2002/5/31 No. 6

5/31 授業の感想6号と回答

感想6号（総数 88）の結果をお知らせします．「自分の意見が載っている，載っていない」「教員のコメントの内容」などは成績評価や感想の質には全く関係ありません．ただし「感想の内容」は評価対象となっています．

複数の同一または類似の感想は，原則的に最初に目についたもののみを採用しました．

原文の一部を修正したものがあります．

男子・女子の区別は氏名に基づく判断です．もし間違っていたら遠慮なく申し出て下さい．

今日は「宗教とは何か」という問題に言及しつつ，インドで誕生した仏教を解説しました．

心の平安＝安心という言葉が印象的でした。仏教は難しい四文字熟語ばっかりで頭が痛くなりそうです・・。授業に着いて行けてないので、この前仏教入門の本を借りました。頑張って勉強します！！（1年女子）
（なんという本ですか? サンスカーラについてちゃんと書いていない本もあるので，私に相談してから読むようにした方がよいと思います）

仏教は、相手を幸せにするサンスカーラはあっても、相手を不安にさせるサンスカーラはない。ってすばらしい！！「仏教」がこんなにも前向きなものだとは知らなかった。過去や未来に囚われずに、私も“今”を大事に生きたいです。（1年女子）
（「今を生きる」ことは「言うは易く行なうは難し」です．挑戦してみましょう．できないとき用の処方箋も仏教は用意しています）

主観と客観のギャップによって苦が生まれる、という話に妙に納得しました。よく感じることだと思います。それと諸行無常は、わびしさなどのことを言うのだと思ってました。そういうことではないんですね。（1年女子）
（ソーナンッス!!）

キリスト教やイスラームなど様々な宗教が形而上学的なのに対して仏教は形而上学にとらわれていなくて、結構難しい宗教だと思った。仏教の名を語って仏教の教えに無い事を言うというのは、仏教に神道が混ざったからですか？それともただの金儲けのためですか？（2年女子）
（患者が変われば処方箋も変わります．仏教か仏教でないかは，サンスカーラを悪用しているかどうかで判断ができます．結局ケースバイケースで，単純に「仏教に神道が混ざったからですか？それともただの金儲けのためですか？」と言い切れるものではありません．実例を示してくれれば判断できます）

釈尊の教えが、インドではあまり広められず、他の地域に広がっていったのは、何故だろうかと考えています。彼の教え以上に人々の心を捉えたもの（他の宗教？）が、あったからでしょうか。バラモンと反バラモンの確執のせいで、あまり浸透しなっかったのでしょうか。（3年女子）
（結論のみを言えば，「結局インド人はカースト制度を望んだ」ということになります）

仏教が今までのイメージとは異なるモノだ、と知れて少し得した気分です。二年になったら詳しくやってみたいなとも思いました。釈尊はとても進んだ人だったのですね。インドでは超・有名人の生没年でさえ、ハッキリしていないのには驚きでした。（1年女子）
（宗教文化研究（仏教文化）を是非受講しましょう!!）

今日は以前にもまして、釈尊がいかにスゴイ人かよく分かりました。それに“今を生きなさい”という考えには、とても共感するところがありました。仏教のイメージは後悔の念だったり、どっちかというとネガティブな感じを抱いてたんですけどそうではなかったのですね。勉強不足です。。。また、“諸行無常”という言葉も違う意味で捉えていました。この授業で毎回、今まで間違って覚えてきた言葉がたくさんあることに気付かされています。（1年女子）
（あなたの勉強不足というより，仏教をやっている人たちの努力不足も多分にあると思います．ともかく，これからは正しく学んでいって下さい）

「形而上学の争いは、双方が望む形での解決が難しい。」(どちらか、もしくは双方が妥協をしない限り)パレスチナとイスラエル間の問題をはじめとする世界中の宗教紛争が絶えない理由は、この言葉の中にあるように思います。宗教紛争に見えても、経済や土地などさまざまな要因が絡んでおり、その紛争の真の原因は、わかりにくい場合が多いです。その中で形而上学の次元がその問題解決を一層困難にしているのでしょう。宗教には現世での安心や幸福うる役割を果たすために、生まれた一因があると考えます。その宗教が争いの原因になってしまうことを、複雑な気持ちで受け止めております。形而上学の問題を解決するには、釈尊のように、中立の立場から新しい道を考え出す方法が最良だと思います。仏教が世界の趨勢になっていないことにはそれなりの理由があるとは思います。しかし、形而上学の争いを不毛なものとし、新しい道(争いの解決法)を見つけ出した釈尊の理念が、世界の宗教問題を解決するモデルケースになってほしいと願わずにはいられません。（1年男子）
（仏教には強力な教化力が本来的に欠けています．「安心して生きられるなら，別の教えでもいいじゃないか」という態度が根底にありますから．そのせいで，形而上学バリバリの宗教が蔓延しているとき，仏教はなかなか世界の趨勢とはなりにくいのかも知れません．兎にも角にも，「こういう考え方があるんだ」ということを仏教者は世界に向けて発信していくべきだとは思います）

釈尊の教えは鎌倉仏教とはかなり違うようで驚きでした。どこで変わってしまったのか不思議です。本来の仏教とは「念仏を唱えれば救われる」とかではなかったんですね。すごく前向きで現実的な感じがしました。（1年女子）
（まだよく分かってもらえていないようですね．教えは処方箋ですから，患者（救いを求める人々）が変われば処方箋（教え）も変化するのです．それから，「念仏すれば救われる」という考え方には
●念仏をすることで阿弥陀仏に救ってもらえる
●念仏しようと思う心は阿弥陀仏が起こしてくれている．だから，念仏しようと思う心が起こった段階で救いは完了している
●念仏しようとしまいと救われている
このように，いろいろな立場があります．ただし，上のいずれであれ，それが「この世ではどうせ駄目だからあの世で幸せに暮らそう」という念仏であれば，確かに本来の仏教とはかけ離れていると言ってよいかも知れません）

今回の講義は過去と未来の話が印象的でした。過去と未来は現在何をするかによる、現在できることをすることが大切であるという話は、現代に十分通用すると思いました。昔から解脱することが目指されてきたのは、今を見つめ、現在を大切にすることが難しいということを示していると思います。深く考えることができた一時間でした。（1年女子）
（一時間だけでなく，もっともっと考えよう．考えるから人間なんだ!!）

講義の中で、処方箋の話が一番分かりやすかったです。それにしても、釈尊の教えはすごいです。「争っていては心の平安がない。」とはよく言ったものです。今戦争をしている人にも理解してもらいたいです。（1年女子）
（もし理解していれば戦争しないでしょうから，うーん，なかなか理解してもらえないでしょうね．残念ですけど）

釈尊の元々の教えは形而上学に頼らずに生きていこうとするものなのに、現在の仏教は形而上学の固まりのようなところがあるように思う。特に日本においてはそうだと思う。仏教は他の宗教にくらべてかなり現実的だと思った。（1年女子）
（「現在の仏教は形而上学の固まり」ですか．確かにそう見えても仕方がないですね．でもよく理解しておいて下さい．釈尊自身は形而上学に頼りませんでしたが，その態度を他人には押し付けませんでした．“心の平和，安心”が得られる限り，輪廻や死後観などの形而上学も仏教は導入しています．問題は，仏教者側が「これは処方箋なんだ．患者によって異るんだ」ということをきちんと弁えているかどうかなのです．
　それから，宗教っていうのは仏教に限らず，実はとーっても現実的な側面があるものなのです）

毒矢の例えにビックリした。人が矢で打たれてるのに、釈尊は打った人の生まれや、矢じりについた毒の種類がわかるまで矢を抜かないなんて、確かにおかしいと思った。形而上学的な考えとかよくわからなかった。（1年女子）
（何か誤解していませんか??　釈尊は「心の平安を求めるべきなのに，決して解決のできない問題（形而上学）に耽っている人は，毒矢に射られているのにその矢を抜かない人と同じだ．先に矢を抜け」と説いたのです）

前々回に引き続き前回も内容が難しくついていけなくなっています。先生の「未来は絶対やってこない。なぜならやってきたら現在になってしまうから。」という言葉にはっとした。（3年女子）
（授業のノートを持って研究室にいらっしゃい）

毒矢の例えで、釈尊は毒矢を先に抜くというあたりまえのことを言った。しかしその理由が形而上学によっては絶対に解決できないからだと説明したところがすごいなぁと思った。如実知見をすることのできる釈尊はすばらしい！！（1年女子）
（「当たり前のことを当たり前に実行する」って，実はとっても難しいことなのです．私も釈尊は素晴らしいと思います）

毒矢の例えは釈尊の考えがよく理解できました。一番重要なものは今現在なのだ、というところにすごく惹かれました。確かに、過去に何があっても今の自分には関係の無いことですよね。やっぱり仏教は奥が深いなーと思いました。（1年女子）
（「過去」が，「前世のように，自分の責任の取れない過去」なのか，それとも，「過去の失敗や過ちのように，自分で責任の取れる過去」なのか，で仏教は態度を変えます．後者の場合，全力でその過ちを正さねばなりません．それを実行するのはもちろん「今」です）

仏教の教えは、対象によって違うということに感心した。物事はすべて主観でとらえてしまうから体験させるようにするという考えにも共感した。今回の授業は納得させられてばかりだった。（1年女子）
（体験しても主観であることに違いはありません．大事なのは「心の平安，安心」を得られるかどうかです）

病人なら病人のまま障害者なら障害を持ったまま安心を得られる。という教えに感動しました。未来･過去にとらわれていてはいけない、確かにそうだと思います。（1年女子）
（実践してましょう）

「先に先に矢を抜け」というのが面白かったです。かっこいいのでどこかで使わせてもらいます(笑)。（1年男子）
（使ったら，どういう状況で使ったのか教えて下さい）

仏教の教えが処方箋なら、釈尊がいなくなった今、誰が患者にその処方箋を選ぶんですか？（1年男子）
（いいところに目をつけましたね．答えは仏教者自身なんですが，説明にはちょっと時間がかかります．宗教文化研究（仏教文化）ではこの問題もしっかりやります）

今の宗教の争いが形而上学の争いということはすごく納得しました。確かに誰もわからないはずのことで争っていて終わりが見えないのだと思います。すると、仏教はひとつの考えというか、教えみたいなものにこだわらずに、ある意味柔軟な宗教だと思いました。（1年女子）
（「生きとし生けるものは幸せであれ」　これが仏教の基本的考え方です）

毒矢の例は何より現在が大事なんだとわからせてくれました。現在起こっていること重大さの判断ができるような人になりたいです。（1年女子）
（なろう，なろう!!）

『観察するという行為自体が、対象に影響を与える』ということをどこかの偉い人が言ったらしいです。これに主観と客観の問題が加わると、人間って真の世界というものを見ることが出来ないのでは…。だから如実知見が可能なガウタマ・シッダールタは『仏陀』である、ということなんでしょうか。ところで、仏陀の息子の~~ラーフラー~~ラーフラって、何か意味がありませんでしたか？それと、フルーツポンチのポンチって、実はパンチで、インドの言葉で『六つ』とかそういったことを意味するらしいんですが…？なんかガンダムより怪しいかも☆（1年女子）
（『観察するという行為自体が、対象に影響を与える』というのは，物理学で言えば“量子力学”という，非常に小さいものを扱う学問の場合に問題となるもので，日常生活では意識する必要はありません．で，主観を完全に排することはできないでしょうけど，主観と客観を極限まで近づけていくことはできると信じています．
　ラーフラは「邪魔者」という意味です．
　サンスクリットでは五のことをパンチャ pa~nca と言います．パンチ punch はもとは五つの成分からできている飲み物だったらしく，命名の際にはサンスクリットのパンチャを借用したのではないかと言われています）

釈尊の考えは納得できる部分が多かったです。今回も話が深くて難しかったけど、意地でついていきます！！（1年女子）
（よし，その意気である．ついて来いよ!!）

釈尊のりんごの例えは分かりやすかったです。確かに人はありのままに見ることができず構想（サンスカ－ラ）してしまう。味を伝えないで食べてこさせるようにする説き方は当たり前みたいな事なのにすごいと思ってしまいました。（1年女子）
（分かってくれて私も嬉しいです）

毒矢の例えについて思ったことですが、普通の人なら誰が毒矢を射たなどを考える前に、まず矢を抜くと思います。そう思わない方が難しいのではないでしょうか？？あと、私も分からないことで対立するのはムダだと思うし、争ったからといってどうにもなるわけではないと思いました。（1年女子）
（毒矢の譬えの場合，ああいう例を出されれば「抜いて当たり前じゃないか」と思うでしょうが，「実は私たちは毒矢に射抜かれているのに抜いていない」状況にあると釈尊は言いたかったのです）

「苦」というものが、主観と客観のギャップによって生じるものだという考えはとても新鮮に感じました。「ありのままに見る」ことは困難なことではあるけれど主観にとらわれず冷静になってものを見る目を養いたいです。そうすれば今一番大事なことを見逃すこともなくなり、過去を悔やむこともなく未来に絶望することもなくなると思います。 ^Saakyamuni の考え方にとても興味がわきました。「諸行無常」や「一切皆苦」の本当の意味も解ってよかったです。（1年女子）
（仏教の基本的な考え方を理解してくれてありがとう）

確かに形而上学のうえで争っていても何にもならない、ということがわっかた。釈尊の言う今の心の平安が大切は毒矢の教えでもよくわかった。そして仏教の教えには先祖の呪いとか前世の悪業というものがないということに驚いた。（1年女子）
（正しい知識を身につけられてよかったですね）

【感想】釈尊はなかなかの人ですね。さて、一切皆苦は大辞林では「この世界のすべてが、結局はすべて苦であるということ」という意味でしたが、その苦がギャップという意味だったとは…(大辞林の意味は少し違うような)。ともかく、仏教をきちんと理解できれば、それの暗いイメージがなくなりそうです。
【質問にお答えします】真・小町語(ぷみぃ語)のホームページはインターネットの検索エンジンではヒットしません。こちらを参照してください。http://www.c-able.ne.jp/~kiwibird/shin-komachigo.html
【余談】最近、先生の絵も期待しています。
【ゆ】次回の授業も楽しみにしています。（1年男子）
（君も結構“コア”だね :-) ）

毒矢が刺さっているのに抜かないという説明は分かりやすかったんですけど、それとイスラームとユダヤがイェルサレムをとりあうのも同じことと先生が言われたのがちょっと分かりませんでした。何が矢で何が人なのかという対応関係がわからなかったです。教えてください。（1年女子）
（「これはおらが土地じゃー!!」と言って譲らず相手を憎む心が毒矢，パレスチナ人とユダヤ人が「毒矢を抜かない人」です）

今回の内容は難しく感じました。主観と客観の間には必ずｇａｐが生じるというのは、今の世の中にもあるな。。。と思いました。人は見た目で判断するっていうのも、主観が関係してるんですね。そういえば文化人類学で、結婚の誓いはヒンデゥー的な価値観でいうと、"サクラメント"であり、女性は一度離婚したら結婚できないとか…。インドって女性に不利な社会なんですね。。。　
あと質問なんですが、浄カーストと不浄カーストの違いって何なんですか？アジア文化論と関係の無い質問でごめんなさい。
アジア文化論ではインド的な考え方を学び、文化人類学ではインドの結婚のことを学んだり、インドについて少し知れたような気がします。でも、インドってまだまだ奥が深いんでしょうね…。（1年女子）
（浄カーストは四姓制度（ヴァルナ）に組み込まれている人たち，不浄カーストはヴァルナに組み込まれていない人たちを指します）

形而学というのを勉強しましたが、形而学上で争うということがほんとうに無意味だと改めて感じました。今エルサレムをめぐって二つの国が争っていますが、このまま戦争を続けても結果はつかないと思います。なぜならこの二つの国は形而学上で争っているから。今回の講義では知っているいる言葉がいくつか出てきましたが「苦」という言葉でも私たちが思っている「苦」とは違うというのを知りもっともっと勉強しなければいけないなぁと思いました。（1年女子）
（勉強して下さい）

なぁるほど！いいこと言うなぁ～という場面がたくさんありました。いい授業だなあ。。。でも１コマ目はちょっとウトウトしていまいます☆（*_*）（1年女子）
（清々しい朝にインドの勉強をしているということで勘弁して下さい）

釈迦釈尊の思想は私達の生活に生きづいている部分もあると思いました。例えば、私の場合は初対面の人をどうしても客観的に見てしまいます。そして虚勢を張ってしまって、その人の本質が見ることが出来ないのです。でも、釈迦釈尊は主観的にその人や物をみて本質について説くことが出来るので驚いたし少しでも見習わなければと考えさせられました。（1年女子）
（釈迦は部族名です．注意しましょう．釈尊の生き方って凄いでしょう? ）

ものをありのままに見ず、世界を自分の思うように見ているから、苦が生まれるという考えにかなり納得しました。また、未来も過去もどうすることもできない！必要なのは、今だけなんだ！！という言葉を聞いてなんだか元気づけられました。仏教は他の宗教より身近に感じていたのに知らない事がたくさんあってさらに興味がわきました。（1年女子）
（これからも興味を持って学んでいって欲しいと思います）

釈尊の考えをリンゴの木で例えたのが、わかりやすかった。また、他の宗教だったら、病人がいたら、病気を治そうとするのに対して、仏教は病人は病人のまま、障害者は障害者のままでも、生きられるという考えに他の宗教とは違うなと改めて感じた。（1年男子）
（本当に病んでいるのは病巣ではなく病人の心なんです．本当に障害があるのは障害箇所ではなく障害者の心なんです．本当に問題があるのはいわゆる〈健常者〉と呼ばれる人たちの「無視」なんです）

病人には病人での解決がある、今のままでも幸せに生きられるのが仏教、問題は病んでいる人の心というところにひかれました。本当にそうだったら幸せですね☆そして、諸行無行の本当の意味には驚きました。なぜ今の様な意味に日本では変わっていったのでしょうか？そして最後にスジャータミルクの話、私の高校の時の先生も仏教の単元の時に同じ事を話していました。その先生は自分の推測だと言ってましたが・・・。（1年女子）
（諸行無常の変遷はインドの段階からありました．でも釈尊の真意を酌み取れば授業で話したような内容になるのです）

未来は来ないという考えはもっともらしくておもしろい考えだと思いました。でもどうも未来が来ないというのは希望がわきませんね。
　形而上学の対立というのは冷静に考えれば治まるものではないのかなと思いました。イスラムもユダヤも同じ人間なのだから仲良くしてほしいものだと思いました。この人たちに心の平安がもたらされるといいですね。今回の授業はけっこうわかりやすいことが多かったです。諸行無常は物事がはかないことだと思っていたので違うと聞けておもしろかったです。確かに人間が主観的であることは間違いないですが永遠に続くとは考えたくないものですね。それとスジャータのお話しは前にも聞きましたよ！（1年男子）
（おお．スジャータの話は前にもやったか．まぁ，過去に囚われずに今を生きよう．
　で，未来という言葉の意味を考えてみましょう．「未だ来ない」ですよね．未来がやって来たときは常に「今」になっているのです．今を生きよう）

今回も何となくはわかりました。buddha は誰でもなる可能性があるということでしたが釈尊の他にそう呼ばれる人はいるのですか？仏教には「たたり・前世の業」はないんですね。いやはや、知りませんでした。ところで、昔よくラジオでスジャータのCMを聞いていたのですが、「♪スジャータ、スジャータ」の後何と言っていたか思い出せないんです。覚えておいででしたらば、教えていただきとう存じます。うう。（1年女子）
（釈尊以外の仏陀では，阿弥陀仏が有名です．
　♪スジャータ，スジャータ，白い広がりスジャータ，うー，スジャータ）

仏教には、人を不安に陥れる考え方は無いというのが印象的で、いいなーと思った。
今まで仏教のことは何一つ分かっていなかった。これを機会にもっと仏教のことが知りたいと思った。（1年女子）
（知りましょう．学びましょう）

今までの仏教に対する考え方とまったく違っていたのでびっくりしました。大切なのは今という時間で、けれどそれは結局、過去や未来も守っていかなければいけないことだと実感しました。これからの授業も、私の知らないことがどんどん勉強できそうなので楽しみです！（1年女子）
（どうぞお楽しみに）

主観と客観＝苦という考えは、なかなか思いつかない事だと思う。でも確かにそうだと思う。特に先生が出された恋の例は私にとってわかりやすかった。本当にその通りだと思って急に自信がなくなってしまった。（1年女子）
（嘆く必要はないと思いますよ．恋愛は大いなる誤解かも知れませんが，それが幸せを導くこともあります．サンスカーラを使おうが使うまいが，要は「安心」があるかどうかが大事なのです）

まず、矢を抜け。この言葉は今の時代でも使える言葉だなと感じました。
「人を脅してお金をとるいんちき仏教を教えるやつがいたら、オレに言え！」といったときの先生がカッコよかったです。（1年男子）
（ (*^o^*) ）

“輪廻によって過去と未来を保証してもらう必要はない”
という考えがとても好きでした。過去は変えられないけど、今を精一杯生きて今しか出来ない、今やらなきゃいけない事をきっちりやろうと思いました。未来を良くするも悪くするも今を生きる私だから…（1年女子）
（その通り!! 「今」を生きよう）

形而上学というものを作り出した行為そのものが、大変人間らしい行動だと思いました。実際には誰にもわからないはずなのに、その思想はいたるところに、いろんな形で根強く残っていますね。病人や障害を持つ人はそれを苦とせず、神がそうしたものと信じて生きるという考え方は、実に前向きで素晴しいですね。前向きでいるといつか解決策が見つかるかもしれないという希望も湧いてきますね★毎回宗教に対する先入観を打ち砕かれ、どんどん興味が湧いてきます。今週も楽しみです。（1年女子）
（がんばりまっす）

釈尊が如実知見を大切にしたことには関心しました。私だったら絶対に主観と客観に惑わされてしまうと思います。これからは初対面の人に会ったら釈尊のように物をありのままに見る努力をしたいと思いました。今回の授業では私の生き方の方針を変える機会になり、とてもためになりました。ありがとうございました！（1年女子）
（喜んでくれるのは嬉しいけれど，まだ終わってないよ (^o^; ）

私は輪廻などという考え方は最初から信じておりません！今を精一杯生きるのみ！過去だろうが未来だろうがンなこたぁ知ったこっちゃありません！とにかく今です、今！以上であります！（3年男子）
（そこまで本当に思い切れているなら何も言うことはありません．君の努力に期待します）

サンスカーラの例や毒矢の例えはとてもわかりやすかった。釈尊の教えもとてもわかりやすかった。ところで釈尊の「輪廻は尽きた。」ということばについてですが、「ない。」といいきらなかったのは形而上学に巻き込まれるのをおそれただけではなく命の危険もあるからですか？当時のバラモン教は論争を繰り返すだけでなく実力行使もしてたんですか？（1年男子）
（殴る蹴るの暴行をしたかどうかは分かりませんが，「バラモン文化からの追放」はありました）

如実知見と言う言葉があったことや、毒矢の例えなどの考え方は違和感がなく、なるほどなと思った。未来や過去も今の段階ではどうしようもなく今を生きるしかないという考えが気に入った。今までは宗教に全く関心がなかったが関わってみるととても興味深くなってきた。（1年女子）
（これからも興味を持ち続けて下さい．宗教が生活や行動の規範になっている人たちが世界にはたくさんいるからです）

今回は「仏教の名を語ってインチキをするやつには、お前は偽者だ！と言え。」と真剣な顔でお話されている先生の顔が一番印象に残っています。
障害者や病気の人が、「どうして自分が？」と思っても、「それは神が望んでいることなんだ。神の意思なんだ。」ということを知り、「そうなんだ！」と信じてしまうことが宗教っぽかったです。過去の事実でくよくよしない。要するにどうなって安心を得るか。今の私に必要な言葉だと思いました。
それから、スジャータの話って前に聞いたような・・・。でも何事も繰り返しが大切ですよね？なんだか授業が毎週楽しみです！（1年女子）
（繰り返しは大事です (^^; ）

今回の授業はかなりイラスト（挿絵？）が多くて分かりやすかったです。ノートを見直しても楽しいし、これからもどんどん書いてほしいです（＾＾）　ところで釈尊の思想というか考えはすごいですね。なぜ私たちは形而上学を求めるのかということにそれは心の平安を求めているからだといわれると、本当にそうだなぁと思いました。真実をありのままに見ていないという無明の考え方はこれからの人生で役に立ちそうな気がします（大げさ？）でも確かにそうですよね。どんなに仲がよくってもありのままは分かってないだろうし・・。何かさみしげな話になってしまいましたが、今回の授業は自分のこととしても考えることが出来たのでとっても満足しています＊今週も楽しみにしてます！（1年女子）
（寂しがらなくて大丈夫です．巨匠鈴木の描くアートを見て心を和ませましょう（爆））

最近というか鈴木先生の講義を受けるようになって思ったのですが、仏教はイスラ－ムやキリスト教とは、まったく違うような気がするのですが、それはどうなんでしょうか？仏教の教えは、人を幸福にすることを一番の目的にしていて、人間中心の宗教のような気がします。だから、仏教の教えが、日常生活のあらゆるところで役に立つのだと感じます。今日の講義の毒矢の例えや一切皆苦の話も宗教の話というよりは、人としていかに生きていくべきなのか、というような人生の教訓を教えられたような気がします。これから~~ガンディー~~ガーンディーの話に入っていく中でどのような考え方が聞けるのかが楽しみです。（3年男子）
（形而上学に対する態度において，仏教は特有の位置を占めています）

形而上学については自分の経験から見てもかなり陥りやすいものだと感じています。全部が全部悪いとか無意味だとかは思わないけれど、やはり限度があるのかなと思いました。迎合するわけではありませんが、釈尊の考え方は当時からしてみるととてつもないものだったのだろうし、尊敬できるものだなと思います。仏教の教えについてもとても親しみを感じました。祟りや怨念などの考え方は神道と混ざってしまたんですかね。（神道にもないのでしょうか？）（1年女子）
（陰陽道との関係も無視できません）

遅れてすみません。月曜日までに出すのはどうしても無理ですm(..)m　授業は毎回欠かさずに出ています。どうか見捨てないでください。仏教に関しては、用語が漢字で出てくるので、分かり易いです。仏教について今までとは少し考えが変わりました。ところで、語源がサンスクリット（仏教用語かな？）だと言われている言葉って結構あるんですね。刑務所で囚人が使う「シャバ」とか、空席が多いときに言う「ガランとしている」とか、「オカマ」とか（笑）知らない間に、日常に~~根ずいてる~~根づいているんですね。（1年女子）
（なんで月曜日までに出すのが無理で，それでなんで水曜日に出すのでせう??　でも見捨てたりしないのでその点はご安心を :-)
　オカマもインド語起源もしくは仏教用語なんですか??）

サンスカーラの話は何度聞いても衝撃を受ける。自分でも気付かないうちにサンスカーラによって苦が生じ、そのことで自分の心を苦しめていることがあるものだと気付かされる。私はこのような考え方を知るだけで気分が楽になる。仏陀の目でみる世界はどんなものであろうか、仏陀になった人にしか分からないことであるけれども、見ることができるのであればみてみたいものだと思った。更に仏教に対して興味が増した。ところで、お坊さんは一体何なのですか。仏陀ではないですよね。お坊さんと今まで接したといえば祖母のお葬式しかありません。日本においての仏教がどんな役目を果たしているのか、今勉強している仏教を知れば知るほどよく分からなくなってしまうのですが。（3年女子）
（お坊さんは「サンガ」の構成員です．そろそろ本質的な問題に気づきつつあるようで，これからも好奇心と疑問を持ち続けて下さい．解決できる日がやってきます）

【総評】仏教について興味を持った方は，昨年度の仏教文化受講生の学期末レポートを公開していますので見て下さい．これからも熱い授業を続けます．ついて来いよ!! （鈴木隆泰）

アジア文化論 I

アジア文化論研究室

suzuki AT ypu.jp