5/17 授業の感想4号と回答
感想4号(総数 91)の結果をお知らせします.「自分の意見が載っている,載っていない」「教員のコメントの内容」などは成績評価や感想の質には全く関係ありません.ただし「感想の内容」は評価対象となっています.
原文の一部を修正したものがあります.
男子・女子の区別は氏名に基づく判断です.もし間違っていたら遠慮なく申し出て下さい.
今日は satya の話をしました.この講義,最初のクライマックスです.
春日の局春日局が薬立ち薬断ちをしたように、日本人がする願かけはインドからきているのですか?ガ―ンディーのした非暴力・不服従がインド人にしかできない発想であり、satya となってイギリスをあきらめさせたことに感動しました。satya がインドを説明していく上で重要な観念ということがよくわかりました。(1年女子)
(おそらくインド伝来のものではないでしょう)
- 苦行をしているひとはみんなバラモンなんですか?バラモンに女性はいるんですか?(1年女子)
(最初の答えは No, 二番目の答えは Yes です)
- ヴェーダの言葉で神を支配するというのを聞いて、ヴェーダは神の言葉を伝え聞いたものだったはずなのに、神の力が弱くなった頃にはヴェーダがどこからきたかなんて忘れられたのかなと思いました。(1年女子)
(人が神になったのですよ)
- バラモンという階級に属する人々はどのくらいいたんでしょうか?基本的に神一人に対して一族一つなんですか?またその当主にあたるような人物は男性限定ですか?(1年男子)
(順に,ある村の例では 25%くらい,×,○ です)
- 今日は、先週と違い前の方に座ったのでとても見やすく良かった。 腕をずっと挙げとくと言って実行するのは相当なものだと思うけど、satya にはそれくらいの価値はあるのかもしれないなとも思う。すごい人もいるな。(1年女子)
(これからも前に座るようにしましょう)
- satya の考え方は、初めに神と人間の相互依存の関係がなかったら出てこなかったのですか?ガーンディーがイギリスに対して非暴力を守り通したことで、イギリスをインドから撤退させる結果になったのはまさに、satya の力だと思い、言葉にはすごい力があるのだと思った。(2年女子)
(祭式万能主義を経ないと brahman = satyavacana の公式は成立しないと私は思っています)
- バラモンの神をも凌ぐ存在力には驚きました。だからカースト制度でも一番高い地位なのでしょうか?(1年女子)
(「バラモン=ブラフマンと関係する人」ですから.ところで「存在力」ってなんでしょう?)
- satya というのは、ある意味、日本語で言う「有言実行」と意味的に似ているなぁと思いました。私も言ったことは守る主義なんでその精神は少しは理解出来る気がします。。。レポート難しそう(>0<)でも頑張りまっす!!(1年女子)
(是非「頑張ります」をsatya なことばにして下さい)
- シヴァ神の頭から、ガンジス川が噴き出してる所はちょっと笑いました。「言ったとおりになることば(satya-vacana)」は日本でいう「言霊」にあたると思う。日本にも同じようなかんがえ方があるんだな、と思いました。(1年女子)
(笑ったのはちょっとだけですか? 去年は涙がちょちょぎれたひともあったようですが (^^) )
- satya と言う言葉があの
ガンディガーンディーにまで影響を与えていたということには本当に驚いた!故人とはいえ比較的我々と近い世代の人のまで影響を与えるとは!奥が深いというか、骨の髄までインド人の心に根をおろしているのだなぁと感じた。あと Yama と言う言葉があの「閻魔」の語源であるというのにも驚いた!ところで satya という言葉を初めて耳にした時、私はあのオウム真理教の建物の「第〜サチィヤン」を連想してしまったのだが、あれも satya からきているのでしょうか?(苦笑)(3年男子)
(ご名答!!)
- satya というのは、日本でいう、言霊信仰ということなのでしょうか。とても興味深かったです。人間と神との関係が相互依存的なものから祭式万能主義に移り変わっていく経緯についてもよく分かりました。バラモンが神々を支配していくという考え方は、自己中心的というか、いかにも人間らしい考え方だとおもいました。ところで、インドの神様は、どうしていつも体に蛇が巻き付いているんですか?蛇は何かを表わす存在なのでしょうか。(1年女子)
(ご指摘の通り,言霊と同類の考え方です.このような考え方は多くの民族に見られます.蛇はその威力・生命力等からインドにおいては古くから宗教に取り入れられてきました)
- satya の力は考えさせられた。satya の力を信じて実行している人はそれが生きる支えになっているんだろうなあ,と思った。神よりも上の立場にいると思っていたバラモンの人たちはすごい発想をするなあ、と思う。その感覚があまり理解できない。それからシヴァ神は男の人だったんですね。今日シヴァの妻がでてきたのでびっくりしました。(1年女子)
(「シヴァ=女性」というイメージ,ひょっとしてあなたはファイナル・ファンタジーのファン?)
- 今日の講義も大変興味深いものだった。胸の高鳴りを押さえることができない!昨年もアジア文化論 I を受講し satya の説明を聞いたが、何も理解していなかったことに今日気が付いた。バラモンの時代には satya の力によって人々は締めつけられていたが、ガーンディーは satya を使い締め付けられるのではなく自ら実行することでイギリスから独立することができたのだと思うと、satya の力の凄さを感じる。(3年女子)
(おお! 力を感じてくれ!!)
- 今日は satya の話がとてもおもしろかったです。特に苦行の意味がわかってすごくすっきりしました。というのは以前に手塚治虫のブッダを読んだときに、苦行をなぜするのか、なぜ苦行をした人がたたえられるのかということがまったく説明されておらず、非常に理解に苦しんだからです。(物語が
釈迦釈尊の視点から描かれていたため、ただ苦しむだけの意味のないものととらえられていました。) 今日紹介された標語はぜひおぼえたいです。(1年女子)
(疑問が解けて何よりです.それから,釈迦はどこまで行っても部族名です.仏教の開祖その人を指したいならば「釈尊」と言いましょう)
- 授業の始めにシヴァの絵を見て「美しい!」と思いました。そして、インド人はアーリア人との混血だと言うことがうなずけました。ではアーリア人が入ってくる前の純インド人はどんな顔だったのだろう…。それはそれとして、授業の内容はいよいよ本題に迫ってきました。インドの人々はsatya と言う真実のことばの精神のもとに生きている、そしてあのガーンディーも、この考えのもとに抵抗運動をしたという事に驚きを感じました。また、今日学んだsatya の概念は、インドの人が苦行だと言って一見笑ってしまうような不可解な行動をする事への、私の疑問に答えてくれました。「絶対転がって移動する。」と言ってからだ中すり剥けながら道を転がっていく人や、ずーっと片足で立っている人、又そういう人の周りに人が集まって拝んでいる光景をテレビで見た事がありましたが、何も知らない私は笑ってしまいました。satya はインドを知る上でとても重要な事なのに、なぜ一般的に知られていないのでしょう。というか、教科書やテレビなどでも、satya のことを一言いっておくべきだと思います。そうでないと「インド人て変な人たちだな〜」で終わってしまいます。(1年女子)
(この講義を受けてくれた皆さんが新たな伝道者となって,satya の概念を広めていって欲しいと願います)
- satya を実現させるために、自分の言ったことをずっと続けるのはすごいと思う。まださわりしかしていないけど、今日の話を聞いていたらガーンデイーはかなり偉大なことをしたんだと思った。でも、それはインドに生まれてなっかたら、案外なされなかったことかもしれないなとも思う。宗教も大きく歴史に関係していますね。(1年女子)
(「歴史の陰に宗教あり」かどうかは定かではありませんが,ガーンディーの場合は確実にそうですね)
- satya については大体わかりました。ところで祭式万能主義が台頭してきた頃って何か人間同士の争いってなかったんでしょうか。その頃のお年寄りがそれに反対したとか。そんな疑問が浮かびました。(1年女子)
(バラモン以外のお年寄りはバラモンには逆らえません.祭式万能主義はバラモンの地位を一層高めるものですから,バラモンのお年寄りは反対しません.結局,「お年寄りが反対」したことは表面上はないでしょう)
- 今まで brahman は神様のことだと思っていたけど、ことばのことだったんですね。satya の力によって苦行をしていることを知ってあの不思議な行為が少し理解出来た気がします。カースト制度はどうかと思うけど、真実のことばを使えるというのは確かにすごいと思いました。自分のことばに責任を持っているように思えてインドの人々を少しは見習いたい。(1年女子)
(brahman を神格化した Brahmaa(ブラフマー,梵天)という神さまが後に登場してきます.それから,インドの人皆が自分のことばに責任を持って暮らしているわけではありません)
- satya って、すごく奥が深いものだと思いました。そして自分が宣言したことを守りぬくという根気が、鈴木先生やその他の人々の興味をそそる力も持っているのではないでしょうか。授業、とても楽しいです、これからも期待しています!(1年女子)
(satya には力があることがお分かりでしょう?)
- インドの事についてなど、今まで全く知りませんでした。けど、授業聞いていくうちに、少しづつだけど分かってきてなんか自分でも嬉しいです。ところで、先生はどうしてインドの事について興味を持ったんですか?(1年男子)
(仏教に興味があって,どうせやるなら源流のインドに遡ろうと思ったのです)
シバシヴァ神の頭からガンジス川ってかなり奇妙ですね。よくインド風の雑貨店とか行って神らしきモノは見るけど頭の上まで気にしてなかったので今度じっくり見てみます。satya の思想は凄く面白いです。satya だけが勝利する!!!は凄くいい響きですね。私は宗教的思想みたいな事が好きなのでこの授業は楽しいです。(1年女子)
(では 3年になったら私のゼミにいらっしゃい :-) )
- 先週の授業で教わった「神と人とは相互依存の関係だった」ということに加えて、今日は「人(バラモン)が神を制御していた」ということに興味を持ちました。神って聞くと偉そうだったり、何でもできる感じがしますが、それって人のおかげでもあるんですね。それから、satya についても感心してしまいました。言った通りになる・言った通りにする。それ、すなわち真実。たとえ何をしているのか分からない苦行でも、すごいと言われるのはsatya の力。satyam eva jayate っていい言葉ですね!あー、なんかこの授業にハマってしまいそう・・・。(1年女子)
(思いっきりハマりましょう (^o^; )
- 手塚治虫のブッダで読んだ苦行は、その行為に耐え、苦しむ中で心の境地を見つけるといった印象があったのですが、今日の説明は全く違ってその言葉に意味があるのだと知って驚いています。そう考えると苦行も意味の無いものではないなと思いました。神なんてもとはと言えば人間が都合よく作ったもので、全て人間が操っているのだから人間の方が強くなるのは当然の現象だなと感じました。もっと神の存在について勉強すれば変わってくるのかもしれませんが。これからも授業が楽しみです。(1年女子)
(手塚先生の『ブッダ』,結構読んだ方がいるようですね.「サンスカーラ仏教学」の私としては,あの作品にはいろいろと突っ込みたい箇所がたくさんあります)
- 私は今日まで satyaagraha =真理を掴み取るための「非暴力不服従運動」のことだと理解しておりました。しかし、重要なのは「非暴力不服従」の行為そのものではなく、それを「実行する」と言った[ことば]のほうにあったのですね。ガーンディーの思想の深み(今まで入って行けなかった)へ少し足を踏み入れることができたように思えます。一方でインド独立への道程において、大きな役割を果たした非暴力不服従運動をインドの人々が成し遂げることができたのは、ガーンディーのカリスマ・努力もさることながら国に根付くヒンドゥーが大きかったのように思われます。様々あるヒンドゥーの教えを学ぶと共に、イスラームなどの他の宗教をも学び、更にヒンドゥーへの理解を深めたガーンディーがいて、ヒンドゥーのインドという国であったからこそ、あの時点でインドが独立できたのでしょう。 ただ実際にインドだからこそ、非暴力不服従を1つの目的の中で、できたのであれば現在の国際紛争を解決する手段として、これを用いるのは難しいようで残念です。(そういう方向で考えてゆくことを、諦めたわけではありません。)授業に直接関係の無いことを長々と申し訳ありません。最後に今日の授業での疑問と確認が各1つあります。まず疑問はバラモン教とヒンドゥー教の関係です。ヒンドゥー教がバラモン教を取り入れたのか?バラモン教がヒンドゥー教に名前を変えたのか?それとも教えが並立しているのか?また、これらのどれでもないのか?(自分でも調べてみますし、胃袋ということを考えると最初のだと思いますが…)確認は、バラモンのみが扱うことのできた satya を商人カーストの出であるガーンディー自身、得ることができると考えたということは、力の源泉に対する考えが、天からバラモン自身へ、そして[ことば]そのものに移ったと考えてよろしいのでしょうか?ここまで読むのも大変でしたね。おつかれさまです。来週の授業も楽しみにしております。(来週はあまり長くならないように気を付けます。)(1年男子)
(長くて大いに結構! 来週も期待しているぞ.では疑問と確認にお応えしておきましょう.
アーリア人中心に作られたのがバラモン教です.そのバラモン教とインド土着の様々な諸要素が混じり合って「インド文化そのもの」となっていったのがヒンドゥー教です.
brahman を自在に使用できるのはバラモン階級だけですが,satya は広く解放されていたと考えてよいでしょう.仏教の開祖である釈尊は王族階級ですが,彼も satya の力を使いました.紀元前5〜4世紀の話です)
- 今日の授業でまず驚いたことは、男性・女性それぞれの名詞があって、その上、中性名詞なんてものが存在するということです。中でも、satya という力はすごいものだと感じました。ガーンディーは非暴力を唱え、みごとその satya を守り抜きインドからイギリスを追い出すことにつながる偉業を成し遂げて・・・まさに satya を宇宙の根本原理だと思わせる事実です。本当にインドって興味深いと思います。(1年女子)
(ヨーロッパの諸言語を学んだことがあれば,名詞のジェンダーは馴染み深かったろうと思います)
- シヴァ神の頭からガンジス川の水が吹いてるのを、先生が「吹いてる」って言うのに爆笑してました☆しかもヤジル・ヴェーダがどうしても「やじろべえだ」に聞こえるし!! バラモンと神の関係については、驚きでした。人間が神を操ってしまおうなんて・・・。他の宗教では、絶対に考えないことだと思うんです。神とは畏怖し敬愛するものであり、どんなに身近なものとなっても人間が神の上に行くということはありません。・・・でもトリックスターのように騙されたり利用されることはありますね。矛盾しているかもしれないけど、やっぱり私には、神様に「お願いする」という考えが先に来てしまいます。けれどだからといって興味が無くなるわけではありませんよ!長い時間をかけて成立し、しかも現代まで続くのには何かしらの理由があるでしょうから!(1年女子)
(やっ,やじろべえだ?(爆) 大爆笑させていただきました.今まで考えたこともなかった!! ひーっ)
- 【冒頭の余談】さすがに今日の授業はきつかったです。新歓は金曜日にするのが妥当では…。ともあれ、「桜向日葵」は面白かったです。
【本題】brahman や satya といった言葉を耳する機会はありましたが、当然のごとく左から入って右から出ていましたので、今日の授業にはかなりの感心がありました。ところが、今日は連続一週間二時以降就寝(とくにここ最近は三日連続三時以降)という状況で、少々聞き落としていた部分がありました。反省。
【感想】ガーンディーの非暴力姿勢は素晴らしいです。権力、紛争、差別等に対し非暴力で対抗できることを我々は学ばなければなりませんね。中東問題やアフガンにも言えることですし、学内の些細な出来事にもあてはまります。
【ゆ】来週の授業も楽しみにしています。(1年男子)
(読みやすい感想文をありがとう.ところで【ゆ】って何ですか??)
- 人間(バラモン)が神を使うようになる。という言葉が気に入りました。日本では、加持祈祷などするように神を人間よりも上に見ているので、日本ではあまり考えられないことなので、面白く感じました。」(1年男子)
(加持祈祷をして神に人間の言うことを聞かせるのだとしたらインドと同じではないですか? そもそも「加持」はインド由来のことばですよ)
- “ですな”がいけないとは思いませんでした。直るかどうかは分かりませんがまた気になるような言葉が発生すればご注意下さい。神さんが偉いもしくは相互依存というのが崩れてもそれは宗教と呼べるのですか?バラモンは祭儀の仕方を複雑にして自分たちがトップを独占しようとしたのですよね。どんな風にややこしくしたのかは授業ではやらないのですか。今日の授業は前回の続きで大体はわかりましたが satya というのがよく分かりませんでした。あと最後のほうのレポートの話もよく分からない間に話が進んでいて分かりにくかったです。申し訳ない。。。また次回も眠りにくい楽しい授業をお願いします。(1年男子)
(おいおい.satya が分からないとまずいぞ.どうしても分からなかったら質問においでなさい.
神が弱っちくても宗教は成立します.全ての宗教が神さまを崇めるのとは限りません.それから祭祀の実行の仕方は次回お教えしましょう.もし忘れていたら君の方から授業中にリクエストして下さい)
- カーストの中に四姓制度があるとのことでしたが、生まれたときはバラモンではなくても、satya を達成したら誰でもバラモンになれるのですか?もしそうならバラモンだらけになってしまいますよね?(1年女子)
(バラモンを生まれによる階級と見なさず,高貴な行動をする人と捉えればバラモンだらけになりますね.高貴な行動を取る人ばかりの世界,これは素敵です.インドにおいて仏教が目指した世界もそれでした)
- 今日の授業でシヴァ神の絵を見て、色の鮮やかさと、細かさに驚きました。また、一つの神の絵にしても、様々な構成の絵があることにも興味をもちました。一体何種類ぐらいあるのですか?あと、satya の力というものにも驚きました。satya がいかに人々に大きな力を発揮しているかが苦行の写真などからうかがえました.でも、まだわかってない事があるので、よく復習して次の授業にのぞみたいと思います!トンビアタック面白かったです。(1年女子)
(復習は大事です.トンビアタック,喜んでくれてありがとう!)
- 四姓制度の階級分けは神の体のいずれかの部分から出てきたと黒板で説明されていましたが、バラモンが神の体の口の部分にあたるとされているのは、“真実”を話すと定義付けられている satya に関係しているからなんでしょうか?(3年女子)
(違うと思いますけど,ひょっとすると新たな発見だったりして! )
- satya の事を聞いて本当に驚きました!!私の場合、目標を決めてもすぐにあきらめてしまう性格なので一つのことをやり遂げるインドの人々がとてもかっこ良くてたまりませんでした。日本人でこんな人がいるでしょうか?ガーンディーのかかげたスローガン”ahimsa”をやり通すなんて人間の鏡です。私もそんな人間になりたいです(1年女子)
(なろう,なろう!! なろうと思って実行していれば必ずなれるはず!!)
- シヴァ神の絵についての疑問なのですが、シヴァの奥さんの体内にシヴァがいて、しかも目の前には奥さんと自分の性器がある絵を授業中みたのですが、体内にいるなら自分の性器って
みれない見られないですよね?う〜ん、、、理解できません。どう言うことなのでしょう?それともあの絵については深く考えない方がいいのでしょうか?(3年女子)
(あれは象徴 symbol なんですよ)
- 今回の授業はとっても興味はあったのですが、理解しながら聞いていると、途中でパニックに陥り、ついて行けなくなってしまいました・・・。とほほですみません。神より人のほうが力が強いというのには、とても驚きました。神は人が作り出したものだから当然なのでしょうか?インド以外に人>神が成り立つ国はありますか?(1年女子)
(うーん,どうなんでしょう.Veda 時代の神はいわゆる「全知全能の神」ではないですからね.第二次大戦中のドイツはそれと似ていたかも知れません)
- satya は「言霊」に似ているなと感じました。ただ、言霊と違って自分で真実にする、という考えが面白いです。シヴァの頭からガンジス川が出てるのは何故なんでしょうか?モンスーンだからですか?インドの神々に興味がわいたので、図書館で本を探してみようと思います。(1年女子)
(ガンジス河は昔は天上にあって,それをシヴァが受けとめて地上の河になったという神話があるのです.そのうち紹介する予定です)
- 神の口や肩などから階級別に人々が生まれてきたという発想に驚きました。神を身近に感じるのではないでしょうか。疑問に思ったことは、バラモンの言ったことが当たらなくても人々はバラモンを疑わなかったのですか?(1年女子)
(当然そういう人たちもいました.次回「反バラモンの思想」を紹介する予定です)
- 資料を見ることが出来て嬉しかったです。(でも黒板が…紙にペンで書いて、それをスライドで映してやっている先生がいます。見易いので、先生も試されては如何でしょうか。) satya のチカラについてのお話が、成る程そういうコトなのかと
私的に私には凄く面白かったです。何時の世でも自分の都合の良いように伝えてゆく習慣はあったのですね〜。(1年女子)
(頭が悪そうに見えるので「私的に」などという言い回しはやめた方がいいですよ.授業の進め方については先生ごとに癖や習慣があって,私としてはやはりボードを使いたいのです.それから,最後の「何時の世でも自分の都合の良いように伝えてゆく習慣はあったのですね〜。」の意味がよく分かりませんでした.satya と関係しているのですか?)
- 今までは、なぜ苦行をするのかわからなかったけど、今回の授業で苦行の意味の重さがわかりました。あと、バラモンが神を越えてしまったのなら、人々の中で神はどういう存在として位置付けられていたんですか?バラモンがいるのにまだ神の存在は必要だったんでしょうか?(1年女子)
(Veda 以来の神の地位は低下し,バラモンが新たな神となりました.しかし民衆は新たな神格を求め続け,ヴィシュヌ,シヴァの二大神が形成されていくのです)
- 今回は前回に比べて分かりやすかった。けど所々にでてくる言葉の意味が分からなかったので、苦しい所もあった。だんだんと
ヒンドゥー語サンスクリット語を覚えていきたい(1年女子)
(ヒンドゥー語というものはありません.ヒンディー語ならあります)
- 自分の言ったことを、守り抜くsatya の精神は力強いなぁと思いました。また、ガ―ンディーが非暴力の姿勢を、貫いたのもsatya の一例だと聞いて、少しインドを知れた気がします。日本にも徳川家光の乳母の春日局もsatya に似た行動をとったと聞いて、日本にもたくさんあるであろうsatya の例を探してみたくなりました(ダイエット中の私もsatya を実践中なのでしょうか?)私も強い意志を持つインドの方々を見習おうと思います。satyam eva jayate という言葉がとても好きになりました。もっとたくさんのインドの思想や言葉を知りたいです。(1年女子)
(無理なダイエットは後々に禍根を残します.十分に注意しましょう)
- 自分が誓ったことを実行する人をすごいと考えるのは、インドの人たちだけではないと思います。日本でもすごいと考えますが、インドみたいに社会現象のようにはならないと思います。それと、バラモンのことばに力があったと信じられていたけれど、実際に現実にしたのはバラモンではないのでは・・・?(1年女子)
(結局は「真実のことば」に力があったわけですよ)
- 宗教の話はとても興味深い。。。踊るシヴァ神というのは見たことがあったけれど、頭からガンジス川が流れ出ていることをはじめて知り面白かった。新歓パーティーの時の先生も面白かったです(笑)私同じチームだったんですよ〜(*^o^*)(1年女子)
(イントロ当てクイズ,優勝だー!!(爆))
- 小学生低学年の時に初めてガーンディーについての本を読みました。その時になんでこの人は非暴力なんだろう我慢強いな!!と思っていました。実は satya が理由だったんですね。新たな発見です。そして
シバァシヴァがあんな姿とは!!インドはやっぱり奥が深い!! (1年女子)
(シバァでなくてシヴァです (^^; )
- 「シヴァ」の絵はかなり興味深かったです。頭からガンジス川はびっくりだけど、絵の中のひとつひとつを見ていったら面白いだろうなあ。「satya」の力って苦行の場合どれだけ続けたら認められるんですか?「私は横にならない」と言った人は、死ぬまでちゃんと貫くか分からないから、生きてるうちは「satya」の力は認められないのですか?(1年女子)
(ある程度経つと「あの人には satya の力がついてきた」と思われるようです)
- 人間の発生説で、バラモンは口、王族は肩、庶民はへそ、奉仕者はひざから生まれたということですが、その他の部分はどうなったのですか?他の階級の者になったのですか?(3年女子)
(ヴァルナは四種です.巨人解体により人間を含めた万物が発生したという説です)
- satya についての例として「明日は晴れる」と言ったら次の日は必ず晴れる。と先生は言いましたが、もし雨になったら satya ではなくなると思うのですが、どうなるのですか。(1年女子)
(これは例が悪かったようです.撤回します)
- 苦行を行った人の言葉は satya になるのならば、四姓制度外の身分の人でも、苦行を行えばバラモンになれるのだろうか、と思った。多くの人が苦行をしたがるのは、今の身分が嫌で、バラモンになりたいがためなのではないのだろうか。(1年男子)
(カーストのバラモンにはなれませんが,人々の尊敬を集めることはできます.それを目的として行っている人も皆無ではないでしょう)
【総評】授業中もお伝えしたように,学期末のレポートでは必ずsatya について書いて下さいね.評価の最大のポイントになります.それから「ガンジー」という表記も駄目です.「ガーンディー」と書くようにして下さい.(鈴木隆泰)
suzuki AT ypu.jp