙事詩は Veda と共に、インドにおける世界観の根底にあるもの」と言っておられたので、神話であり、教典でもあると解釈してよろしいでしょうか?そう解釈したという前提で、書き込みを続けます。
Raamaayana の内容を聞いていると、この詩であり、物語の、インドにおける根強い人気もわかる気がします。これ程、親しみやすく、美しいであろう宗教教典を私は知りません。宗教教典という枠自体当てはまらないところに、ヒンドゥーらしささえ感じます。演劇という形でそのまま残っていることや、TVゲームや漫画の原型(全てでないとしても、何らかの形で影響を与えていることは、内容を見る限りでは否定できません)という形で現代に与えている影響も様々でしょう。それほど深いものだと思います。日本人が気がついていない様々なところで、日本文化に影響を与えているインドという国。グローバル化とナショナリズム化がせめぎあう現代において、日本人のアイデンティティーを考えてみる時、この国にその一如を求めてみるのもおもしろいと、今更ながら思いました。
来週は、いよいよ本格的にガ−ンディーについてですね。今まで以上に楽しみです。(今の自分があの映画をどう見るかも含めて)(1年男子)
(インド人にとっての「宗教」とは,私たちが「宗教」と考えているものよりはるかに幅広い概念です.)
- 今日はラーマーヤナが聞けて楽しかったです。日本の昔話にはない山の一部を取ったことや火に飛び込んで真実を証明したり…インドっぽくてとういか、日本とは違って結構好きでした。でも、私もハッピーエンドで終らない7話はあまり好きじゃないです。
それとヒンドゥーとイスラームが融合したり影響を与えあったとありましたが、日本文化がヒンドゥーやイスラームに影響を与えたものはあるんですか?(1年女子)
(統計学的には「ない」と考えてよいと思います.)
- ありきたりな感想ですけどラーマーヤナ面白かったです♪先生のビミョウでいて的を得たツッコミが楽しいです。絵がリアルなとこも面白いです。マジメな話なのでしょうけどなぜかウケてしまう不思議な話だとおもいました。(1年女子)
(私のツッコミは「ビミョウでいて的を得」ているんでしょうか? (^^;; )
- ラーマーヤナの話を、ノートに書いた登場人物で確かめながら聞きました。インドがイギリスの支配下にあって、かなり西欧の影響を受けたであろうはずなのに、また現在もイスラームの影響が受けやすいインドに、ヒンドゥーが根強くあり続けるというのは、しっかりとしたアイデンティティーをインドの人々が持っている証拠なのだろうなと感じました。いろんな意味でインドってすごいですね。(3年女子)
(うーん,「しっかりとしたアイデンティティーをインドの人々が持っている」のかどうかは難しいところです.そんなことを考えなくても「インドッ!!」という雰囲気が醸し出されるあたりがいかにもインドっぽいのではないでしょうか.)
- シーターが火の中に飛び込んで、潔白を証明する。本当なら死んでしまうのに、生きている。さすが神話!(1年女子)
(たしかにあれは神話です.でも,そのような神話が生まれるほど,satya がインド人にとって重いものであることの証でもあるのです.)
- ラーマヤナはとても興味深かったです。ここにも、satya などの教えが入っていてすごい影響力だと思いました。イスラームの侵攻があって仏教は滅びてもヒンドゥーは逆にイスラームに影響を与えてしまうなんて,ヒンドゥーはインドに本当に根付いているんですね。(1年女子)
(ヒンドゥー=インド文化そのものですからね.)
- 授業のときの先生は、すごく生き生きしていて、目がキラキラしていて、見ていて本当に楽しいです。いつも思ってたけど、今回再確認・・・。ラーマーヤナ、面白かったです。(1年女子)
(#^o^#)
- シク教の存在を初めて知りました!今までインドの人はCMみたいにターバンを巻いてカレーを食べてるイメージでした(笑)!なんだか毎時間授業のたびに、インドのイメージが変わります。というか、日本人はきっとインドに対して正しい認識が全然できていないと思います。小さい頃からずっとテレビなどで間違ったイメージを植えつけられてきた気がします。日本だって外国に間違ったイメージを抱かれていると思います。もっと正しい知識をみんなが持つべきだなぁ。と思いました。(1年女子)
(うちの大学に来てよかったでしょう?)
- ラーマーヤナの話の中でも、解毒薬をとろうとしたけど、どれが薬草かわからなくて、山のてっぺんを全部とってきたハヌマーンがけなげでかわいいなと思いました。私も7巻はない方がいいと思いました。あんな内容著者のヴァールミーキも聞いたら怒るだろうなあ。。。(1年女子)
(うん,怒りそう,怒りそう (^^) )
- 最近バリ島についての本を読んだら、ケチャダンスの起源がラーマーヤナにあることを知って驚きました。ラーマーヤナはバリ島でも知られているんですね。(1年女子)
(バリ島にもヒンドゥーの影響がありますからね.後期のアジア文化論 II もお楽しみに.)
- ラーマーヤナの話は
単順単純だったけどとても魅力を感じました。特に兄弟愛や忠誠心・信仰心。しかし1つ気になりました。ラーマは、王の言葉が satya であるように自分は身を引いて出て行ったにもかかわらず、自分の妻が体を投げ打ってまでも示した satya を信じてあげなかった、これは残念でした。satya を信じる立場なのか信じない立場なのか・・・?(1年女子)
(おお,いいところに気がつきました.結局第7巻の作者は「ラーマ=ヴィシュヌの化身」を正当化するために,satya に対する信仰を見失ってしまったと言えます.このあたりが一層インドの人たちに嫌われる理由なのでしょう.)
- 私もターバンを巻いている人はインド人だと思ってました。本当は違うんですねっ!みんなもターバンをまいてる人はインド人だと思ってるみたいで、やっぱりこれはただの思い込みなんですね〜。では、実際にインドではシク教徒は何割ぐらいを占めてるんですか?(1年女子)
(インドの宗教人口統計は,主に政治的な理由などによって余り公表されません.1971年のデータによれば,シク教徒は 2% くらいだということです.)
- 前回の講義はラーマーヤナの登場人物の紹介で終わってストーリーが聞けなかったので今回の講義はとても楽しみにしていました。やっぱりラーマーヤナのストーリーで印象に残っているのはラクシュマナとバラタのラーマを慕う気持ちとハヌマーンのラーマに対する忠誠心です。ラクシュマナを助けるためハヌマーンは薬草をとりに山に行くけどどの草が薬草なのかわからず結局山のてっぺんごともってくる。そのときの山が今でも残っているということには驚きました。その山の写真を見せてもらいましたが言われてみると山のてっぺんにも見えなくありませんでした。また7巻はインド人にも嫌われていると先生が言っていたのでどんな話なのか興味がありましたが実際聞いてみて、インドの人たちが嫌う理由がわかったような気がします。6巻で終わっていれば幸せな結末だったのに7巻でシーターは土の神だったので土に戻り、ラーマはヴィシュヌの化身だったので結局最後にはヴィシュヌの姿に戻り二人は結ばれなかったというのはいくらなんでも悲劇的過ぎると思いました。またインド人ならみんなターバンを巻いていると思っていたけどシク教の人たちだけだったんですね。タイガージェットシンという人は初めて知りました。どれほど怖い顔をしているのか見てみたいです!!(1年男子)
(サーベルを持っているのに柄でしか攻撃しない,そんなタイガー・ジェット・シンは本当はとっても「いいひと」に違いありません.ターバンとインド人との関係は,上の方の回答を見て下さい.)
- インドの作品は今ままでほとんど関心がなかったけど、講義をきいて興味がわきました。
それにしても、先生は本当にインドが好きなんですね。今回は特に話し方に熱がこもってて、聞き手の意欲をそそる講義でした(笑) (3年女子)
(なぜ最後に笑うかなぁ (^^; ←あ,私もか)
- ラーマーヤナの物語はすごく面白くて、絵も最高でした。絵本になっていたら是非子供に読み聞かせたい作品の一つになりました。この作品に出てきた山だと言われている山が実際にあるなんて、それだけインドに浸透しているんだなと思いました。(3年女子)
(是非聞かせてあげましょう.絵本は,もしなければ作ってしまおう!!)
- シク教のところで、名前に「〜シン(〜sing)」をつけることを知りましたが、これは英語の「sing」とは関係ないのでしょうか?ヒンドゥーの絵は相変わらず(?)素敵ですね!どのような人が描いているのか、描いているところを見てみたいです(^_^)/(3年女子)
(シク教徒の「〜シン」は,サンスクリット語のシンハ(ライオンの意)から来ているもので,英語の sing(歌う)とは関係ありません.)
【総評】次回から本格的にガーンディーに入ります.彼の思想や行動を一緒に考えていきましょう.(鈴木隆泰)
suzuki AT ypu.jp